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約款で保険契約の内容をよく確認しよう

記事作成日:2015年9月17日

約款には保険契約の内容が細かく書かれています。契約の際に目を通す人はあまりいないようですが、保険の内容をよく分かっていないのに契約してはいけません。保険の保障(補償)内容は各社同じようでも細かい点がかなり違っています。

保険を契約する時、契約内容を見直すときは約款の内容に目を通しましょう。少なくとも、契約のしおりと重要事項説明書の内容は必ず理解しましょう。ここでは約款で注意すること、見方について説明しています。

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保険契約をする際に確認する書類

保険契約をする時には次の書類が交付されます。

重要事項説明書

保険の契約に当たって特に重要な事項について説明した書類です。保険を契約する際には内容が代理店から説明され、理解したかどうか確認を求められると思います。最低限知っておかなければいけない内容です。

契約のしおり

約款のうち、特に重要な部分をコンパクトにまとめた資料です。約款に全て目を通すのは大変なので重要な部分について抜粋されたものです。契約のしおりに書かれていることは知っておかなければいけません。

約款

保険契約の契約条項を保険契約者ごとに細かく変えていると、保険契約の事務が煩雑になってしまいます。そのため、保険の契約条項を約款という形であらかじめ決めておいて、約款に基づいて保険会社と保険契約者が画一的に保険契約を行う形をとっています。つまり、約款というのは保険の契約内容が書かれています。

約款は保険会社が作成したものを内閣総理大臣が認可しています。もちろん内閣総理大臣が全部チェックをするのではなく、実際の確認作業は金融庁で行います。約款は保険会社の自由に任せていると保険契約者にとって不利な契約が締結されてしまう恐れがあるため、金融庁が認可する形をとっています。そのため、契約者が不利になり過ぎないように最低限の内容は確保されていると考えてよいでしょう。

約款は基本的な保障・補償について最初に記載されていて、基本的な保障・補償の後に特約の約款が記載されています。多くの場合は保険会社などのホームページ上で約款が公開されていますので、事前に契約内容を確認することができます。

保険契約の内容を知るために最も重要な書類です。しかし、保険契約の際に実際に細かく確認している人はほとんどいないでしょう。契約をしてからも見る機会はほとんどなく、いつの間にかどこかに行ってしまったということも多いと思います。最近ではペーパーレス化の流れて冊子の形で交付されない場合もあります。

約款などの内容で注意すること

約款などの内容で注意すべきことは次のようなものがあります。まず契約のしおりや重要事項説明書で大まかな内容を理解して不明な点は約款で細かく確認するという流れだと分かりやすいかもしれません。

何が主契約(基本補償)で何が特約なのか

生命保険や医療保険などで特に重要となりますが、何が主契約で何が特約なのかを理解しておく必要があります。主契約が無くなると特約も無くなります。特約は主契約につけたり外したりできます。

損害保険の場合はどこまでが基本的な補償内容となっているか、つまり普通保険約款に含まれているかや、何が特約なのかを確認しておく必要があります。

特約の中には自動で付帯するものがあり、外すことができないとされているものがあります。

何が保障対象(補償対象)なのか

どのような保険事故に対して保険金が支払われるのか確認しておきましょう。漠然と死亡した時、入院した時、自動車事故をした時といったような理解では十分ではありません。

保障(補償)対象となる人の範囲、保険事故の範囲、保険事故の原因などは特約のつけ方などによっても変わってきますので注意しておきましょう。

保険金が支払われない場合はどんな場合か

約款では保険金の支払い対象となる場合、ならない場合が細かく定められています。多くの場合、支払われない場合の細かい条件がたくさん書かれていますので、一通り目を通しておいた方が良いです。支払われると思っていたことが支払われないとショックですよね。

重要な部分は重要事項説明書や契約のしおりでも記載されています。

解約返戻金はどうなっているか

最近では解約返戻金を無くす代わりに保険料を抑える保険も多くなっているため解約返戻金を意識しない場合も多くなっていますが、解約返戻金についてはどのように定められているか確認しましょう。

貯蓄性が強い場合はどう金額が変わるか

変額保険などは保険契約の期間中に保険金額や解約返戻金などが変動するため、どのような仕組みになっているのか理解しておきましょう。理解できないような保険を契約してはいけません。

保険金の請求方法や支払時期

約款には保険事故が起こった時にどのような方法で請求をするのか、保険金はどの時点で支払われるのかなどについて記載されている場合があります。保険事故が発生すると動揺してしまいますので、あらかじめ大体は理解しておきましょう。例えば保険会社にあらかじめ連絡をして承諾を得ておかないと保険金の支払い対象とならないようなものもあります。

保険料の払込方法や時期

保険料の払込方法や時期について確認しておきましょう。特に保険料を払い込み忘れてしまった場合にどうなるのか、猶予はあるのかなどについて注意しておきましょう。

告知事項・通知事項・連絡事項

告知事項は契約をする前に特にしっかりと読み込まなければいけませんが、保険会社に対して何を告知しなければいけないのかしっかり確認しましょう。特に誤解や見逃しから告知漏れをしないように気を付けなければいけません。告知を求められている事項については、求められている通りありのままに回答しましょう。自分でこれは細かいことだから言わなくていいだろうとか勝手に判断してはいけません。

また、契約期間中も保険会社に通知・連絡して知らせなければいけないことが定められています。保険会社に連絡を怠ると問題になる場合がありますので、何を保険会社に知らせなければいけないのか把握しておきましょう。

保障(補償)が始まる時期

保障(補償)がいつから始まるのかについても確認しておきましょう。生命保険では、保険の申し込みや、保険料の払い込み、告知・審査が全て揃わないと保障が始まらないことがあります。がん保険では、契約直後にがんが見つかった場合は保障対象外となっている場合が多いです。

更新・満期の時期や更新方法

契約期間が決まっている保険の場合は、更新の時期や更新方法について確認しておきましょう。特に自動で更新されるのかどうかが重要です。また、満期がある保険契約の場合は満期の時期について確認しておきましょう。また、満期になったら保険契約はどうなるのか確認しましょう。

まとめ

  • 保険契約をする時や保険契約を見直すときは約款に目を通して保険契約の内容を理解しましょう。
  • 約款ではどのような保険事故が支払い対象なのか、保険金が支払われない場合はどんな場合かなどに注意しましょう。

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【約款で保険契約の内容をよく確認しようの記事は終わりです】

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