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形式科学とは

記事作成日:2019年4月15日

形式科学(Formal science)とは、理論的・論理的に構築された記号や式の規則などによる形式体系(Formal system)を対象とした科学を意味し、数学、論理学、統計学、計算機科学などが含まれます。形式科学は、自然や社会の現象・事象を実験や観察など経験的に実証する経験科学(自然科学や社会科学、人文科学)と対比されて用いられます。

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形式科学の特徴

数学や論理学、統計学などの形式科学は、自然科学や社会科学などの経験科学とは異なり、結果は純粋な思考によって導き出されたものです。形式科学の対象となるものは理論的・論理的に生み出されたものなので、もともと現実に存在しているわけではありませんが、数学や統計学などの形式科学は、現実を説明・理解するために用いられます。形式科学によって生み出された理論的なモデルは現実を理解するために役立っています。

形式科学と経験科学の違い

数学や論理学などの形式科学と自然科学などの経験科学との違いは、現実の自然や社会などの現象・事象を対象としたものかどうか、実験や観察などの経験的な方法で実証されたものかどうかということを挙げることができます。

形式科学の例

形式科学の例として、数学、論理学、統計学、計算機科学(コンピューターサイエンス)、システム科学などが挙げられます。

数学

数学とは、数や量、空間(図形など幾何など)、変化(微分、積分など)などを研究する科学の分野です。数学の分野には数学基礎論、代数学、幾何学、解析学などがあります。

論理学

論理学とは、物事の考え方(論理)について研究を行う科学の分野です。正しい考え方を行うための思考の道筋や法則(推理や論証の方法など)について研究を行います。哲学の一分野であるとされる場合もあります。

統計学

統計学は、特定の集団について何らかの特徴や性質を数量的に把握する統計を研究する科学の分野です。統計は特定の集団について数量的なデータを集め、何らかの規則性を見出すことによって集団の特徴や性質を明らかにします。統計学は、統計の作成方法やデータの分析方法などについて研究します。

計算機科学(コンピューターサイエンス)

計算機科学(コンピューターサイエンス)とは、計算機(コンピューター)の理論などを研究する科学の分野です。計算機(コンピューター)の情報や計算の理論の領域は、理論的・理論的に生み出され処理されるもので、形式科学に該当します。

システム科学

システム科学とは、自然や社会などの世の中の様々な仕組み(システム)の性質・特徴を研究する科学分野で、複数の科学分野が関係する対象を研究します。様々な世の中の仕組みを理解するためにシステムのモデルを構築し、世の中の仕組みを仕組み(システム)の観点から解き明かそうとする学問領域です。システム科学において、理論的・論理的に対象を研究している場合は、形式科学に該当します。

まとめ

  • 形式科学とは、理論的・論理的に構築された記号や式の規則などによる形式体系を対象とした科学を意味し、数学、統計学、論理学、計算機科学などが該当します。
  • 形式科学は、自然や社会などを観察や実験など経験的に研究する経験科学と対比する形で用いられる言葉です。

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【形式科学とはの記事は終わりです】

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