保険ですべてに対応しようとしない
記事作成日:2015年5月21日
保険はいざという時の備えになりますが、なんでも保険で対応しようと考えると膨大な保険料が必要になります。保障内容と保険料のバランスを考えましょう。保険に入っておかないと損だという気持ちが強くなりすぎてしまうと、保険にたくさん入ってしまい、保険料の負担が重くなり、家計が苦しくなることがあります。
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人生のリスクは心配ですが
保険を考える時には、人生のリスクについて考えることは必要です。確かに生きていく上では、病気、けが、死亡、事故、火災、地震、失業など様々なリスクがあります。
人生のリスクは発生すると重大なものもあり、確かに心配です。しかし、心配しすぎてしまうあまり、何でも保険でカバーしようと考えてしまうのはよくありません。
保険には限界も
保険によってカバーされるのは人生のリスクの一部で、保険金の支払いには一定の条件が決められています。また、金銭的な問題の多くは保険でも対応できますが、保険金は無限にもらえるわけでもありません。
さらに、保険は経済的な心配、つまりお金の心配は減らしてくれても、心配事そのものがなくなるわけではありません。
保険が家計の負担に
保険に入るためには保険料が必要ですが、保険で備えれば備えようとするほど、金銭的な負担が重たくなり、貯金がしづらくなることからかえって金銭的なリスクに弱い家計になってしまう可能性すらあります。保険はリスクと保険料の負担のバランスを考えて必要最小限にしましょう。
保険でカバーすべきリスク
不安に思う気持ちを一旦置いて冷静に考えてみると、金銭的な影響が小さいリスクや貯金でも対応できるリスク、そもそも保険での対応が向いていないリスクがあることに気が付くと思います。
保険に頼るべきなのは、自分では支払いが難しいような高額の金銭的リスクです。例えば自動車事故などにおける他者への賠償責任や、死亡時の遺族の生活保障、火災になどによる住宅の損失などがあります。
漠然と不安という気持ちだけでは必要以上にたくさんの保険が必要と感じてしまう可能性があります。
リスクコントロールの方法は保険だけではない
リスクをコントロールする方法は保険だけではありません。病気が心配なら病気にかかりづらくなるように健康に気を遣う、交通事故が心配なら安全運転を心掛けるあるいは車に乗るのをやめる、災害が心配なら災害対策をする、貯金をするなどリスクを減らしたり、なくしたり、リスクに備えたりする方法はたくさんあります。
心配しすぎない
人生にリスクはつきものです。不安な気持ち、心配になる気持ちはあると思いますが、リスクを避けるなら、極端な話、家から一歩も出ないのが一番という事になります。
もちろん、家にいても地震などのリスクはあり、どこにいてもリスクはあります。リスクがたくさんある中で、どのようなリスクにどのように対応するのかを冷静に考える必要があります。
後悔しない
保険で後悔することがないようにすることが大切です。これは本当に必要な時に備えて保険に入っておくという事と、リスクを受け入れて保険に入らなかった部分では保険に入っておけば得したような場合でも、そういうこともあると割り切ってしまう事の2つがあります。
必要な時に後悔しない
あらかじめ備えておくべきリスクに備えておかないとその場面で後悔してしまいます。巨額な金銭的負担で困らないように、本当に必要な保険には入っておくべきです。
自分を取り巻くリスクを考えてどのようなリスクを保険で備えておくか考えて、最低限必要だと思う保険にはしっかりと加入しておきましょう。
特に金銭的な負担が高額となるリスクで、かつ発生の可能性が高いものから優先して備えます。
結果的に得を逃しても後悔しない
保険に入らなかった場合、もし保険に入っていれば保険金が支払われたような発生すると、保険に入っておけば・・・と後悔してしまうかもしれません。保険に入っていれば、支払った保険料よりもらえる保険金の方が多くなり、結果として得をしていたかもしれません。
しかし、保険で得をするか損をするかは、あらかじめ分かるものではありません。また、基本的には保険は損する可能性の方が高くなっています。何かあったときに損したくないという気持ちが強すぎると冷静な判断ができなくなって「保険に入らないと!」と思ってしまいます。保険は得をするためのものではありません。
自分が貯金などで備えると決めたリスクには、保険に入っておいた方が結果的に得であっても予測できないですし、逆に保険料の負担で損をした可能性もあったわけですから、そういうものだと割り切って、後悔しないようにしましょう。