団体信用生命保険の加入が任意でも保障は必要
記事作成日:2016年7月3日
最終更新日:2017年5月1日
団体信用生命保険は住宅ローンを借りる場合には基本的に加入必須ですが、フラット35の場合は加入は必須ではなく任意です。死亡した場合などに備えて死亡保障自体は必要なのですが、団体信用生命保険でなくていい場合には民間の生命保険と比較して保険料を比較することが重要です。また、団体信用生命保険は住宅ローンと一体で住宅ローンの返済が終わると基本的になくなるものであることに注意が必要です。
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フラット35では団体信用生命保険の加入は任意
通常の民間金融機関で借りる住宅ローンの場合には団体信用生命保険の加入が融資の条件となっているため、団体信用生命保険に加入することになります。しかし、フラット35の場合には団体信用生命保険の加入は任意で、加入しなくても融資を受けることができます。
団体信用生命保険が任意加入でも保障自体は必要
フラット35の場合には団体信用生命保険の加入が住宅ローンの借り入れの必須条件ではなく任意加入となっています。そのため、フラット35を借りる場合にはフラット35の団体信用生命保険に入る必要はありません。
しかし、何も保障を付けないままだと死亡した場合や高度障害となった場合に住宅ローンの債務が残ってしまうため、返済する財産がある人以外は、団体信用生命保険か団体信用生命保険に代わる保障、つまり民間保険に加入すべきです。もし何の保険も準備していなければ、遺された家族に負担が重くのしかかってしまう可能性があるからです。
住宅を購入する場合に住宅ローンを借りるということは現金で支払うだけの余裕がないということを示しているので、基本的にはフラット35を借りるならば、何らかの保障は準備すべきです。
団体信用生命保険や民間の保険に加入できない場合
フラット35は団体信用生命保険の加入が必須ではないため、団体信用生命保険に加入できない人が住宅ローンを借りる場合に利用することがあります。
そもそも団体信用生命保険に加入できないということは健康状態等に何らかの問題を抱えている可能性があるため、いざという時の保障なしで住宅ローンを借りていいのか慎重に検討すべきです。
残された家族の支払い能力が十分にあるかどうか冷静に判断する必要があります。場合によっては住宅を住宅ローン無しで買えるだけのお金が準備できてから購入した方が良い場合もあります。
通常の民間の生命保険と比較すべき
団体信用生命保険の加入が任意であるならば、住宅ローンを借りている間の団体信用生命保険の保険料を試算し、民間の生命保険の保険料と比較することが重要です。
団体信用生命保険の保険料は抑えられているはずですが、民間の生命保険よりも必ず安いとは限らないからです。フラット35の団体信用生命保険と同じような保障内容の民間の保険を比較して保険料が安い保険を加入することで団体信用生命保険料の節約につながります。
民間の収入保障保険は保険料が安い
民間の生命保険でも死亡や高度障害を保障する収入保障保険は支払われる保険金が減少していくため定期保険などと比較すると保険料が割安になっています。
民間の生命保険は健康状態などで割引がある
民間の生命保険は、喫煙の有無や健康状態によって割引を受けられる場合があり、条件によっては団体信用生命保険よりも割安になる可能性があると考えられるからです。
民間の生命保険は生命保険料控除が使える
基本的に団体信用生命保険の保険料は生命保険料控除の対象にはなりません。しかし、民間の収入保障保険などの生命保険は生命保険料控除の対象となります。所得税や住民税が減税となる分だけ、団体信用生命保険料よりも得になる場合があります。
団体信用生命保険は住宅ローンと一体
基本的に団体信用生命保険は借りている住宅ローンと一体なので、住宅ローンを返し終わると団体信用生命保険は無くなることになります。住宅ローン返済後も何らかの生命保険が必要な場合は団体信用生命保険だけに加入するということでは希望とは違う状況になることがあります。
まとめ
- 住宅ローンを借りる場合、基本的に団体信用生命保険の加入が必要ですが、フラット35の場合には加入は任意です。
- 住宅ローンを借り入れる場合に団体信用生命保険の加入が任意でも、死亡などに備えた保険は必要です。団体信用生命保険と民間の保険を比較し保険料が割安な方に加入すると節約につながります。