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終身払いと有期払いの特徴とメリット・デメリット

記事作成日:2015年5月24日
最終更新日:2017年5月1日

終身払いと有期払いの特徴、メリット・デメリットについて説明しています。保険料の支払方法には、ずっと払い続ける終身払いと一定期間払う有期払いがあります。終身払いと有期払いでは保険料が違っていて、終身払いは終身払い続けるためその分毎月の保険料は少なめになっています。一方、有期払いは支払期間が確定していますが、毎月の保険料は多めになっています。

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保険料の支払期間について

保険料の払込期間については、全期払いと短期払い、一時払いがあります。全期払いとは保障期間中の全期にわたって保険料を支払う方法です。一方短期払いとは保障期間よりも短い期間で保険料を支払う方法です。

通常は全期払いや短期払いという言葉よりも、保障期間が終身となる終身保険で使われる終身払いや有期払いという言葉の方がなじみがあると思います。一時払いは必要な保険料について一時にすべて支払ってしまう方法です。

終身保障の医療保険やがん保険などで終身払いか有期払いか頭を悩ませる場合が多いと思います。他にも死亡保険や介護保険も終身払いか有期払いか悩む場合があります。

終身払いの特徴

終身払いは保障期間中、つまり終身払い続けることになります。そのため、総支払保険料の金額は分かりません。一方で毎月の保険料支払額は有期払いより安くなります。

平均寿命まで生きることを想定した場合、通常総支払保険料は終身払いの方が有期払いよりも高額になります。終身払いは有期払いと比較すると払込期間の支払保険料が有期払いよりも少ないため、長期の運用で不利になるため、平均的な場合に有期払いより割高になるためだと考えられます。

また、終身支払いを行う必要があるため、高齢となって体調を崩した場合に保険料の支払い漏れのリスクが高まるということがあります。

終身払いのメリット

  • 早期に死亡した場合、総支払保険料が割安となります。(でも、嬉しくないですね。)
  • 途中で解約した場合、有期払いと比べて保険料が無駄になりません。
  • 毎月の保険料の支払額が少なくなります。

終身払いのデメリット

  • 総支払保険料が分かりません。
  • 収入が下がりやすい高齢となった後も支払いが続きます。
  • 保険料の支払い漏れリスクが高まります。

有期払いの特徴

終身保険における有期払いとは保険料の払込期間が一定期間に決まっている支払方法です。

保険料の払込期間が55歳、60歳、65歳など年齢で決まっている場合と、5年、10年など一定の期間で決まっている場合があります。有期払いの特徴は総支払保険料の金額が分かることです。

いつまで支払うか分かっているため総支払保険料が分かります。

平均寿命まで生きることを想定した場合、通常総支払保険料は有期払いの方が割安となります。有期払いは払込期間の支払保険料が終身払いよりも多いため、支払い保険料が多い分の運用が考慮されて平均的な場合に終身払いより有利になるためだと考えられます。

高齢になる前に保険料の支払いが終わるために、保険料の支払い漏れのリスクが小さくなるというメリットもあります。高齢になると口座の残高管理などにも一苦労する可能性があり、支払い漏れが発生するリスクが高まると考えられます。

有期払いのメリット

  • 総支払保険料が加入の時点で計算できます。
  • 平均寿命までを考えると通常総支払保険料は割安となります。
  • 収入が下がりやすい高齢となる前に保険料の払い込みが終わる。
  • 高齢になった時の支払い漏れのリスクを減らせる。

有期払いのデメリット

  • 毎月の支払保険料が有期払いよりも高くなります。
  • 早期に死亡した場合、総支払保険料が割高となります。
  • 途中で解約した場合、総支払保険料が割高となります。

終身払いと有期払いどちらがおすすめ?

終身払いを選ぶ人は毎月の支払保険料が小さいから、有期払いを選ぶ人は保険料の総額が分かるからや死ぬまで支払いたくないというような理由が多いようです。

保険事故の対象が死ぬか生きるかという死亡保険はまだ分かりやすく、将来のリスクはインフレや平均寿命の変化になりますが、医療保険やがん保険、介護保険は医療制度や介護制度が今後変わっていく中で、医療や介護のあり方がどう変わっていくかを頭に入れておく必要があります。つまり、今現在の医療保険や介護保険は現状にはある程度あっていたとしても、将来入院治療や介護のあり方が変わった場合に役に立ちづらくなる可能性があります。更にインフレや平均寿命の変化のリスクもあります。

そのため、保険は今後見直す可能性があると考えて終身払いを選ぶという考え方があります。ずっと同じ保険に入っているということ自体が考えづらいですから、無駄な保険料を支払わないように終身払いという選択をするということです。

一方で、保険の見直しは自分自身の健康状態の影響を受けます。保険の見直しをする前に大病を患ってしまい、契約しようとしても審査が通らないという場合も考えられます。健康状態に不安がある人は保険を見直しづらいということで保険料を割安にするため有期払いという選択もあります。

結局のところ、人によって違うとしか言えません。ただし敢えて言うのであれば、医療制度や介護制度は国の財政の問題や医療技術や介護技術が進化することで大きく変わる可能性があります。また、保険の見直しは珍しいことではないことを考えると、保険の見直しがしやすい終身払いという選択に傾きます。しかし、繰り返しになりますが、健康告知などの問題から保険の見直しが難しくなる場合があることには注意してください。

まとめ

  • 保険料の支払方法には、ずっと払い続ける終身払いと一定期間払う有期払いがあります。
  • 終身払いと有期払いでは保険料が違っていて、終身払いは毎月の保険料は少なめになっています。一方、有期払いは毎月の保険料は多めになっています。

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【終身払いと有期払いの特徴とメリット・デメリットの記事は終わりです】

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