生活に役立つお金の知識と情報です。
※本サイトは広告を掲載しています。

雹(ひょう)・霰(あられ)による被害と対策

記事作成日:2016年9月19日
最終更新日:2016年9月20日

雹・霰

雹(ひょう)や霰(あられ)による被害と対策についてです。雹や霰は氷の粒ですが、氷は硬く、早い速度で落ちてくるため、ぶつかると大きな衝撃を受けることになります。雹や霰が大量に降ると自動車が傷だらけになったり、人がけがをしたりすることがあります。

スポンサーリンク

雹(ひょう)と霰(あられ)と霙(みぞれ)の違い

雹(ひょう)と霰(あられ)はともに氷の粒を指していますが、大きさが違います。雹(ひょう)とは、上空から落ちてくる直径が5mm以上の氷の粒のことをいいます。5mm未満のものは霰(あられ)といいます。なお、霙(みぞれ)は雨と雪が混じって降ってくることを指します。

雹・霰が発生する原因

地上に暖かい空気、上空に冷たい空気があると、暖かい空気は軽いため上昇し、冷たい空気は重いため下降するので、空気の対流が発生します。上昇気流が発生している部分では小さな氷の粒は地表まで落下しないで支えられて、他の氷の粒が付いたり、水滴が付いたりすることで大きく成長していきます。上昇気流が弱まったり、上場気流で支えられないほど大きくなると、地表に落下していきます。この降ってくる氷の塊が雹・霰です。

雹・霰の発生しやすい時期

雹は強い上昇気流が発生する積乱雲(入道雲)から降ってきます。積乱雲は、上空と地表の気温の差が大きくなりやすい夏によく見られますが、夏には気温が高いため氷のまま地表まで落下せずに途中で雨になることから春や秋に振りやすくなります。冬には積乱雲があまり発生しないため雹が発生しづらくなっています。

雹(ひょう)・霰(あられ)による被害

雹や霰は大きな氷が空から降ってくることなので、当たると物理的な損傷が発生します。特に有名なのが自動車への被害ですが、雹・霰が発生して自動車に当たった場合には、自動車に多数の傷ができてしまいます。

また、大きな雹が人に当たった場合、打ちどころが悪いと人命に関わるケガをしてしまう可能性もあります。

雹・霰の被害への対策

積乱雲に注意する

雹や霰は積乱雲が発生している地域で降ってくるため、積乱雲が発生しやすい時期には、積乱雲が発生しているかどうかに注意しましょう。積乱雲があると雷も発生しやすいため、雹や霰が降る時には雷が発生していることが多く、雷に注意することも有効です。積乱次のような予兆がある場合には積乱雲に気を付けましょう。

  • 急に暗くなってきた
  • 黒い雲が近づいてきた
  • 巨大な背の高い雲が近づいてきた
  • 雷の音が聞こえてきた
  • 冷たい空気が吹いてきた

雹・霰の可能性がある場合には

積乱雲が近くにあるなど、雷や雹・霰の危険性が高まっている場合には、不要不急な外出をしないようにし、屋外にいる場合には建物の中に避難することが大切です。雹や霰で被害が出やすい自動車は頑丈な屋根のある安全な場所に避難させ、自分自身も頑丈な建物の中に避難しましょう。

急に雹・霰が降ってきた場合

不意をついて雹や霰が降ってきた場合は、手に持っているカバンなどで頭部を保護しながら急いで建物の中に避難しましょう。ケガをしないようにすることが大切です。高速で降ってきた大きな氷の塊の衝撃はかなり大きなものとなります。油断しないですぐに身を守る行動をとりましょう。

雹・霰による自動車の損傷は車両保険の補償対象

飛来してきた物・落下してきた物によって車両に損害が出た場合には、いわゆる「一般条件」や「車対車+A」とよばれる車両保険で補償対象となっています。車両保険の補償範囲を「車対車」に限定していなければ、車両保険で補償されることになります。

ただし、雹や霰は通常1等級ダウン事故として扱われるため、翌年以降の自動車保険料が高くなることがあります。車両保険で保険金を受け取っても、保険料アップによって損をしてしまうことがあるので、少額の被害であれば自費で修理した方が得な場合があります。

噴火による噴石や火山灰で自動車に被害が出た場合は?

通常の車両保険では、地震・噴火・津波による損害は補償されません。そのため、通常は補償の対象外となります。

ただし、地震・噴火・津波による損害を補償対象とする地震・噴火・津波危険「車両損害」補償特約を契約している場合や、地震・噴火・津波によって車両が全損した時に一時金が支払われる地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約を契約している場合には、保険金が支払われることがあります。

まとめ

  • 雹・霰とは上空から降ってくる氷の粒で春や秋に発生しやすくなっています。
  • 雹・霰は積乱雲(入道雲)から降ってくるので、近くに積乱雲がある場合には自動車を屋根付きの駐車場に移動し、自分自身も安全な建物の中に避難しましょう。

スポンサーリンク

【雹(ひょう)・霰(あられ)による被害と対策の記事は終わりです】

「お金の知識|お金と生活」のページに戻る



SNSでシェア・ブックマーク・後で読む

Twitter Facebook LINE はてな Pocket
最近よく読まれているページ
家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ