ガス代の節約(8)プロパンガス代の節約
記事作成日:2015年4月5日
ガス代のうち、プロパンガスを使用している場合の節約方法について説明しています。プロパンガスは都市ガスよりも高くなるため、負担が大きく家計を圧迫しやすいので少しでも節約したいものです。なるべくプロパンガスの物件を選ばないようにするということが重要ですが、プロパンガス会社を変更できるなら安い会社にするという手もあります。
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プロパンガス代の特徴
プロパンガス代の特徴についてです。
都市ガスとプロパンガスの違いとは
都市ガスとは、ガス事業法の許可を受けた一般ガス事業者により導管によって供給されるガスを指しています。一般ガス事業者は、設備投資負担が大きいこと、ガスは生活に必要なライフラインであることなどから一定の区域での独占供給が認められる一方、料金については経済産業大臣の認可を受ける必要があります。
一方、家庭用のプロパンガスは、液化石油ガス法(液石法)の登録を受けた事業者によって供給されるもので、料金の認可の規制はなく、自由に価格を設定することができます。
都市ガスとプロパンガスでは熱量が同じ体積で熱量が違っているため、単純に単価を比べても高いか安いか比較できません。同じ熱量で比較する必要があります。
世帯人数 | 都市ガス | プロパンガス |
---|---|---|
料金 | 政府の認可制 | 自由(認可なし) |
導入コスト回収 | 導入時 | ガス代に上乗せの場合も |
主成分 | メタン | プロパン |
運搬時の状態 | 気体 | 液体 |
供給方法 | ガスの導管網 | ボンベに充填 |
災害時の復旧 | 遅め | 早め |
単位体積の熱量 | 少ない | 多い |
プロパンガスが都市ガスより高くなりやすい理由
都市ガスの価格は政府によって監視されているため競争はありませんが、価格上昇は抑制されるしくみがあります。一方、プロパンガス価格は認可の必要がない自由な価格であるため、競争原理が働けば価格競争が起きて価格は下がるはずですが、競争があまり進まなかったことなどから、都市ガスよりも高くなる傾向があります。
アパートなどでは、プロパンガスを販売する事業者が供給先を確保するため、大家に代わって設備の費用を負担し、設備費用の回収をガス料金への上乗せによってガスの利用者から行う事があり、ガス代が高くなる場合があります。
また、都市ガスは導管網の整備にお金がかかりますが、一度整備すれば長期間使用することができ、大規模な供給を行うことでスケールメリットがでる一方、プロパンガスはボンベの交換など継続的に輸送面で人手が必要となるため、長い目で見れば都市ガスが安くなるのかもしれません。
プロパンガスのメリット
プロパンガスのメリットとして災害時に復旧が早いということが言われています。プロパンガスはボンベに充填したガスを使いますが、使用場所のすぐ近くに置かれるため、点検や復旧がしやすいという特徴があります。ただし、例えば大きな地震などで広域で甚大な被害が出たたため、充填所でプロパンガスが充填できない場合、交通網が寸断された場合などは早くならないかもしれません。また、供給業者の体制や規模によって災害時の対応に差が出ることも考えられます。
そして、メリットとして火力が強いということが挙げられます。
また、賃貸住宅の大家さんにとっては、プロパンガスの設備については導入時に負担せず、ガス料金に上乗せしてガスの利用者に転嫁される場合があり、初期投資が少なく済む場合があることがメリットとなります。
プロパンガス代の節約
プロパンガス代の節約方法についてです。
都市ガスの物件に引っ越す
節約度:★★
1か月のガスの使用量やガスの価格次第では、プロパンガスの物件から都市ガスの物件に引っ越すことが節約となる場合があります。一般的には他が同じ条件なら都市ガスの物件の賃料が高くなる可能性が高いですが、プロパンガスの物件に住まない、都市ガスの物件に引っ越すことが有効な場合もあります。
プロパンガスの会社を変える
節約度:★★
プロパンガスの会社を変えることで節約につながる場合があります。ただし、賃貸の場合だと大家さんとの交渉ということにもなりますので、面倒で手間もかかるという問題点があります。また、プロパンガスの設備について大家さんとプロパンガス会社の間で特別な取り決めが行われている場合もあるので、簡単にはいかないこともあるようです。