リスク、大きな出費に備える5つの方法
記事作成日:2015年5月5日
人生には死亡、病気、けが、失業、賠償、事件・事故、災害など様々なリスクがあります。これらのリスクに備えるために保険があるわけですが、非常時や緊急時の大きな出費に備える手段は他にもあります。非常時や緊急時の大きな出費に備える方法には、次の5つがあります。
- 保険
- 貯金
- 借金
- 公的支援
- 家族
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保険でリスクに備える
リスクに備える基本的な方法
リスクに備える方法として最も有名で基本的なものは保険です。人生で遭遇しやすいリスクには対応する保険商品が数多く存在しています。最近では少額短期保険の商品がたくさん出るようになり、これまでカバーされていなかったリスクに対応する商品も存在するようになりました。
高額の出費への対応に
保険は特に高額の出費が必要となる場面で最も役に立つと考えられます。例えば、死亡保障は残された遺族の生活を支えるものですが、高額の保険金が支えになる場合があります。また、自動車保険で対人補償、対物補償が高額の賠償責任に備えることができます。就業不能となった場合に毎月一定額の保険金がもらえる所得補償保険、就業不能保険は、生活の支えとして頼りになります。
保険料負担は家計を圧迫
一方で保険料の負担が家計を圧迫しやすいので注意が必要です。保険の仕組みはリスクに備えるために大変役に立ちますが、保険にもお金がかかります。補償内容を充実させるほど保険料負担が増えるため、補償内容と保険料のバランスをとることが大切です。
貯金でリスクに備える
リスクに備える方法として貯金は重要な方法です。数千万円の高額の出費に備えることは難しいですが、100万、200万といった出費に備えるには非常に適しています。自由に使えて、自分がコントロールしやすいお金であることから貯金は保険と並んでリスクに備える手段の基本となります。
様々なリスクへの備えとして
人生では予期せぬ出費が数多くります。貯金がある程度貯まってくると様々なリスクに対応するお金として活用することができます。保険ではカバーしづらいようなリスクにも対応できますし、貯金の額が増えてきたら医療保険など比較的保険金が少ない補償内容を見直すことができます。
貯金があると心にもゆとりが
貯金があると、いざという時にうろたえなくても済むので、心のゆとりにもつながります。まずは100万、200万の貯金を作ることを目標にして頑張りましょう。
借金でリスクに備える
リスクへの備えに活用できる
分かりづらいかもしれませんが、カードローンやクレジットカードであらかじめ利用枠を作っておき、普段は使わないけれどいざというときだけ使うという方法です。金利が高額であることや支払計画をしっかり立てないといけないことなどから、あまりお勧めできる方法ではありませんが、やむを得ず頼らなければならないことがあります。
借金というと悪いイメージが先行しますが、計画的に使えるのであれば、金利を費用として負担するリスク対応手法とも考えられます。人生の限定的な場面で上手に使える家計を助けてくれる場合もあります。
想定される利用方法
借金をしても、収入が途切れることがない状況で返済が十分可能だけれども、一時的にお金がないというときに役に立つ方法です。
例えば夫婦共働きで貯金が少ない状況で、夫か妻のどちらかに深刻な病気が見つかってしまって自己負担分が膨らんでしまうような場合です。生命に関わることなので支出は必要です。また、共働きで片方の収入が当てにできるため返済可能なら借金をしてもやむなしということになります。夫婦でそれぞれカードローンの極度額をあらかじめ設定しておき、必要になったら使うということで対応する方法もあります。
その他には、物的な損失に対応するための支出が想定できます。良くない事態ですが、例えば貯金がないけど、生活に必要な家電が壊れてしまった、自転車が盗まれた、というような場合です。他にも冠婚葬祭関連の出費も当てはまるかもしれません。いずれも本人がけがや病気になったわけではなく、収入が途切れる事態が発生していないからです。しかし、少額の緊急時の出費も賄えないのは家計に問題があるため、早急な家計改善が必要です。
公的支援を受ける
様々な公的な支援がある
日本では重大なリスクに対しては、社会保障などの形で公的な支援も充実しています。例えば、働き盛りの一家の収入源となっていた方が亡くなってしまた場合には、遺族年金を受け取れる場合があります。また、病気やけがで障害を負ってしまった場合は障害年金を受け取れる場合があります。勤務時間中の怪我であれば労災保険が下りるかもしれません。自動車事故には自賠責保険がありますし、失業には雇用保険で備えられます。医療やけが全般については健康保険があって、高額療養費制度が医療費の支出を抑えてくれます。その他、生活困窮者には生活保護がありますし、国だけでなく地方自治体でも様々な公的な支援を充実させています。
公的な支援はまず最初にあるもの
公的な支援は、支援の要件に該当していないと受けることができませんが、どのようなものよりも先に考えておくべきものです。公的な支援が受けられない場合に保険や貯金など他の方法でリスクに備えていくということが基本的な考え方になります。
公的な支援をよく知っておく
いざという時に困らないように、リスクにちゃんと備えられるように、公的な支援にはどのようなものがあるのか、どのような場合に受けられるのかを知っておくことが大切です。
家族に頼る
最後はやっぱり家族
自分ではどうにもならない時に、最後に頼りにできるのが、家族、親族です。場合によっては友人・知人を頼りに出来る人もいるかもしれません。何かを備える時に備える手段が1つだけだと、リスクの分散が難しくなってしまいます。人間は助け合って生きていくものだと思いますので、家族、親族とは疎遠になりすぎないようにして、いざという時にお互い助け合えるように良好な関係を作っておきましょう。
お互いに助け合う関係
助けてもらうだけでなくお互いが助け合うようになれば、リスクに備える手段として強みを発揮します。結婚も新しい家族を作るということでリスクに備える手段の1つです。子供も育てるのが大変ですが、成長すればお互いに助け合える人間関係が築けます。
人を最初から当てにして生きていくのは問題があるのかもしれませんが、お互いに助け合いの精神で苦しい時は一緒に乗り越えるような人間関係が少しでも広がっていけば、いざというときとても心強いはずです。