がんの3大治療方法とは
記事作成日:2015年7月9日
がんの治療法は主に外科療法(手術療法)、化学療法(抗がん剤療法)、放射線療法の3つがあり3大療法、3大治療と呼ばれています。これらの治療方法は単独で行われるだけではなく、組み合わせて行われることがあります。放射線療法が体への負担が最も少なく、生活の質を下げない治療方法です。がんの治療を行う場合は手術ありきではなく、様々な治療方法の可能性を考えましょう。
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外科療法(手術療法)とは
外科療法とは、外科手術によってがんが発生した部分と転移している部分をまとめて切り取って取り除いてしまう治療方法です。転移が進んでいないがんについては取り除くことによる治療効果が高いとされています。手術療法、手術治療とも呼ばれます。
外科療法(手術療法)のデメリット
外科療法(手術療法)のデメリットは手術による負担や臓器切除による生活の質の低下などが挙げられます。
- 手術によって体に負担がかかる
- 手術で切開するので回復まで時間がかかる
- 臓器などを切除してしまうと臓器の機能が失われる
- 手術で生活の質が低下してしまう
- 切除できない部分の治療は行えない
- 全身のがんの治療には向いていない
- 進行したがんではがん細胞が残る場合がある
化学療法(抗がん剤療法)とは
化学療法とは、化学物質を経口投与か注射により体内に取り込み血液によって全身に運びがん細胞を破壊する治療方法です。主に抗がん剤による治療を指します。全身の治療ができることがメリットとされています。副作用が問題となります。
ホルモンが影響する臓器のがんでは特定のホルモンの作用を抑えることでがん細胞の活動を抑制するホルモン療法がおこなわれる場合もあります。
化学療法(抗がん剤療法)のデメリット
化学療法(抗がん剤療法)のデメリットは副作用が強く生活の質が低下するということが挙げられます。また効果もがんの種類などによって違うこともデメリットです。
- 正常な細胞にも影響が出るため副作用がある
- 強い副作用で生活の質を下げてしまうことがある
- 人によって効果が出たり出なかったりする
- がんの種類によっては効果が薄い場合がある
- がんを完全に治療することは難しい
- 長期間使用しなければならない場合がある
- 経済的な負担が重くなる場合がある
放射線療法とは
放射線療法とは、エックス線、ガンマ線、電子線などの放射線をがん細胞に照射することによってがん細胞のDNA(遺伝子)に損傷を与え、細胞分裂を妨げ、がん細胞を死滅に追い込む治療方法です。
手術療法や化学療法と異なり、身体への負担を最小限にとどめることができ、生活の質も落とさなくて済む場合がある治療方法です。放射線治療ともいわれます。
放射線療法のデメリット
放射線療法のデメリットは外科療法や化学療法と比較すると少ないですが、日本ではまだ手術中心であるため、手術をする前に放射線治療の可能性も検討する必要があること、局所的な治療に向いていることなどがデメリットです。
- 日本では手術が先に検討される場合がある
- 全身のがんの治療には向いていない
- 放射線照射による副作用が出る場合がある
- 放射線照射によって炎症の症状が出る場合がある
まとめ
- がんの治療方法には外科療法(手術療法)、化学療法(抗がん剤療法)、放射線療法の3つがあり3大療法と呼ばれます。
- 放射線療法が体への負担が最も少なく、生活の質を下げない治療方法です。
- がんの治療を行う場合は手術ありきではなく、様々な治療方法の可能性を考えましょう。