保険金・給付金の支払状況や苦情件数を確認
記事作成日:2015年10月5日
生命保険や医療保険については、保険金や給付金の支払状況や苦情の受付状況が生命保険協会や保険会社のホームページで公表されています。保険を契約する場合には、契約しようとしている保険会社の保険金等の支払状況や苦情の受付状況についても調べておきましょう。保険会社の保険金等の支払状況や苦情の受付状況について最低限確認しておきたい内容は次のとおりです。
スポンサーリンク
苦情件数や苦情の内容
苦情が多い場合は
一般的には、保有している契約数に対して苦情が多いほど問題がある可能性があります。しかし、苦情について幅広くとらえて件数が増えている場合もあり、単純に苦情が多いから問題とも言い切れない部分があります。苦情を積極的に開示している会社は、苦情を改善に貸そうとする良い会社であるとも考えられます。
保険金支払いの苦情は多いかどうか
苦情の内容についても注意が必要です。保険金の支払いに関する苦情が多い場合には、保険契約者と保険会社の間で契約から支払いに至るまでの間で何らかの意思疎通が上手くいっていない可能性があります。
告知義務違反による解除の件数
保険会社を選ぶ上で地味に重要なことが告知義務違反による解除の件数です。意図して告知義務違反をする人は多くはないでしょうが、不注意で結果的に告知義務違反になってしまう場合があります。
告知すべき内容が分かりづらい場合も
告知義務違反を起こしてしまう状況としては、契約者の不注意による場合もありますが、告知書が分かりづらく告知が必要な事項を誤解しやすい、十分な説明がないため告知しなければいけないことが契約者に十分伝わっていないなど、保険会社側の説明が足りない場合があります。
対面でない場合は聞きづらい事がある
特にインターネットで保険に加入できる時代になってからは、インターネットを利用して告知を行うことができるようになりましたが、代理店の担当者の面前で記入する場合と異なり、すぐに聞ける人が傍にいないため、深く考えず告知を済ませてしまう場合があります。
告知や支払いに問題がないか
保有している契約数に対して告知義務違反による解除の件数が多い場合には、告知に何らかの問題があるか、保険金や給付金の支払いに厳しい可能性があります。
保険会社の歴史によっても件数が変わる
ただし、保険会社の創業開始時期によって保険契約の保険事故が発生しやすい、しづらいがあるため注意が必要です。保険の募集を始めて歴史が浅い会社の生命保険の場合は、契約者がまだ若いため生命保険金の保険事故が少ないといったことがあります。歴史がある保険会社の場合は、契約者の年齢構成が安定しているため、検証がしやすくなります。
免責事由に該当の件数
免責事由に該当の件数にも注意が必要です。保険契約の約款では、保険金や給付金を支払わない場合について免責事由が定められていますが、免責事由に該当の件数が契約数に対して多い場合は注意が必要です。
十分に説明がされていない
免責事由に該当の件数が増えてしまう理由の1つに契約時やアフターフォローで十分な説明を行っていない、パンフレットなどが分かりづらいということが考えられます。保険契約者が保険契約の免責事由に該当するかどうかを正確に理解していれば、免責事由に該当する場合は請求を行わないと考えられるためです。分かりづらい保険契約には要注意です。保険金や給付金がもらえると思ってたのにもらえないのは悲しいです。
免責事由が多く支払いに厳しい
もう1つの免責事由に該当の件数が増えてしまう理由として免責事由が多い可能性が考えられます。保険商品の契約内容は各社同じように見えて、細部はかなり違っている場合があります。特に支払いに関しては保険会社の経営に直結する問題でもあるため、約款で細かく免責事由を定めている場合があります。免責事由に該当の件数が多い場合には、保険金や給付金の支払いに厳しい可能性も頭に入れておかなければいけません。
まとめ
- 生命保険協会や保険会社のホームページでは、保険金や給付金の支払状況や苦情の受付状況が公表されています。
- 契約しようとしている保険会社の保険金等の支払状況や苦情の受付状況についても調べておきましょう。