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収入保障保険・所得補償保険・医療保険の違い

記事作成日:2015年10月17日

収入保障保険と所得補償保険は呼び方が似ているほか、保険事故が発生したら毎月決められた保険金が支払われることが似ています。同じような保険だと思っている人も案外多いのかもしれません。しかし、収入保障保険と所得補償保険は保険の内容が全く違っているので注意しなければいけません。また、就業不能保険と呼ばれる保険がありますが、就業不能保険は所得補償保険とほぼ同じような内容の保険です。また、所得補償保険は医療保険と似ている部分がありますが、やはり違う保険です。

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収入保障保険と所得補償保険の違い

保険対象は死亡か就業不能か

収入保障保険は生命保険会社が販売している死亡や高度障害を保障する保険です。高度障害とはほとんど死亡した場合と同視してしまえるほど重篤な状態です。収入保障保険は、被保険者が死亡した場合に遺族の生活費や教育費などを保障するための保険です。

一方で、所得補償保険は損害保険会社が販売している就業不能の状態を補償する保険です。病気やけがにより全く働けなくなり収入が途絶えてしまうことに備える保険です。死亡した場合は基本的に保険金は支払われません。つまり、死亡に備えるのが収入保障保険、働けなくなるのに備えるのが所得補償保険です。

損害の範囲内の補償かどうか

生命保険が販売する収入保障保険では保険金は収入に関係なく設定できますが、損害保険会社が販売する所得補償保険は損害の範囲内で補償するため収入の一定の割合の範囲内で保険金を設定しなければいけません。

保険金支払期間が確定するかどうか

収入保障保険は死亡や高度障害になった場合に保険金が支払われますが、保険金が支払われることになれば保険期間の満了まで保険金が支払われることになります。一方で所得補償保険は働けるようになったら保険は支払われなくなります。つまり収入保障保険は保険事故が発生すれば保険金の支払額が分かりますが、所得補償保険は回復具合に左右されます。

保険期間の長さ

収入保障保険は60歳や65歳といったように一定年齢までの期間が保険期間となります。所得補償保険は1年、2年、5年といったように年数で保険期間が定められる場合と、一定年齢までというように保険期間が定められる場合があります。つまり所得補償保険は短期間の保険期間を想定したものがあるということです。

保険金の受け取り方法

収入保障保険と所得補償保険は原則として毎月決められた金額の保険金を受け取りますが、収入保障保険は保険事故が発生すれば保険金額が確定するため、毎月ではなく一括で受け取ることができます。収入保障保険はまとまった保険金を選ぶことができるということです。

所得補償保険と医療保険の違い

所得補償保険と医療保険は病気やけがが支払いの対象となっていること、支払い対象となる状態分の日数だけ保険金が支払われるという点で似ています。しかし違いもあります。

医療保険は入院していないともらえない

医療保険は基本的に病気やけがによる入院を保障する保険です。医療保険の保険金・給付金の中には退院後の通院に対して支払われるものがありますが、あまり一般的でなく、保険金・給付金があっても少額です。つまり退院すると保険金・給付金は支払われなくなります。

一方で所得補償保険は自宅療養も基本的に補償対象となっている点が違います。ただし、所得補償保険の中には入院時のみを補償対象とするプランもあり、その場合は医療保険にかなり似てきます。

損害の範囲内の補償かどうか

所得補償保険は収入の一定の割合の範囲内で保険金額を決めなければいけません。一方で医療保険は日額の上限・下限はありますが、収入に関わりなく保険金・給付金の金額を決めることができます。

まとめ

  • 収入保障保険は死亡や高度障害の時に保険金が支払われ、保険金は遺族の生活費などに使われます。所得補償保険は病気やけがで働けなくなった時に支払われ、保険金は被保険者の生活費などに使われます。
  • 所得補償保険と医療保険は病気やけがが支払いの対象となっていますが、医療保険は入院をしていないと入院給付金がもらえません。

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【収入保障保険・所得補償保険・医療保険の違いの記事は終わりです】

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