がん保険の退院給付金とは
記事作成日:2015年8月4日
がん保険の退院給付金とはがんで入院をして治療を行い、その後退院した時に支払われるお金です。がんの治療では入院ではなく通院での治療が主流となりつつあり、退院後も治療に関して発生する様々な負担を軽減するための給付金です。名称は退院一時金、退院後療養給付金、在宅療養給付などと呼ばれる場合もあります。便宜上、退院給付金という名前で説明しています。保障の基本内容に含まれる場合もありますが、特約の形でつくこともあります。
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がん保険の退院給付金の特徴
がん保険の退院給付金の特徴は次のようなことがあります。
がん保険の退院給付金の金額
入院給付金に対しての倍率で定められているものや、あらかじめ金額が定めてられているものがあります。10万円や20万円といったような金額の保険が多くなっています。
入院日数に制限がある場合も
がんによる全ての入院に対して退院給付金が支払われるわけではなく、10日や20日など一定日数以上入院した後に退院した場合に限り退院給付金が支払われる場合があります。がんの治療のために短期間入院した場合は退院給付金が支払われない場合があります。
支給回数は基本的に制限なし
がん保険での退院給付金は基本的に支給回数について特別な制限が設けられていません。基本的に何回でも支払うというような商品設計になっています。
一定期間内の再入院では支給されない場合も
退院後した後の再入院については、一定の日数以内の再入院には退院給付金が支払われない場合があります。
がん保険の退院給付金に対する考え方
がん保険の退院給付金は、退院後の検査や治療などに充てることが考えられます。ただし、退院給付金をもらうためには、一定の入院日数が必要な場合があるなどやや条件が厳しい場合もあります。そのため、当てにしづらい部分があります。
また、がん保険の退院給付金は10万円や20万円といった金額の場合が多いですが、多額とは言えない部分があります。自分の貯金が十分にあれば、必ずしも必要な保障ではありません。
なお、退院給付金は入院が条件となっていますが、がんの治療費を用意するという観点ならば、がんと診断されたらもらえるがん診断給付金の方が向いているといえます。がんと診断されれば、入院していなくてももらえる条件の診断給付金であれば100万円といったまとまったお金を準備することもできます。
そのため、がん保険の退院給付金よりはがん保険のがん診断給付金を重視すべきで、退院給付金はがん保険選びの決定打にはならないと考えられます。
まとめ
- 呼び名は様々ですが、がん保険の退院給付金は、がんの治療で入院しその後退院した場合に受け取れる給付金です。
- ただし、入院日数に条件がある場合もあり、がんの保障が必要ならがん診断給付金を中心に考えましょう。