1か月の洋服代はいくら位が目安?洋服代の平均
記事作成日:2019年11月8日
洋服代(被服費、衣服代)はどれくらいかかっているか平均のデータについてです。洋服代は人によってはほとんどかからないということもあれば、ものすごくたくさんお金がかかっていることもあり、人によって差が出やすい支出です。衣食住の言葉に含まれる通り、衣類は生活にはなくてはならないものなので、一定の支出は避けられませんが、使い過ぎると家計を圧迫してしまいます。各種データからは、洋服代は2人以上の世帯であれば1か月1万円程度、単身であれば1万円以下に抑えることが目標となります。
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洋服代の平均(1か月、年間)
1か月の洋服代の平均額は、総務省統計局の2018年の家計調査によると、夫婦など2人以上の世帯で約11,000円、単身世帯では男性が約4,000円、女性が約6,000円となっています。1年間の洋服代の平均額に直すと、夫婦など2人以上の世帯で約13万円、単身世帯では男性が約5万円、女性が約8万円となっています。
なお、調査対象数が多く年齢別のやや細かいデータがある総務省統計局の2014年の全国消費実態調査によると、1か月の洋服代の平均額は夫婦など2人以上の世帯で約12,000円、単身世帯では男性が約5,000円、女性が約9,000円となっています。調査時点が違うので水準が少し異なりますが、2人以上の世帯は1万円を超えること、単身世帯では男性よりも女性の方が洋服代が多く1万円は超えないことなど傾向は似ています。
なお、データの詳細は本稿の後の部分に詳しい記述があります。
洋服代が月2万以上は明らかに多い
洋服代は2人以上の家族の世帯では世帯全体で1万円を少し超えるくらいが平均的な水準です。自分一人だけの単身世帯の場合は、男性よりも女性の洋服代の方が多いですが、1万円は超えない水準です。もし、洋服代が月2万円以上かかっている場合は平均よりは明らかに多いと考えられます。特に単身世帯で洋服代が月2万を超えてしまっている場合は、洋服代を使い過ぎている可能性が高いです。
もちろん、何にお金をかけるかということは自由ですし、仕事柄洋服代の支出が多くなるということもあるかもしれません。それでも、洋服代が月2万円以上の場合は使い過ぎていないか、見直してみた方が良いでしょう。
洋服代はいくら?年齢別の洋服代
続いて年齢別の洋服代を見てみます。年齢別の洋服代は次の通りとなります(細かい年齢別データがある全国消費実態調査より、詳細は本稿の後の部分に記載しました)。
20代の洋服代の平均
夫婦などの世帯の場合は世帯で約10,000円、単身の場合は男性で約5,000円、女性で約9,000円となっています。男性と女性では洋服代に違いがあることが分かります。
30代の洋服代の平均
夫婦などの世帯の場合は世帯で約13,000円、単身の場合は男性で約6,000円、女性で約15,000円となっています。単身女性は30代の洋服代が最も多くなります。
40代の洋服代の平均
夫婦などの世帯の場合は世帯で約14,000円、単身の場合は男性で約6,000円、女性で約12,000円となっています。単身女性は30代よりは洋服代が少なくなります。
50代の洋服代の平均
夫婦などの世帯の場合は世帯で約15,000円、単身の場合は男性で約8,000円、女性で約13,000円となっています。単身男性の洋服代の支出は他の年代よりも多くなっています。
60代の洋服代の平均
夫婦などの世帯の場合は世帯で約11,000円、単身の場合は男性で約4,000円、女性で約9,000円となっています。60代になると洋服代にあまりお金を使わなくなります。
洋服代の平均値のデータ(男女・年齢別、単身・家族世帯別)
男女別、年齢別、単身・家族世帯別の洋服代(被服及び履物のデータ)の平均値は家計調査(2018年)によると次の通りです。家計調査では単身世帯の年齢階級が10歳刻みではなく、34歳以下、35~59歳、60歳以上の区分となっています。家計調査によると2人以上の世帯で1か月の洋服代は約11,000円、単身世帯では男性が約4,000円、女性が約6,000円となっていて女性の方が多くなっています。
年齢 | 2人以上の世帯 | 単身世帯 | |
---|---|---|---|
男性 | 女性 | ||
平均 | 10,791 | 4,016 | 6,458 |
20代 | 9,441 | ~34歳 | |
30代 | 13,120 | 6,314 | 9,509 |
40代 | 14,324 | 35~59歳 | |
50代 | 13,809 | 4,818 | 9,094 |
60代 | 9,868 | 60歳~ | |
70代 | 6,745 | 1,991 | 5,130 |
なお、5年ごとに調査が行われる全国消費実態調査(令和元年の調査名は全国家計構造調査に変更)では10歳ごとの年齢区分のデータがあり、全国消費実態調査(2014年の調査)によると男女別、年齢別、単身・家族世帯別の洋服代(被服及び履物のデータ)は次の通りになります。
単身世帯に限ってみると男性で最も洋服代を多く使っているのが50代で50代までは年齢が上がると洋服代の支出が増える傾向があります。女性の場合は30代の洋服代が最も多くなっています。
年齢 | 2人以上の世帯 | 単身世帯 | |
---|---|---|---|
男性 | 女性 | ||
平均 | 11,864 | 5,305 | 9,107 |
20代 | 10,248 | 5,117 | 9,072 |
30代 | 13,255 | 5,816 | 14,528 |
40代 | 13,710 | 6,024 | 11,720 |
50代 | 14,936 | 8,012 | 12,559 |
60代 | 11,420 | 3,908 | 9,295 |
70代 | 7,839 | 3,277 | 6,999 |
(備考)被服及び履物のデータです。靴やクリーニングなど被服関連サービスの支出が含まれます。全国消費実態調査のデータは単身(1人)世帯は2014年10~11月の平均、2人以上の世帯は2014年9~11月の平均です。家計調査のデータは2018年の平均です。項目は分かりやすさの観点から別の表現に言い換えているものがあります。2人以上の世帯は夫婦の世帯などが含まれます。2人以上の世帯の年齢は世帯主の年齢です。20代には10代を一部含み、70代には80代以上が一部含まれます。自分が使う衣類への支出という観点から「用途分類」の「被服及び履物」のデータを用いています。
(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査結果」、総務省統計局「家計調査結果」のデータからfromportal.comの担当者が作成しました。
まとめ
- 1か月の洋服代の平均は夫婦など2人以上の世帯で約11,000円、単身世帯では男性が約4,000円、女性が約6,000円となっています。
- 家族がいる世帯では1万円を少し超えるくらい、単身の場合は5千円前後であれば、平均的な洋服代ということになります。