住宅購入はハイリスク
記事作成日:2016年7月3日
多額のお金を支払って自分が済むための住居を購入するということはそれだけでリスクがある行為です。しかも日本では、どこに住んでいても地震の被害を受けてしまう可能性があります。仮に、住宅ローンを借りて自宅を買った直後に自宅が地震で損傷してしまった場合は大変なダメージを負ってしまう可能性があります。
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高額の買い物である
住宅は人生の中でも高額な買い物になります。動く金額が大きいため、選択を誤ってしまうと家計への影響が大きくなってしまいます。他に目立った資産がなければ、自分の資産の大部分が住宅で占められることになり、住宅の価格変動次第で自分の総資産の価値が大きく変化することになります。
普通は住宅購入のノウハウがない
人生で住宅を何回も買うという機会がある人は少ないはずで、1回か2回程度しか住宅を購入する機会がない人が多いはずです。住宅を購入する機会がないということは住宅の良し悪しを見極める経験を積むことが難しく、住宅購入のノウハウが十分でないまま住宅を購入することになるということです。
住宅販売業者が勧めるままに説明を鵜呑みにしてしまって購入に踏み切ることになってしまったり、十分な判断材料がないまま手探りで購入を決断することになったりしてしまう可能性があります。
年収の何倍もの住宅ローンを借りる
住宅購入では住宅ローンを借りる人が多いです。それなりの金額の頭金を準備していたとしても、年収の何倍もの住宅ローンを借りて住宅購入をします。
冷静に考えてみると怖いことで、何年かの年収を全て使わないと返済できないほどの借金を抱え込むのです。
やり直しが簡単にはできない
住宅は非常に高額の買い物なので、選択を誤ったと思っても、簡単にはやり直すことはできません。住んでみてから生活には都合が悪いと気づいたり、近隣の住民とのトラブルから引っ越したいと思ったりしても、気軽に売って引っ越しという訳にはいかないのです。
自宅を売りに出して、再度購入するような場合には非常に手間がかかり、高額の費用も発生します。
住宅価格が下落する可能性がある
購入した住宅の価格は下落する可能性があります。住宅にも相場があり、需要と供給のバランス次第で価格が変化することになるからです。
特に住宅の価格が大幅に下落してしまった場合には、売却しようとしても売却価格が住宅ローンの残債を下回ってしまって、売るに売れない状況に陥ってしまうことがあります。住まいを変えることが難しくなってしまう可能性があります。
隠された欠陥があるかもしれない
戸建てであってもマンションであっても欠陥住宅であるリスクがあります。時折欠陥住宅が大きく報じられますが、住宅を購入する人には建築に関する専門的知識がなく、内部の構造は覗き見ることができないため、隠された欠陥を発見することは困難です。
住宅の性能については建設業者や販売業者を信じるほかなく、購入時点で騙されていても気づくことはほぼ不可能です。
購入する住宅の性能を正しく把握できないため、住宅購入はハイリスクな買い物であるといえます。
地震で倒壊するかもしれない
近年建設された住宅は耐震性が強化されていますが、中古住宅など築年数が経過しているものは昔の耐震基準で建てられているため十分な耐震性が確保されていない場合があります。
耐震性にもよりますが、住宅は地震などの自然災害で被害を受けて倒壊する可能性があります。倒壊すれば建物の価値は基本的になくなります。特に地震のリスクは問題で、地震の損害を補償する地震保険は火災保険の保険金額の最大50%までしか保険金額を設定することができないため、保険が掛けられない部分は基本的に自分自身がリスクを負わなければいけないのです。
例えば、住宅を購入した直後に地震が発生し住宅が倒壊してしまった場合、地震保険に加入していても保険で補償されるのは建物の被害の一部で、後は丸々損になってしまいます。非常にリスクが高い買い物だといえます。
リスクの高さを理解し慎重に
自宅を買うという行為はリスクが高い行為です。住居選びを慎重に行うのは当然ですが、そもそも住居を買っても大丈夫なのかどうか慎重に検討することが重要です。
住居を購入したら、地震などのリスクに備えて火災保険や地震保険などの損害保険の加入を検討しておく必要があります。また、いざという時のために自由に使えるまとまったお金を確保しておくことも重要です。
まとめ
- 高額のお金を支払って住居を買うということはリスクが高い行為です。
- 特に日本ではどこに住んでいても大地震の被害に遭う可能性があり、自宅が地震で損傷した場合、家計に大きな影響を受ける可能性があります。