金銭感覚を直す方法・身に付ける方法
記事作成日:2018年5月27日
金銭感覚を直す方法・金銭感覚を身に付ける方法についてです。金銭感覚を治すためには、自分がどのようなお金の使い方をしているのかを知ることが大切です。そして、収入の範囲内で暮らしていけるように、月単位、年単位、人生単位(ライフプラン)で大まかな使えるお金の金額を把握して、その金額の中で満足できるようなお金の使い方をすることが大切です。
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自分のお金の使い方を把握する
金銭感覚を治す・金銭感覚を身に付けるためには、自分のお金の使い方を把握して、何が問題なのかを知る必要があります。お金の使い方を把握するためには、レシートを確認する、口座の引き落とし履歴をみる、電子マネーやクレジットカードの利用明細を見る、家計簿をつける、お小遣い帳をつける等の方法があります。
いずれにしても、多少は手間をかけて自分のお金の使い方を把握しなければいけません。何にどれだけお金を使っているかを正確に把握する必要があります。自分の記憶だけに頼ってしまうと、見落としが発生したり、思い込みが入ったりして、状況を正しく把握できなくなってしまうことがあります。
収入の範囲内で生活する
金銭感覚の基本は収入の範囲内に支出を収めること、収入の範囲内で生活をして、満足するということです。収入以上に使ってしまうことが、金銭感覚がない、おかしいということになります。
収入の範囲内で生活するとは、1月単位の収支だけではなく、年単位の収支、人生単位の収支も意識する必要があります。先月の収支は黒字だったけれど、去年1年間では赤字だったでは意味がありません。働いていた間はぎりぎり黒字だったけれど、年金生活に入ったら常に赤字で貯金がもうなくなりそう、というような状況も望ましくありません。
毎月の予算を立てる
自分のお金の使い方を把握したら、大まかなものでも構いませんので毎月の予算、特に支出の予算を立てることが重要です。要はいくらまでお金を使てもいいのかということを考えておくのです。食費、生活費、交際費、趣味のお金など細かく費目に分けて考えてもいいですし、まとめていくらまでと決めても良いでしょう。自分がやりやすいように目安を決めることが大切です。
いくらまで使っていいかが分かっていれば、今使い過ぎているかどうかを客観的に把握できるようになりますし、あといくらくらい使っていいのかが分かればお金を使い時に買ってよいか慎重な判断ができるようになります。
年間の支出計画表を作る
毎月の収入の範囲内に支出を収めるだけでは殆どの場合家計のやりくりが上手くいきません。なぜなら、隔月、半月ごと、1年後となどのように毎月発生するわけではない支出があるためです。固定資産税や自動車税などの支払いは毎月あるわけではない一方で、金額が多いため、支払いが発生する月だけの収入でやりくりしようとしても上手くいかないのです。
そのため、1年間を見通して、毎月発生する訳ではない支出(1万円以上の支払いとなるもの)を書き出して、何月にいくら支払いが発生するのかをまとめておくと便利です。毎月発生するわけではない支出の金額を合計して12(か月)で割った金額を毎月分けて取っておいて支払いに充てるようにすると対応しやすくなります。
ライフプランを立てる
お金を上手く使うには1年ごとに家計の収支が均衡しているだけでは不十分です。人生の長い期間を見渡すと、子どもの教育費負担が重くなって支出が増えやすい時期、老後など収入が減りやすい時期などがあって、収入と支出には変動があります。
そのため、人生の期間を見渡して収支計画を立てておくことが重要になります。いわゆるライフプランと呼ばれるものですが、結婚、出産、子どもの入学、退職などのライフイベントを踏まえて、将来の収入や支出の予測から、お金の出入りの計画表を作成します。
もし将来お金が不足することが分かったのであれば、今の家計の収支を改めてお金をできるだけ多く残すようにしなければいけません。
現金払いを中心にする
クレジットカード払いを多用していると、いくらお金を使っているか把握しづらくなったり、支払い時期が分からなくなってやりくりで混乱してしまったりすることがあります。クレジットカードはポイントなどの還元がありお得なのですが、支払いが後になるため、支払いのお金を取っておけずに使ってしまい、結果として支払いが困難になることがあります。
もし家計管理に自信がないのであれば、クレジットカード払いをやめて現金払いを中心にするとよいでしょう。もし、現金での支払いができない場合があるのであれば、デビットカードを作っておいて口座から即時に支払われるようにしておくと現金に近い感覚で利用できるので便利です。
現金を必要以上に持ち歩かない
いざという時のために非常用のお金をたくさん財布に入れておく人も多いかもしれませんが、お金遣いが荒い人は必要以上にお金を持ち歩かないようにすることが大切です。たくさんお金を持ち歩いているとつい使ってしまうことがあるためです。
もちろん何か困ったことがあった時に使えるお金を手元に持っておくことは危機管理の上で大切なのですが、もしそうするのであれば、安易に使えない場所に分けておいて普段は使いづらいようにしておきましょう。
銀行口座を分けて使い分ける
お金を使い過ぎてしまうのであれば、銀行口座を分けることも効果的です。各種支払い用の口座、普段使うお金を入れておく口座、貯金用の口座など口座ごとに用途を分けておいて、日常的な支払いのお金は普段使うお金を入れておく口座だけから引き出して他の口座は触らないようにしておくのです。
特にお金を貯める口座を分けておいて、一度お金を入れたら引き出さないというように決めておくとお金を貯めやすくなります。
他の人のお金の使い方を知る
お金の使い方が上手な人、貯金がたくさんある人が身近にいて、込み入った話ができるのであれば他の人のお金の使い方を観察したり、貯金や家計のやりくりのコツについて話を聞かせてもらうのも金銭感覚を直す良い方法になります。
世の中には収入があまり多くなくてもたくさん貯金がある人が一定数います。実家暮らしである、会社の寮に住んでいる、外食を全くしないなど明確な理由があることも多いですが、家計や貯金のヒントになることもあります。
もし身近に参考となるような人がいなければ、インターネット上で他の人の家計簿の工夫などを調べてみることも有益です。
お金の使いみちについて考える
金銭感覚を直す上で、お金を何に使うのかということはとても大切です。お金の使いみちが明確になっていないと、散財・無駄遣いをしてしまうことがあります。もしお金の使いみちがはっきりしていれば、そのためにお金を貯めようという意欲も湧いてきます。
また、お金を使わなさ過ぎることで金銭感覚がおかしくなっている場合には、自分にとって大切なお金の使い方とは何かを考えてみることが効果的です。人生をより豊かにするためのお金の使い方が分かれば、お金を貯めることだけに喜びを覚えることもなくなる場合があるからです。
お金を使ってストレス解消をしない
お金を使うことが喜び、趣味、ストレス解消になってしまっていると金銭感覚がおかしくなってしまいます。高額なものを買い求めることで満足する、ブランド品を集めることが喜びになる、コレクションをする、お金を使ってイライラを解消する、大人買いをするとすっきりするなどの場合は大変危険です。
お金を使うことがストレス解消・気分転換になっているとお金は貯まらず、金銭感覚がマヒしてしまいます。他のことで楽しむことができるように、身近な幸せを感じられるように、物事の見方を少しずつ変えていくことが重要になります。
お金が無くなっても安易に借金に頼らない
金銭感覚がおかしくなっている人にありがちなこととして、お金が足りなくなったら借金をすればいいと考えていることがあります。お金が足りなくなったらお金を使えなくなると考えるのではなく、キャッシングやカードローンで借りればいいと考えてしまうのです。
キャッシングやカードローンは簡単にお金を借りられて便利といえば便利なのかもしれませんが、高い利息が発生します。お金が足りなかったのに、更に利息の負担を新たにするようになってしまってはますますお金が足りなくなってしまいます。
借金に頼るのではなく、お金がなくなったらそれ以上お金は使えないと考えるようにならなければいけません。
まとめ
- 金銭感覚を直す・身に付けるためには、まず自分のお金の使い方を把握して、お金を使う計画・予算を立てて、収入の範囲内で暮らせるようにすることが大切です。収支の均衡をとるのは、1か月単位だけでなく、年単位、人生単位で必要になります。毎月の家計簿だけではなく、年間の支出、人生の支出(ライフプラン)を意識することが重要です。
- 他の人のお金の使い方や金銭感覚を参考にすることも金銭感覚を身に付ける・直すためには有効です。また、お金をどのようなことに使ったらよいのか、というお金の使いみちについて考えることも重要です。