立体自走式駐車場のメリットとデメリット
記事作成日:2015年8月31日
立体自走式駐車場の特徴とメリットやデメリットについて説明しています。立体自走式駐車場は入庫や出庫がしやすく、荷物の出し入れも簡単で、最上階でなければ屋根があるため雨の日でも濡れなくて済むのがメリットです。機械式駐車場と比べると維持・管理費用が抑えられることが多いため、賃料が安くなる傾向があり、賃料が安ければかなり使い勝手が良いと言えます。
スポンサーリンク
立体自走式駐車場とは
立体自走式駐車場とは駐車場が複数階の立体状になったもので、スロープなどで各階を自走しながら駐車場まで移動する駐車場です。マンションの敷地内に設置される場合があります。賃貸用ではありませんが、大規模な商業施設の駐車場も立体自走式駐車場の物が多いです。コンクリートで舗装されていて最上階以外は屋根付きです。ゲートがある場合もあります。
立体自走式駐車場のメリット
賃料は通常安い
立体自走式駐車場は土地を立体的に活用することで駐車台数を多く確保することができます。そのため利用料金は安くすることができます。ただし、場合によっては高くなる場合もあります。条件が良い位置は駐車代は高くなる場合があります。
入出庫に操作の待ち時間がない
機械式駐車場と違い機械の操作の待ち時間がありません。入出庫が重なってもすれ違うのは大変ですが、すれ違ってしまえば入出庫できます。
荷物の出し入れが簡単
自走式駐車場であれば駐車した後荷物の出し入れをすることができるため便利です。機械式駐車場であれば一度出庫しなければなりません。
屋外の最上階部分以外は屋根がある
屋外の最上階部分以外は屋根付きとなります。そのため、車は雨にぬれませんし、夏の日差しの影響も受けづらくなります。
車長や車幅や車高の制限が緩い
立体自走式駐車場の場合、一定の車長や車幅や車高の制限はありますが、機械式駐車場とは異なりほとんどの場合、多くの車種の駐車が可能です。ただし、駐車位置は限られている場合があります。
専用敷地内はいたずらされづらい
立体自走式駐車場は通常専用の敷地内に設置され、部外者が入りづらくなるためいたずらのリスクが少し下がります。ただし、ゲートなどが無ければ自由に出入りできるため、機械式駐車場よりは防犯効果は劣ります。
メンテナンスや故障がない
機械式駐車場と異なり機械のメンテナンスは照明など以外にはほとんど必要なく、機械ではないので故障することもありません。メンテナンス費用が低くなるので利用料金を抑えることができます。またメンテナンスや故障で利用できなくなることもありません。
機械式駐車場より長く利用できる
機械式駐車場は機械の部品などの交換が必要なほか、劣化した場合建て替えも早めに行われなければ重大な事故につながってしまいます。しかし、立体自走式駐車場は建物の構造がしっかりしていれば機械式駐車場よりは長く使用できる場合がほとんどです。
立体自走式駐車場のデメリット
通路が狭いと行き違いが大変
立体自走式駐車場の場合、通路の広さが十分に確保されていないとすれ違うのに苦労することになります。入庫や出庫が重なってしまうと一苦労です。
駐車位置に傾斜が出来る場合がある
設計によっては駐車位置が斜めになる場合があり、乗車する時のドアの開閉で勢い余って隣の車両にぶつけてしまう場合があります。もちろんぶつけられてしまう場合もあります。
入れづらい場所がある場合も
立体自走式駐車場は端の部分などは他の駐車位置に車が駐車している場合、極端に入出庫がしづらくなる場合があります。
屋外の最上階部分には屋根がない
屋外の最上階部分には屋根がないため、雨に濡れますし、夏の日差しで車内が暑くなってしまいます。雪が降ったら雪かきをしなければいけません。日陰になっていると凍ってしまってなかなかとけない場合があります。
ゆとりがないと接触のリスクがある
駐車位置や通路などの配置に余裕がない場合、通行時や入出庫時、乗降車時に他の車と接触してしまうリスクがあります。
賃料は高い場合も
立体自走式駐車場は土地を立体的に活用することで駐車台数を多く確保することができるため、駐車代は安くなりやすいのですが、場合によっては高くなる場合もあります。特に駐車位置の条件が良い場合は駐車代は高くなる場合があります。
まとめ
- 立体自走式駐車場は入庫や出庫がしやすく、荷物の出し入れも簡単で、屋根があるのがメリットです。
- 立体自走式駐車場のデメリットは駐車場代が高くなる場合があることや、設計によっては駐車位置に傾斜があったり通行や入出庫が大変な場合があることです。