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霧の発生原因と交通への影響

記事作成日:2016年9月18日

霧

霧の発生原因と霧に遭遇した場合の対応方法についてです。水蒸気を多く含む空気の温度が下がると水蒸気が水の粒になって霧になります。霧は短時間だけ発生する場合もあれば長時間発生する場合もあります。霧が発生すると視界が悪くなるため交通への影響が出ます。

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霧の発生原因

空気が含むことができる水蒸気の量には温度によって限界があります。空気は温度が高くなるほど多くの水蒸気を含むことができますが、温度が低くなると少しの水蒸気しか含むことができません。水蒸気を含んだ空気を冷やしていくと、含むことができる水蒸気の量が減っていくので、やがて限界の飽和水蒸気量に達してしまいます。さらに冷やしていくと水蒸気は凝結して水滴になりますが、水蒸気が凝結をし始める温度を露点といいます。

霧は水蒸気を含んだ空気が冷やされるか、冷たい空気に水蒸気が供給されると発生します。

発生原因別にみる霧の種類

蒸発霧・蒸気霧

蒸発霧・蒸気霧

暖かい水面に冷たい空気がくると、水面からの蒸発で水蒸気が供給されますが、冷たい空気は水蒸気を多く含むことができないため水滴になるので、霧(蒸発霧・蒸気霧)が発生します。お風呂の湯気ができる原理も同じです。

移流霧

移流霧

暖かくて水蒸気をたくさん含んだ空気が冷たい海面や陸地の上に移動すると、空気が冷やされて水蒸気が水滴に凝結するまで冷やされて霧が発生します。

放射霧

放射霧

晴れた夜には放射冷却によって地面から熱が放出されて、地面の温度が下がりますが、温度が下がった地面が地表付近の空気を冷やすことになります。地表付近の空気が水蒸気を多く含んでいると、水蒸気が水滴に凝結する温度の露点まで冷えて霧が発生します。内陸部の盆地で発生しやすく、気温が下がりやすい晩秋から早春によくみられます。

上昇霧・滑昇霧

上昇霧・滑昇霧

湿った空気が山の斜面を登る時に発生する霧です。高度が高くなると空気の温度は下がっていくので、湿った空気の水蒸気が水滴に凝結する温度の露点まで冷えると霧が発生します。内陸部の山がある地域で発生します。

前線霧

前線霧

前線で暖かい雨が降った場合に、雨がいったん蒸発して水蒸気となり、地表付近の寒気によって水蒸気を含む空気が冷やされると、水蒸気が凝結して霧が発生します。

霧で最も怖いのは交通事故です。

霧の防災・減災に関しては霧そのものが危険というよりも、霧が発生すると視界が悪くなるため、交通事故が発生しやすくなるため、交通事故への警戒が必要です。

濃い霧になると視界がほとんどなくなってしまうため、路肩に外れてしまったり、他の車と衝突してしまったりするなど、交通事故が発生する危険性が高まります。海岸沿いや山間部、盆地などで霧が発生しやすい地域や晩秋から早春にかけて霧が発生しやすい季節には特に注意が必要です。なお、1年を通じて霧が発生しやすい地域もあります。

運転中に霧に遭遇したら

速度を落として車間を取りフォグランプを点ける

運転中に霧に遭遇したら事故の危険性が高まるため、速度を落として、通常よりも広めな車間を取り、ヘッドライトやフォグランプ・リヤフォグランプを点灯しましょう。

速度を落とすことで、ブレーキを踏んだ時に停車しやすくなりますし、万が一の衝突の衝撃も抑えることができます。通常よりも広めの車間を取ることで、危ないと感じた時に停車やハンドル操作の余裕が生まれます。ヘッドライトやフォグランプを点灯することで視界確保に役立つほか、対向車から視認されやすくなります。

ただし、ヘッドライトをハイビームにすると霧の影響で乱反射し、まぶしくなってしまいかえって危ないことがあるので気を付けましょう。リヤフォグランプは後続の車からの視認性を高めるため事故防止に役立ちます。

危ないと感じたら安全な場所に駐車して運転を控える

霧が濃くなると視界が無くなるため運転をするのは危険な状態になります。霧が発生し視界が遮られるような場合は、無理をしないで早めに安全な場所に駐車して運転を控え、霧が晴れるのを待ちましょう。

道路の路肩などに駐車・停車していると、視界が悪いので他の車に衝突される可能性があるために危険です。ハザードランプなどを付けていても視認されない可能性があるので危険です。駐車場やサービスエリア、パーキングエリアなど駐車の安全が確保できる場所を探して駐車するようにしましょう。

霧の場合は歩行者の危険も高まる

霧が発生すると歩行者の危険が高まることにも注意が必要です。道路脇の歩道を歩いていたとしても、自動車の運転者から視界が確保できないため、歩道であることや歩行者がいることに気づくのが遅れてしまい、事故に遭ってしまう可能性があるからです。

霧が発生していて視界が悪い時は不要な外出をしないように気を付けましょう。やむを得ず外出する場合は、自動車と接触する可能性がある場所をなるべく歩かないようにしましょう。

大規模・長時間の霧は交通機関の乱れも

大規模で長期間発生する霧は交通機関の乱れにつながることもあります。霧の発生が予想されている場合は時間に余裕を持って行動しましょう。

まとめ

  • 霧は水蒸気を含む空気が冷やされるか、冷たい空気に水蒸気が供給されることによって発生します。
  • 運転中に霧に遭遇したら、速度を落として安全運転に気を付けることが重要ですが、危ないなと思ったら無理をしないで運転を控えることも大切です。

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【霧の発生原因と交通への影響の記事は終わりです】

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