インターネット料金の節約(6)光コラボとは?メリットとデメリット
記事作成日:2015年6月2日
インターネット接続料金の節約についてです。インターネット接続に関して、光コラボにより提供されるインターネットの接続サービスを利用するとインターネット接続料金や携帯電話料金などを節約できる可能性があります。光コラボのメリットとデメリットについても説明しています。メリットとデメリットを慎重に見極めることが大切です。
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インターネットに接続するためには
インターネットに接続するためには、通常インターネットに接続するための「回線」を提供する回線事業者と、インターネットに「接続」するサービスを提供するプロバイダとの契約が必要となります。
NTT東日本やNTT西日本の光ファイバー回線によるインターネットサービスのフレッツ光では、光ファイバーの「回線」部分をNTT東西、「接続」部分をプロバイダが行ってきました。
光コラボとは
光コラボとは、光コラボレーション事業者がNTT東日本やNTT西日本から光回線を借りて(卸売を受けて)、光回線サービスや独自のサービスを組み合わせて提供する仕組みです。
従来は光回線部分はNTT東西から提供されていましたが、光コラボ事業者がNTT東西から借りて提供することになり、通常は光回線とプロバイダのサービスを一括して提供することになります。
光コラボ事業者が提供しないオプションサービスについてはNTT東西の提供を受けられる場合があります。
光コラボのメリット
料金が下がる可能性がある
フレッツ光の場合はフレッツ光の回線料金とプロバイダの接続料金が必要でしたが、光コラボの場合は光回線と接続サービスが一括で提供されます。そして、光コラボ事業者は光回線と接続を一括したサービスの料金をフレッツ光+プロバイダの時よりも安く設定している場合が多いため、光コラボ事業者のサービスに切り替えることで料金が下がる場合があります。
セット割を受けられる場合がある
ドコモやソフトバンクは光コラボに参入していて携帯電話のセット割引を打ち出しています。条件はありますが当てはまっていた場合は携帯電話の利用料金で割引が受けられます。なお、auは自社回線のauひかりを利用するとauスマートバリューで割引を受けられる場合があります。
他にもIIJ(IIJmio)やNTTコミュニケーションズ(OCN)、U-NEXT(U-mobile)、ビッグローブ(うれスマ)などでスマートフォンやSIMカードの利用料金を割引とするサービスも提供されています。
契約窓口が分かりやすく
フレッツ光の場合は、NTT東日本やNTT西日本とプロバイダに別々で契約をする必要がありましたが、光コラボではサービスが一括して提供されるため、窓口が分かりやすくなります。
今までもフレッツ光の回線利用料とプロバイダの接続料金は一括して請求を受けることが出来ましたが、光コラボの場合は当然光コラボ事業者から一括して請求を受けることになります。
ただし、光コラボ事業者が提供していないオプションサービスについてはNTT東日本やNTT西日本から提供を受けることができるため、NTT東日本やNTT西日本にオプションサービスを申し込んだ場合は窓口は分散します。
光コラボのデメリット
光コラボを利用する場合は、新規で利用を開始する場合とフレッツ光から転用する場合があります。転用の場合には特に注意点があります。転用の場合の注意点(デメリット)を中心に説明します。
転用とは
転用とは、現在フレッツ光を利用している人がひかり電話番号やお客様IDを変えずに、光コラボ事業者が提供しているサービスに切り替えることをいいます。
フレッツ光のサービスが利用できなくなる場合がある
フレッツ光のセキュリティ対策ツールというセキュリティ機能は光コラボで転用した場合、利用できなくなる場合があります。
プロバイダが解約となることがある
フレッツ光の場合は光回線+プロバイダの2つの契約になっていますが、光コラボでは通常光回線とプロバイダは同じ光コラボ事業者から一括して提供されます。そのため、フレッツ光から転用する場合は今使っているプロバイダを解約する必要が出てくる場合があります。
解約手数料が発生する場合がある
フレッツ光から転用してプロバイダを解約する場合、プロバイダをキャンペーンなどで特別に有利な条件で契約していた場合などはその特典がなくなることがあるほか、解約手数料が発生する場合もあります。気をつけましょう。
プロバイダのサービスが利用できなくなる
フレッツ光から転用してプロバイダを解約する場合、プロバイダのサービスは利用できなくなります。困る可能性があるのはメールサービスです。プロバイダのメールアドレスを利用していた場合、メールアドレスは通常使えなくなります。
光コラボ事業者を変えたい時に困る場合がある
フレッツ光から転用して光コラボ事業者のサービスを利用すると、従来のフレッツ光とは別の契約になります。再びフレッツ光に戻りたいというような場合や、別の業者のサービスを利用したいという場合に問題が生じる場合があります。
契約見直しで電話番号が変わる可能性
フレッツ光を転用する場合はひかり電話の電話番号は変わらずそのまま引き継がれます。ただし、またフレッツ光に戻りたいといった場合や別の業者のサービスを利用したいとなった時に電話番号が引き継げない場合が出てくる可能性があることに注意しましょう。
契約見直しで解約手数料や工事費用の可能性
光コラボ事業者のサービスからフレッツ光に戻りたいといった場合や別の業者のサービスを利用したいといった場合は、光コラボ事業者のサービスは解約となりますが、解約手数料や工事費用が発生する可能性があることに注意しましょう。
契約の見直しがしづらい
転用の場合でも、転用の場合でなくても光コラボ事業者のサービスで契約に期間などで縛りがある場合、解約手数料などが発生する場合があるので注意しましょう。
光コラボでの節約方法
光コラボのサービスを利用して節約
節約度:★★★
光コラボにより事業者が提供するサービスの価格競争が進むとみられ、従来のフレッツ光+プロバイダーの場合よりも安く光ファイバー回線を利用できるようになるとみられます。
フレッツ光に入っている場合は転用することでインターネット料金を節約できる可能性があります。また、新規で光ファイバーを導入したい場合でも光コラボのサービスを利用すると割安となる場合があります。
まとめ
- 光ファイバーなら光コラボにより安いサービスを利用できる可能性がある。
- ただし、電話番号や解約手数料など注意すべき点がある。
- 本当に安くなるかどうかは契約条件をよく確認する必要がある。