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教養とは・教養の意味と知識との違い

記事作成日:2019年4月16日

教養とは、人格や品位などの人間性を豊かにするとともに人間社会で生きていく上で役に立つような、様々な分野にわたる幅広く深い知識を意味します。単に物事を知っているだけではだめで、人間性に結びつき、実際の社会で活用できる状態の知識になっている必要があります。教養は、特に人間性を豊かにするという観点から、創造力や心の豊かさなど人間性の発揮に関する古典を含む文学やそのほかの芸術などに対する理解を指すことがあります。

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大学の学部(学士課程)における教養

大学の学部において教養や教養学部、一般教養というような言葉が用いられることがあります。この場合は、教養は高等学校までの中等教育を土台として、高等教育において身に付けておくべき、基礎科学(自然科学、社会科学、人文科学、一部の形式科学)の幅広い分野における基礎的な学問の内容を意味します。この意味の教養は「リベラル・アーツ(Liberal arts)」と呼ばれることがあります。

大学の学部における教養という意味では、文学や芸術が特別強調されるわけではなく、文学や芸術を全く学ばない内容でも教養という場合があります。

大学の学部において、自然科学、社会科学、人文科学、一部の形式科学を学ぶことによって、幅広い分野の知識を持つことができるようになるとともに、専門を深めていく段階の基礎になります。大学でどのようなことを学ぶかということは途中で変わる可能性がありますし、社会に出てからもどのような分野の仕事に就くか分かりませんし、思いもよらなかった分野の知識が役に立つこともあるでしょうから、大学で「教養」を学ぶことは一見意味がないようなことに思えるかもしれませんが、意味があることなのです。

教養は普遍的ではなく社会や時代によって変わる

教養の内容や範囲は、暮らしている社会や文化、時代に応じて異なります。例えば、日本人とアメリカ人では、教養として共通する部分もありますが、異なる部分もあります。国際的に有名な文学などの芸術も教養となりますが、自分が暮らしている社会や文化に関する文学などの芸術も教養となるため、所属する社会や文化によって教養が意味する内容や範囲は異なります。

昔の教養と現代の教養も当然に変わってきます。時代によって変わらないものもありますが、科学に対する研究の進展や社会の変化によって変わるものもあるからです。

現代日本における教養の例

現代日本で教養の分野の例としてよく挙げられるのは、歴史、文学・音楽・美術などの芸術、文化、哲学、社会、経済、宗教、心理、自然科学、人物・伝記、偉人の名言、時事などがあります。

教養と知識の違い

教養と知識は似た言葉ですが、同じ意味ではありません。知識は物事について単に知っている状態、理解している状態を意味します。一方、教養は学んだ知識が人格や品位などの人間性に結びつき、かつ知識が役に立つ状態になっていることを意味します。

つまり、知識は単に知っていること、教養は人間性を高める知識、社会生活で役に立つ状態となった知識という違いがあるのです。

教養を身に付けるには

教養を身に付けるには、地道な努力となりますが、文学やその他の芸術にたくさん触れること、自然科学、社会科学、人文科学などに関する広範な知識を身に付けることが必要となります。単に大学などの高等教育機関で学ぶだけではなく、教育機関を卒業・修了した後も、読書や様々な経験を通じて教養に結びつくような文化的・知的な活動を続けていくことが重要になります。

まとめ

  • 教養とは、人間性を豊かにするとともに、人間社会で生きていく上で役に立つ幅広く深い知識を意味します。
  • 大学の学部などにおいて用いられる教養は、大学の高等教育で習得すべき、自然科学、社会科学、人文科学などにわたる幅広い分野の基礎的な内容を意味します。

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【教養とは・教養の意味と知識との違いの記事は終わりです】

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