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家事とは何か・家事の種類

記事作成日:2019年1月8日

家事とは炊事、洗濯、掃除、買い物、家計管理など家庭での日常生活に関する様々な仕事や作業を意味します。家事には人間が生きていくために最低限必要なものと、生活を豊かにするものの両方が含まれます。本記事では家事の種類について説明をしています。

なお、家事には家庭に関する事件(相続、離婚、養子縁組、成年後見など)を意味する場合もありますが、本記事では日常生活に関する仕事や作業の意味の家事について説明しています。

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家事の種類

家事の種類には以下のようなものなどがあります。

  • 食生活に関する家事
  • 衣生活に関する家事
  • 住生活に関する家事
  • ごみに関する家事
  • 郵便物や配達物に関する家事
  • 家族や日常生活の手続きに関する家事
  • 家族の世話に関する家事
  • おつきあいに関する家事
  • 冠婚葬祭や季節のイベントに関する家事
  • 家計管理に関する家事

食生活に関する家事

衣食住の「食」に関することです。食事は人間が健康的に生きていくためにとても重要なことです。

献立を考える

食事をするためには、何を食べるか考える必要があります。実は献立を考えることはとても大変な作業で、毎日毎日一日三食(外食などをしない場合)、どのような食事をするかを考えることは簡単なことではないのです。

栄養バランスを考えたり、飽きないように変化を付けたり、食材の残りをどうやりくりするか考えたり、一食に掛けるお金を考えたり、料理にかかる時間を考えたりしなければいけないため、難しい作業なのです。

もちろん、自分で料理をするだけでなく、飲食店などで食べたり(外食)、総菜を購入して食べたり(中食)することを選ぶ場合もあります。

食材の買い出し

どのような食事を作るか決めて、家に持ち合わせの食材では足りない場合には、食材の買い出しを行います。ただあるものを買えばいいという訳ではなく、新鮮さや傷み具合を確認しなければいけませんし、過不足なく必要十分な量を買わなければいけません。買い過ぎてしまうと食材を腐らせてしまうことがあります。

また、価格にも配慮しなければいけません。調味料などが不足している場合には適切なタイミングて買って補充しなければいけません。

食材の管理

買った食材は適切に管理する必要があります。冷暗所で保存なのか、冷蔵で保存なのか、冷凍で保存なのか、間違えると食材を痛めてしまうことがあります。肉類など分けて取り扱う必要がある食材は分けて適切に扱わなければいけませんし、消費期限や賞味期限などにも注意する必要があります。衛生面への配慮が足りない場合には食中毒を招いてしまう恐れがあるため食材の管理はとても重要です。

下ごしらえをしたり、小分けにしたりして扱いやすいように保存することも重要です。調味料などは切らしてしまわないように在庫管理を行う必要があります。

料理(調理、炊事)をする

食に関する家事といった時に最もイメージが湧きやすいのが料理(調理、炊事)の部分です。レシピを見るなどしながら、用意した食材を洗ったり、計ったり、下ごしらえしたり、切ったりするなどして準備を行い、煮る、焼く、茹でる、揚げる、炒めるなどの調理を行います。

盛りつけや配膳をする

料理ができたらお皿やお椀などに盛りつけを行います。同じ料理でも盛りつけが上手くないと美味しそうに見えなくなってしまうことがあるため盛りつけは大切です。お皿選びも重要になります。

盛りつけをしたら配膳しますが、配膳する前に食卓を拭くなどして綺麗にしておくことも食生活の家事の一部になります。

後片付けや洗い物をする

食事が終わったら後片付けを行います。食べ残しがある場合には保存をするか捨てるかを判断しなければいけません。食器だけでなく、鍋やフライパンなどの調理器具も洗わなければいけませんし、IHヒーターやガスコンロ、調理台、流し台などの掃除もあります。

食事以外で使ったお茶やコーヒーなどの湯呑みやコップ、お菓子やデザートなどを食べるのに使った食器などの後片付けを行う場合もあります。

調理器具を揃える

必要な調理器具を揃えることも家事の一種です。料理に役立つ調理器具が揃っていると、料理を手際よく行うことが出来るため時間の余裕につながります。また、上手に料理ができるようになる便利な調理器具もあります。

調理器具は用途を踏まえて必要なものを揃えることが基本ですが、あまり使わない器具を準備しても場所を取るなど管理が大変になります。

栄養管理をする

どんな食事をするかを決める場合には栄養管理を行う必要があります。偏った食生活をしていると、栄養が偏ってしまい、体調不良や生活習慣病の原因になってしまうことがあります。加えて料理の際に味付けが極端にならないように気を付けることも重要です。また、食材を選ぶ場合には、食品添加物などにも配慮が必要な場合があります。

衣生活に関する家事

衣食住の「衣」に関することです。衣服(被服、衣類、衣料)はおしゃれのためというイメージを持っていることがあるかもしれませんが、被服は快適に暮らすためにも重要なものです。衣服には、おしゃれや個性の表現のほかにも、外部の気温や湿度との調整をする役割、体からの汗などを吸収する役割、虫や衝撃などから体を保護する役割などがあります。

衣服の洗濯や汚れ落とし

衣服は着用して使用することで汚れがついていきます。そのため衣服の汚れを落とすために洗濯をする必要があります。

洗濯は、汚れを落とさなければいけませんが、衣服を傷めないようにも配慮しなければいけません。素材に合った洗剤、洗い方(温度やすすぎ回数など)、干し方、アイロンの掛け方などにも配慮が必要です。洗濯をしたら衣服を干すなどして乾燥させ、必要上がればアイロンかけをして仕上げをします。

自宅での洗濯が難しい場合にはクリーニングに出したり、コインランドリーの大型洗濯機で洗ったりすることがあります。コインランドリーに洗濯物を出して受け取るのは案外手間がかかるため、面倒な家事だと感じることがあります。

靴についても素材に合わせて磨いたり、汚れを落としたりすることがあります。

衣服の管理(整理整頓・収納・手入れ)

衣服を着用していない間は適切な収納場所に収納して保管する必要があります。保管場所についても湿気がこもりづらい場所、虫に食われないような場所を選び、使いやすいように見やすく保管することが重要です。防虫剤や除湿剤を使う場合もあります。

たたむ必要があるものはたたみ、型崩れしないように配慮する必要がある場合はハンガーなどを上手に使ってしまうなど工夫が必要になります。

帽子、コート、バッグ、アクセサリー、小物類、毛皮製品、着物(和服)なども使っていない場合には適切に保存する必要がありますし、手入れも家事となります。毎日利用する靴は玄関に綺麗に並べるか、靴箱に収納するなどして利用しやすいように配慮します。季節物などは、季節ごとに利用するものとしまうものを入れ替えるなどすることも衣生活に関する家事の一種になります。

裁縫(衣服の製作や修繕)

裁縫とは布を裁断(切る)して針と糸で縫合(縫う)することですが、裁縫によって衣服を製作することや、修繕(直す)することは衣生活に関する家事に含まれます。ミシンなどの機械を利用する場合もあります。

日常的に良く行われるのが外れてしまったボタンを付け直したり、ほつれた部分を縫い合わせたり、名前などの刺繍を入れたり、ぞうきんなど簡単な小物類を作ったりすることですが、本格的な衣服を製作する場合もあります。

住生活に関する家事

衣食住の「住」に関する家事です。家の掃除や収納・整理整頓などが思いつくかもしれませんが、家の維持管理も重要な家事になります。

掃除

家の掃除は住生活の基本的な家事の一つになります。キッチン、トイレ、浴室、洗面室、玄関、洋室、和室など部屋の特徴に配慮して掃除をすることが重要です。水回りの汚れや油が付着しやすい換気扇の汚れの掃除は大変な作業になることがあります。

また、家具や家電製品、小物類の汚れを落とすことも必要になります。適切な掃除用品や洗剤を準備することも家事に含まれます。

収納・整理整頓

生活空間を確保するため、物を使いやすくするために、収納や整理整頓が重要になります。使う頻度に応じて収納する場所を工夫したり、取り出しやすいように気を付けて収納したりすることが大切になります。

整理整頓してしまわないと何がどこにあるか分からなくなってしまうので、物の場所を決めて整理整頓することが重要になります。

住環境づくり(暮らしやすさ、安全、防犯・防災)

快適な住まいを作り上げることも住生活に関する大切な家事になります。家具の配置を変えることで家事の動線を良くしたり、家具や飾りつけにこだわってインテリア(室内の飾りつけ)を工夫したりすることで快適な生活を送ることができるようになります。

また、家庭内での事故防止のために安全面の配慮をすることも住生活に関する家事の一部になります。子どもや高齢者がいる場合には、危険な場所がないかを点検し、危険な場所があれば安全に使えるように対策を行う必要があります。

防犯対策や防災への配慮も重要になります。ドアや窓などからの侵入対策、逃げる通路の確保、延焼しにくい防炎カーテンなどの用意なども住環境を考える上で重要です。

家具や家電製品の購入

家具や家電製品は住環境の重要な要素になります。必要な家具や家電製品がないと物を収納できなかったり、不便になったりしてしまいますし、家具などがあり過ぎる場合は生活スペースが狭くなってしまいますし、掃除や整理整頓などの管理も大変になってしまいます。家電製品は過剰な機能が付いていると使いこなせない場合があります。

家具や家電製品は家のスペースに合うような適切な大きさのものを選び必要がありますし、価格にも配慮する必要があります。家具や家電製品選びは楽しい作業かもしれませんが、大変な作業でもあるのです。

維持や管理(メンテナンス)

住居や設備・機器、消耗品などの維持管理(修理、修繕、交換、補充)を行うことも快適な住環境を保つために重要で、住生活に関する家事となります。

住居の一部や家具などに損傷が見つかった場合には修繕を行う必要がありますし、設備や機器が壊れた場合には修理や交換を行うことが必要になります。家電製品などは定期的に掃除をするなど維持管理の作業が必要になるものもあります。

洗面室やトイレなどのタオルの交換を行うこと、電気を付けたり消したりすること、カーテンや雨戸などの開閉を行うこと、庭の手入れ(草むしり、水やり、掃除)をすること、ティッシュペーパーやトイレットペーパーの交換や補充を行うこと、照明器具の電球などの交換をすること、設備や機器の定期的な点検(消防点検、安全点検など)を受けること、エアコン(空調)の温度調節を行うこと、加湿や除湿を行うこと、寝具(ベッドや布団)を干すなどして清潔を保ち整えることなど、細かな住居の維持や管理(メンテナンス)も重要な家事の一部です。

細かな作業は、いわゆる名もなき家事、見えない家事などと呼ばれ、担当している人は大変さを感じているけれども、担当している人は存在すら気付いていないということが指摘されることがあります。

ごみに関する家事

生活をしていて出たごみの処理は重要な家事の一部になります。ごみを集めて分類し、決められた方法で決められた日にごみ出しをして捨てる必要があります。粗大ごみなどは回収をしてくれる部署に連絡をして捨てなければいけない場合があります。自分で処理施設に持ち込む場合は重労働になることがあります。

また、不要になった物をごみとして捨てるのではなく、買取店に売却してたり、オークションなどを利用して個人間売買したり、知り合いにあげたりして、リサイクルすることもあります。

郵便物や配達物に関する家事

家に届けられる郵便物や新聞、チラシを取り出して整理することも家事の一種です。また、配達される大きなものを受け取ることも家事の一部です。もちろん、郵便物や配達物を送り出す作業も家事になります。

毎日のように届く郵便物や新聞、チラシは放置しておくと溜まってしまい邪魔になるだけでなく、必要な連絡を見逃してしまうことがあります。

配達物は宅配ロッカー(宅配ボックス)がある集合住宅(マンション)の場合は比較的受け取りが簡単ですが、宅配ロッカーがない場合は在宅するなどして受け取る必要があり、意外と手間がかかります。書留などで直接受け取る必要がある郵便も同様に在宅して受け取る必要があります。

家族や日常生活の手続きに関する家事

家族や日常生活に関する手続きを行うことも家事の一部になります。戸籍や住民票に関する手続き、国民年金や国民健康保険など社会保険に関する手続き、児童手当に関する手続き、確定申告など税金に関する手続き、電気やガス、水道、電話(固定電話、携帯電話)など日常生活に関する手続きを行うことは家事の一部になります。

家族の世話に関する家事(健康管理、看病、育児、介護)

家族の世話をすることは家事の一部になると考えられます。家族、特に子どもや高齢者など健康管理をすること、病気になったりけがをした家族の看病をすること、育児をすること、親などの介護をすることが該当します。

育児に関しては、衣食住に関することだけではなく、学校の準備を手伝ったり、勉強を見たりすることが必要になってくることがあります。

また、犬や猫、うさぎ、魚などのペットを飼育している場合や植物を育てている場合はペットや植物をお世話をすることも家事の一部と考えることができます。ただし、趣味の範囲だと考えれば、家事とは言いづらい場合もあります。

親族・親戚やご近所とのおつきあいに関する家事

親族や親戚とのおつきあい、ご近所とのおつきあいも家庭に関することになります。日常的な付き合いのほかに、お正月やお盆など規制の時期などを利用して顔を合わせたり、お中元やお歳暮を送ったり、年賀状や暑中見舞いなどの手紙を出したりすることも含まれます。自治会やマンションの管理組合の会合に参加したり、回覧板の回覧をしたり、地域のイベント(清掃などの地域の活動)に参加したりすることもおつきあいとなります。

冠婚葬祭や季節のイベントに関する家事

お祝い、結婚、葬儀、季節の年中行事などの冠婚葬祭に関すること、季節のイベントの準備をしたり、行ったりすることも家事の一部となります。お正月、節分、ひな祭り、彼岸、端午の節句、七夕、お盆、お月見、大晦日、クリスマス、ハロウィンなどの季節に関する行事・イベントや、お宮参り、お食い初め、七五三、長寿のお祝いなど人生の節目の祝い事などがあります。

家計管理に関する家事

家計の管理は見落としがちですが、重要な家事になります。家計をやりくりすることや節約をすることはもちろんですが、保険を契約したり、貯金をしたりすることも家計管理の範囲に入ります。資産運用を家事の一部だと考えることもありますが、資産運用は家事として扱うにはやや性質が異なるため、家事に含めない場合もあります。

まとめ

  • 家事とは炊事、洗濯、掃除、買い物、家計管理など家庭での日常生活に関する様々な仕事や作業を意味します。
  • 家事の種類には、食生活に関する家事、衣生活に関する家事、住生活に関する家事、ごみに関する家事、郵便物や配達物に関する家事、家族や日常生活の手続きに関する家事、家族の世話に関する家事、おつきあいに関する家事、冠婚葬祭や季節のイベントに関する家事、家計管理に関する家事などがあります。

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【家事とは何か・家事の種類の記事は終わりです】

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