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保険料の支払方法について(回数)

記事作成日:2015年5月24日

保険料の支払い方法には、一時払い、全期前納払い、有期前納払い、年払い、半年払い、月払いなどの方法があります。また、保険料の一部を先に支払う頭金払い(一部一時払い)、ボーナス併用払いなどがあります。まとめて払うほど保険料は安くなるので、保険料が安くなるような支払方法を選ぶようにしましょう。

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一時払いと全期前納払いの違い

一時払いと全期前納払いは最初に全保険期間の保険料分のお金を保険会社に支払いますが、一時払いは支払った金額が保険料に充当されて保険料は払い込み済みとなる一方、全期前納払いはお金が保険会社に預けられ一定期間(通常は毎年)ごとに預けたお金から保険料が支払われていき、未経過分の保険料はそのまま保険会社に預ける形となります。

前納払いは一括払いと呼ばれることもありますが、将来の保険料を保険会社に預ける方式です。一時払いは保険料を支払う方式です。非常にわかりづらいため、自分が保険料を支払う際は支払金がどのような扱いを受けるのか保険会社によく確認しましょう。

一時払いの特徴

一時払いでは、最初に全保険期間の保険料を保険金として支払うため、保険料は払い込み済みとなります。そのため、保険というよりは貯蓄性が高いものになります。

最初に全期間の保険料を支払うため、保険料の総支払額は他の支払い方法と比べると最も少なくなります。

学資保険では、契約者(通常は親)が死亡した場合には、その後の保険料の支払いが免除される場合がありますが、一時払いでは既に保険料を支払っているため、未払いの保険料が戻ってくることはありません。

死亡保険で死亡した場合には、死亡保険金が支払われますが、未払いの保険料が戻ってくることはありません。

途中で解約した場合は、解約返戻金が支払われますが、未払いの保険料が戻ってくることはありません。ただし、保険料の支払金額が多いため、全期前納払いよりは解約返戻金は通常高くなると考えられます。

生命保険料控除は、最初の年しか受けることができません。

一時払い保険の販売停止

最近では一時払いの保険の販売停止が相次いでいます。保険会社は契約者から支払われた保険料を運用することによって増やしますが、投資対象は日本の国債が中心です。

日本銀行は2013年4月に大規模な国債買い入れを内容とする金融緩和策を決定し、2014年10月にも追加金融緩和を決定しています。日本銀行は金融緩和のため大規模な国債買い入れを行っていて、10年物の国債利回りは低く抑えられているほか、超長期の20年債、30年債の利回りにも影響が出ています。

そのため、保険会社による国債での資産運用では運用益を稼ぎづらくなっており、一時払い保険を販売すればするほど、逆ザヤに陥った時に生命保険会社の経営に影響が出る可能性が高まりつつあることを踏まえた結果だと思われます。

一時払いのメリット

  • 総支払保険料は他の支払い方法よりも低くなります。

一時払いのデメリット

  • 保険加入時にまとまったお金が必要となります。
  • 保険加入の最初の年しか生命保険料控除を受けられません。
  • 死亡保険の死亡時は死亡保険金が支払われ、払い込んだ保険料は返還されません。
  • 学資保険の保険料支払い免除が受けられず、払い込んだ保険料は返還されません。
  • 国債市場での金利低下から貯蓄性が更に低下する可能性があります。
  • 取り扱いを見直す動きがあります。

全期前納払いの特徴

全期前納払いでは、最初に全保険期間の保険料相当金額を保険会社に支払いますが、保険料への充当は通常毎年行われます。そのため、保険料として支払われていない部分は保険会社に預ける形となっています。

学資保険では、契約者(通常は親)が死亡した場合には、その後の保険料の支払いが免除される場合がありますが、全期前納払いでは一時払いと違って保険料を支払っていない部分がありますので、未経過保険料は返還されることになります。

死亡保険で死亡した場合には、死亡保険金が支払われるほか、支払いがまだ終わっておらず、保険会社に預けられていた未経過保険料が返還されます。

途中で解約した場合には、まだ支払われていない保険料は変換されるので、未経過保険料と解約返戻金が支払われます。

生命保険料控除は、預けたお金から保険料が毎年支払われるため、毎年受けることができます。

全期前納払いのメリット

  • 保険料が有期前納払いや年払い、半年払い、月払いよりは割安となります。
  • 生命保険料控除を毎年受けることができます。
  • 死亡保険の死亡時は死亡保険金と未払い分の保険料が支払われます。
  • 学資保険の保険料支払い免除の適用を受けることができます。

全期前納払いのデメリット

  • 保険加入時にまとまったお金が必要となります。
  • 総支払保険料は一時払いよりは高くなります。
  • 取り扱いがない場合があります。

有期前納払いの特徴

有期前納払いとは、全期前納払いとは異なり5年など一定期間の保険料だけを前納する方法です。保険会社によって取扱いは異なりますが、通常は全期前納払いと同様に保険会社に預ける形をとり、生命保険料控除を毎年受けられることになります。

死亡保険の死亡時、学資保険の保険料免除、中途解約の扱いは通常全期前納払いと同様となります。

一時払いや全期前納払いよりは多額のお金が必要ないことが特徴です。

有期前納払いのメリット

  • 保険料が年払いや半年払い、月払いよりは割安となります。
  • 通常は、生命保険料控除を毎年受けることができます。
  • 通常は死亡保険の死亡時は死亡保険金と未払い分の保険料が支払われます。
  • 学資保険の保険料支払い免除の適用を受けることができます。
  • 一時払いや全期前納払いよりは少ないお金で済みます。

有期前納払いのデメリット

  • 少しまとまったお金が必要となります。
  • 総支払保険料は一時払いや全期前納払いより高くなります。

年払い・半年払いの特徴

年払い、半年払いとは1年間あるいは半年間の保険料を前もって保険会社に支払う方法です。

2010年4月以降の契約であれば、年払いや半年払いの場合、途中解約で保険契約が消滅した場合や保険料払い込みの免除となった場合は未経過分の保険料が月割りで返還されることになっています。

年払い・半年払いのメリット

  • 月払いよりは保険料が割安となります。
  • 生命保険料控除を毎年受けることができます。
  • 死亡保険の死亡時は死亡保険金と未経過分の保険料が支払われます。
  • 学資保険の保険料支払い免除の適用を受けることができます。
  • 一時一括払い、全期前納払いなどよりも少ないお金で済みます。

年払い・半年払いのデメリット

  • 総支払保険料は一時払いや全期前納払いなどよりは高くなります。
  • 年払いや半年払いは毎月発生するわけではない特別支出になるため家計のやりくりで気を付ける必要があります。
  • 通常保険内容の見直しや支払方法の変更などは支払いのタイミングに合わせて行う必要があります。

月払いの特徴

月払いとは毎月保険料を支払う方法です。お金の流れが分かりやすい方法です。

月払いのメリット

  • 毎月の支払いのため家計のやりくりが分かりやすいです。
  • 保険内容の見直しが行いやすいです。
  • 生命保険料控除を毎年受けることができます。
  • 死亡保険の死亡時は死亡保険金と未払い分の保険料が支払われます。
  • 学資保険の保険料支払い免除の適用を受けることができます。
  • 保険料の支払いにまとまったお金が必要ありません。

月払いのデメリット

  • 他の支払い方法と比較すると総支払保険料が割高となります。

総支払保険料の比較

安い順に「一時払い」>「全期前納払い」>「有期前納払い」>「年払い」>「半年払い」>「月払い」となります。

頭金払い

頭金払いには一般的には一部一時払いを意味しているため、頭金として支払ったお金は保険料として充当されるため、解約などの場合の未経過保険料の返金はありません。しかし、保険会社によっては取り扱いが異なる場合が考えられますので、一部一時払いなのか、有期前納払いなのかよく確認してください。

ボーナス併用払い

ボーナス併用払いとは、ボーナス時期の保険料支払額を増額することで毎月の保険料支払額を減らす支払方法です。当サイトでは、ボーナスを当てにした家計のやりくりを基本的には推奨していないため、お勧めはできません。ボーナス併用払いを考えるなら、年払いを検討した方が良いと思います。

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【保険料の支払方法について(回数)の記事は終わりです】

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