正当な対価を得てお金を稼ぐのは悪いことでも汚いことでもない
記事作成日:2016年9月7日
「お金=悪」とか「お金を稼ぐこと=汚いこと」といったように考えている人は案外多いです。しかし、お金は本来人生を豊かにする可能性を秘めた道具であって、お金を稼ぐことやお金がたくさんあること自体が悪いことではありません。また、お金を稼ぐということは、誰かにお金を支払ってもらうということですが、誰かに価値を提供できた結果、お金という対価を得ることは恥ずかしがるようなことではありません。
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お金を支払うということは提供された価値を評価するということ
人が提供された物やサービスに対してお金を支払うということは、提供された物やサービスにそれだけのお金を支払う価値があるという評価をしていることに他なりません。
お金を受け取るということは、価値がある物やサービスを提供したということなのです。価値を提供したからこそお金を受け取れるのであって、お金を支払うということは提供された価値を評価して褒めたたえているということなのです。
価値を提供している人にお金を払わないのはおかしい
価値ある商品やサービスを提供している人に対して、正当な対価を払わないのはおかしいことです。必死に努力して良い商品やサービスを提供している人の努力を褒めたたえる必要はないのでしょうか?
自分の立場に立って考えてみるとよく分かるのですが、必死に働いて良い商品やサービスを提供しても、「高い」とか「値下げして欲しい」ということばかり言われてしまったら良い気分はしないはずです。良い仕事をしたら働きに見合った正当な対価を得るのは当たり前ですし、提供している価値が評価されないことはおかしなことなのです。
安く労働を買い叩くことの方が問題
せっかく頑張って働いて価値ある商品やサービスを提供しているのに、安く買いたたこうとすることの方が問題です。良い商品やサービスにお金を支払うことができないような社会では、働いている人の誰もが正当な対価を得ることができなくなってしまい、働きに見合った給与をもらえなくなってしまう可能性があります。
価値あるものには、価値に見合ったお金を支払うということは当然のことなのです。
正当な対価を得てお金を稼ぐことは悪いことではない
「金儲け=悪」のイメージが日本では強いですが、金儲け自体は本来悪いことではなく、提供される価値を褒めたたえて評価していることなのです。
人を騙したり、価値に見合わないような高額で商品やサービスを売りつけたりするようなやりかたは「悪」ですが、正当な対価を得てお金を稼いでいる人、お金儲けをしている人は悪いわけでもなんでもなく、社会に価値を提供しているのです。
自分が提供する価値を安易に安く売らない
もし、自分が価値のある商品やサービスを提供しているのであれば、安易に安く売らないということはとても大切です。価値に見合わない値段でたたき売りをしてしまっているからです。
労働の提供についても同じことが言えます。働くことで経営者に価値がある労働力を提供しているという気持ちがあるのであれば、不当に安い賃金やサービス残業の強要に対してはおかしいと感じるのは自然な事なのです。自分自身を安売りしてしまうことも問題です。
お金はただの支払い手段であり単なる道具
お金そのものはただの支払い手段であって、単なる道具です。道具をどのように使うかは使う人によって違っていて、良いことに使う人もいれば、悪いことに使う人もいます。お金を活かすのも、ダメにしてしまうのも、使い方次第なのであって、お金自体が悪いのではありません。
まとめ
- 誰かに価値を提供した結果、お金を支払ってもらうことでお金を稼ぐことは悪いことでありません。
- 本来、金儲けは悪いことではなく、誰かに貢献してその見返りの代金を得ることはむしろ当たり前の行動であるといえます。