都市部のバス通勤やバス通学はデメリットが多い
記事作成日:2016年5月29日
バス通勤・バス通学はデメリットが多いため、公共交通機関が限られている郊外ではやむを得ないとしても、鉄道・地下鉄が発達している都市部では可能な限り避けた方が無難です。バス利用が前提の立地の場合、都市部では駐車場代が高いことがあり、自動車を保有しづらいためバスだけが交通手段になってしまう場合があります。
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バス通勤・通学のデメリット
バス通勤やバス通学には多くのデメリットがあり、時間を無駄にしてしまいやすいという特徴があります。バスの待ち時間や乗車時間などのスキマ時間を有効活用できるのであれば問題が少なくなりますが、それでもバス便は路線の廃止や減便のリスクが大きく注意が必要です。
自動車よりも時間がかかる
バス便は自家用車で通う場合よりも時間がかかります。自家用車であれば家の駐車場から出発できますが、バスを利用する場合にはバス停まで歩く時間が必要になります。また、バスが来るまで待たなければいけません。走行中もバスはバス停に停まって乗客の乗り降りがあるため余計時間がかかります。
バスは時刻表通り来ずダイヤの乱れが多い
バスも電車と同じように運航時刻が決められていますが、時刻表通りに運行されない場合が多く、ダイヤの乱れが多いことが特徴です。途中の道路が渋滞していたり、バス停での乗り降りに時間がかかったりすると10分、20分の遅れが発生することがあります。
特に駅まで自転車で通う人が多い地域で雨天の場合には、駅までバスや自家用車での通勤・通学が増えるため交通集中が発生し、晴れや曇りの日と比べて多く時間がかかってしまうことがあります。更に路線に踏切が含まれていると、朝夕の通勤時間は踏切を通過するまでに余計に時間がかかることがあります。
バス便は時間が読めない
バス便は電車ほど正確な運行が行われません。多少の遅れは日常茶飯事でちょっとした渋滞で予定が大きく狂ってしまうことがあります。そのため、通学や通勤の際には時間にゆとりを持って行動しなければいけなくなってしまい、無駄な時間が増えてしまうことがあります。
また、バス便は予定通り運行されないことがあるため、他のバスや電車などへの乗り換え・乗り継ぎもゆとりをもっておかなければいけません。
バス停は屋外で屋根がない場合がある
鉄道の駅は駅舎がありホームには屋根があることが多いです。一部屋根がない部分があっても屋根がある部分で待つことができる場合が多いです。一方でバス停は大きな駅などでは建物の構内にバス停がある場合もありますが、通常は屋外に設置され屋根がある場合も狭い範囲にしか設置されていません。
そのため、夏の日差しが強い日、冬の風が強い寒い日、雨や雪の日はバスが来るのを待っていることが大変な場合があります。
バス便は路線の廃止や減便の可能性がある
バス便に限らず鉄道でも同じことが言えますが、バス便には路線の廃止や減便の可能性があります。ただし、バス便は鉄道よりも比較的簡単に路線の廃止や減便が行われてしまうことがあります。バスは鉄道よりも輸送力が低く影響の範囲が狭いことが多いこと、バスは線路を必要としておらず、バス車両の他の路線などへの転用も容易なことなどが背景です。
バス便があることを理由に住まいを決めてしまうと、住みだしてからしばらくして突然路線バスが廃止になったり、減便になったりして生活が不便になってしまうことがあります。
特に今後は少子高齢化や世帯の減少を背景に鉄道やバスの公共交通機関の路線廃止や減便が深刻化する恐れがあります。バス便を前提に住まい探しをする場合、通勤や通学、日常生活の交通手段が将来変化しても問題ないか慎重に検討しましょう。
街の中心部から離れるため生活が不便な場合も
バスでの通勤や通学が前提とされる地域は、駅からの距離が遠く、街の中心部から離れていることが多いため、幹線道路沿いなどの場合を除くと商業施設などが少なく、日常生活の買い物が不便な場合があります。住んでいる地域の外に買い出しに行く場合にも、自家用車がなければ、基本的にはバスを利用することになるため不便を強いられる場合があります。特に荷物が多くなるとバスを利用した買い物は大変な場合があります。
自家用車の利用も想定する必要がある
バス便は路線の廃止や減便のリスクがあり、自転車だけで十分に対応ができる場合を除いて、自家用車の利用も想定しておく必要があります。バス便があるうちは良いのですが将来はどうなるか分からないからです。今は車を持っていなくても、必要な時は車を買って運転できるようにしておくことが重要です。もちろん、車がなくても何とか生きていけると考えられますが、状況次第では極端に生活が不便になってしまう場合があるためです。
バス通勤・通学のメリット
バス通勤・通学はデメリットが多く基本的にバス通勤・通学を前提とした住まい探しは避けるべきです。また、勤務先や学校がバスでしか通勤・通学ができないような状況に陥ることも基本的に避けるべきです。しかし、バス通勤・通学が前提となる住まいは家賃などが安く済むメリットがあります。
家賃・駐車場代が安い
バスでの通勤や通学が前提となる地域の住まいは、駅近くの住まいと比較すると交通利便性が悪いと評価される場合が多く、交通の利便性が悪いと評価される場合には賃貸する場合の家賃や駐車場代、購入する場合の土地の価格が安くなります。
静かで落ち着いた環境
バス通勤・バス通学が前提となる地域は基本的に街の中心部・駅から離れているため、比較的落ち着いた環境であることが多いです。ただし、大都市部で鉄道や地下鉄が通っておらず陸の孤島になっている地域がありバス便の利用が強いられる場合は当てはまりません。
まとめ
- 都市部では、バス通勤や通学が前提となる地域での住まい探し、職場探し、学校探しは避けられるなら避けた方が無難です。バス便は時間が不規則となりがちなだけでなく、路線の廃止や減便のリスクがあるからです。
- 駅から離れていてバスが交通手段となっている地域は家賃や土地の購入費用が安くて済みますが、生活が不便な場合があるので注意しましょう。