高層階に住むメリットとデメリット
記事作成日:2015年12月6日
最終更新日:2015年12月8日
マンションの高層階に住むメリットとデメリットについてです。最近では超高層のタワーマンションも増えていて20階以上のマンションも多くあります。高層階のメリットは眺望が良いということですが、デメリットは価格面で高くなりがちなこと、高層階の場合にはエレベーターが動かなくなると困ることなどがあります。
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高層階に住むメリット
眺望・景色がいい
高層階のメリットといえばやはり眺望・景色が良いことでしょう。高層階の眺望・景色に憧れたことがある人も多いと思います。
日当たりがいい
高層階であれば周りに遮るものがなくなるので日当たりが良くなります。良くなりすぎて困る場合もあるくらいだと思います。日当たりが良すぎると夏などとても暑くなってしまうからです。北向きの場合などでも周囲の建物が邪魔にならないので、低層階の部屋よりも明るくなります。
他の建物から覗かれにくい
周辺のビルの配置などにもよりますが、高層階になればなるほど周りのビルよりも高い位置になるため部屋をのぞかれる可能性が少なくなります。条件が良ければ、カーテンを開けたままでも大丈夫という場合があります。もちろん双眼鏡などなら遠くのビルからでも見えるかもしれませんが、プライバシーが守られやすくなるというメリットはあります。
虫が少ない
全く虫がいないというわけではありませんが、高層階は低層階よりも虫は少なくなります。ただし、虫が多いか少ないかは周辺の緑の状況などにも左右されることに注意が必要です。また、高層階では鳥がベランダに入ってくることがあり、低層階とは違うことに悩まされる場合もあるようです。
話し声などの音は少ないことも
一般的には周辺の道路の車の音や人の話し声などは低層階よりも高層階の方が少なくなります。ただし、高層階は必ずしも騒音が少ないという訳ではありません。周囲の音が遮られることなく集まる場合もあるため、騒音が必ずしも少ないとは限りません。
高層階に住むデメリット
販売価格や賃料が高い
マンションでは一般的に階層が高くなるほど販売価格や賃料は上昇します。そのため、家計を圧迫してしまうことがあります。家計に余裕がない人は高層階に住むと生活が苦しくなります。
風が強い
周辺の建物の配置などにも影響を受けますが、高層階では低層階よりも風が強くなることがあります。窓を開けたり、洗濯物を干したりすることに影響が出てきます。
エレベーターがなかなか来ない
居住人数に対して十分なエレベーター数が確保されている場合でも、停止する階が多くなる場合が多いため朝の通学通勤時間帯にはエレベーターがなかなか来ない、エレベーターが混雑するという問題があります。マンションの敷地から駅までの時間に加えて、家を出てからマンションの敷地を出るまでの時間も十分に考慮しなければいけなくなります。
ベランダに物を干すのが制限される場合も
高層マンションではベランダに干せるものが制限される場合があります。高層階から物が落ちると何かと危ないですから、ベランダの利用で低層階とは違う制限が設けられる場合があります。ただし、物件や管理の方針次第で変わってきますのでルールはマンションによってまちまちです。
日光が強すぎて暑いことも
メリットに日当たりが良いということがありますが、裏を返せば暑すぎるということになります。部屋によってはとても日当たりが良いために、季節によっては暑すぎる場合もあります。夕暮れ時の西日がまぶしすぎる場合もあるようです。ただし、建物の断熱状況や窓の配置、風通しの良さなどによっても変わってくるためそれほど暑くないという場合もあります。
地震の時は揺れが大きくなることも
東日本大震災のような巨大な地震が発生すると長周期地震動と呼ばれる周期が長い地震の揺れが発生します。長周期地震動の周期と高層ビルの揺れやすい周期が一致していると共振し、共振すると長い時間大きな揺れが続きます。震源から距離がかなり離れていても長周期地震動で大きく揺れることがあります。
高層ビルである高層マンションの高層階は巨大な地震の発生時に低層階よりも長時間大きく揺れることがあります。大きな揺れによって家具が家の中を移動するとケガをしてしまう可能性があります。
防犯面で油断してしまう
低層階よりも高層階の方が防犯面では安心できるような気がしますが、高層マンションでも空き巣被害はあります。最上階や最上階に近い階では屋上からロープで侵入するというような場合もあります。高層マンションであると空き巣などはないだろうと思って戸締りで油断してしまうことがあるようです。しかし、高層階になると逆に人の目が届きにくくもなりますので油断は禁物です。
出かけるのが億劫になる
高層階であればあるほど外出が面倒になってしまうことがあるようです。20階や30階ともなれば例えエレベーターであったとしても1階まで降りるのが億劫になってしまって外出が減ってしまうということがあるようです。
はしご車が届かない
高層階になると場合によってははしご車が届かないことがあります。中層階あたりで火災が発生した時は避難が困難となる可能性があります。はしご車が届くくらいの階でも高い階だといざという時に避難するのが怖そうですね。
ただし、最近のマンションでは火災対策が十分に行われていて延焼の抑制する対策が取られているはずですので、実際に火災で避難するという場面に遭遇するかは分かりません。
エレベーターが使えないと大変
点検や整備、故障の場合、地震や火災などの災害時にはエレベーターは使えなくなります。点検や整備、故障などであれば高層マンションで1機しかエレベーターが無いということは考えづらいため他のエレベーターを使えばよいことも多いですが、地震や火災の場合は通常エレベーターが使えなくなります。
また、停電してしまった場合も基本的にエレベーターが使えなくなってしまいます。低層階であれば階段を使えば済む話でも、20階や30階となれば上り下りが大変です。水や食料などの荷物を上げ下ろしするならばかなりの重労働になることもあります。
避難しづらい
高層階は何かの際に避難しづらいという問題があります。避難しなければいけない状況ではエレベーターは使えないでしょうから階段ということになりますが、高層階であればあるほど避難に時間がかかります。
思っているより騒音が大きいことも
高層階は低層階よりも道を歩いている人の話し声などは聞こえづらくなりますが、必ずしも騒音が少ないという訳ではありません。周囲の音が遮られることなく集まる場合もあるため、騒音が思っていたよりも大きいと感じることもあります。
落下事故は深刻な結果を招く
頻繁ではないと思いますが、高層階からの転落事故は発生しています。高層階から落下すると命にかかわる問題になるため、注意が必要です。落下しやすいような環境や状況を作らないように気を付ける必要があります。
まとめ
- 高層階のメリットは眺望・景色が良いということです。
- 高層階のデメリットは価格面で高くなること、エレベーターが動かなくなると困ることなどがあります。