保険の解約は新契約の保障が始まってから
記事作成日:2015年8月2日
家計の中でも保険料は大きな負担となる費用です。家計の状況の変化に応じて保険を見直すという人も多いと思います。その時に注意したいのが、保険の見直しでの前の契約の解約時期です。保険を見直すときは新しい保険の保障期間が開始してから、既に入っている保険を解約するようにしましょう。先に解約してしまうと、審査の結果保険に加入できない場合や保障の空白期間が出来てしまうなどの問題があるからです。
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新しい保険の保障開始後に前の保険を解約する
保険の見直しをする時に、勢い余って現在の保険契約を先に解約してしまってから新しい保険を探そうとする人がいます。しかし先に解約するのはちょっと待ってください。新しい保険を契約し保障期間が始まってから、前の保険を解約するようにしましょう。
保険に入れない場合も
生命保険や医療保険、がん保険では健康状態や病歴を踏まえた審査があります。先に保険を解約してしまうと、保障が必要なのに保険に加入できないという事態が発生する可能性があります。
既に入っている保険に加入したのが何年も前の場合、健康状態が変化している可能性があります。大きな病気などをしていなくても健康診断で何らかの異常が指摘されている場合、審査で謝絶されてしまう可能性があります。
保険料が割安なほど審査は厳しくなる傾向
一般的に保険料が割安な保険ほど審査が厳しい傾向があります。保険会社の立場から考えると、保険の審査を厳しくして保険事故の発生率を抑えることが出来れば保険金の支払いを少なくすることができます。
保険料の支払いが少なくなれば保険料を下げることができます。保険事故が起きなさそうな人をできるだけ多く集めて、保険事故が起きてしまいそうな人は契約を謝絶することによって割安な保険料となっている部分があります。
保険料があまり下がらない場合も
しっかりと新しい保険の保険料を確認する前に、現在の保険を解約してしまうと、新しい保険の条件を確認した時に思ったほどは保険料が下がらない場合や上がってしまう場合があります。
加入時よりも年齢が上がっているため同じ年齢で比較すれば割安な保険も、異なった年齢で比べると割安ではない場合もあるからです。
保障の空白期間ができることも
先に保険を解約して、解約した後に新しい保険を探そうとすると保障の空白期間が出来てしまいます。保障の空白期間に偶然保険事故が発生する可能性もゼロではありません。せっかく保障が必要で保険料を払ってまで保険に入っているのであれば保障の空白期間が発生しないように次の保険契約の保障が開始されてから、やめようと思っている保険契約を解約しましょう。
特に注意をするのはがん保険です。がん保険には、保障が開始される日(責任開始日)が通常よりも90日あるいは3か月遅くなっています。90日あるいは3か月は免責期間あるいは待期期間と呼ばれるような期間となり、この間に見つかったがんは保障対象外となります。そのためがん保険は万が一に備えて新しい保険契約の保障が開始されてから解約するようにしましょう。
まとめ
- 保険を見直すときは新しい保険の保障期間が開始してから、既に入っている保険を解約するようにしましょう。
- 先に解約してしまうと、審査の結果保険に加入できない場合や保障の空白期間が出来てしまうなどの問題があるからです。