メゾネットタイプの部屋のメリットとデメリット
記事作成日:2018年5月27日
メゾネットとは、マンションやアパートなどの集合住宅において、1つの部屋が2つ以上の階で構成されていることを意味します。似た言葉にロフトがありますが、ロフト部分は天井高などが低く通常の部屋には当たらず1つの階とみなされません。メゾネットタイプの部屋は上下の階に部屋が分かれているため戸建て感覚が味わえて、空間を分けて使いやすいことがメリットですが、家事の動線が複雑になることや階段が危ない場合があることなどがデメリットとなります。
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メゾネットタイプの部屋のメリット
メゾネットタイプの部屋のメリットには一戸建て感覚が味わえる、空間を分けて使いやすい、上の階を子どもの活動場所にすれば下の階への音を気にしなくてよい、などがあります。
一戸建ての感覚を味わえる
メゾネットは一戸建てではなくマンションやアパートなのに、部屋の中に2階があるためあたかも一戸建てであるかのような感覚で生活することができます。
プライベート空間を確保しやすい
メゾネットの場合、1階部分(下の階)と2階部分(上の階)が分離されているため、来客時にはどちらかの階だけで対応して、もう一つの階をプライベート空間にするといったようにすれば、来客時でもプライバシーを確保しやすくなります。
空間を分けて使いやすい
メゾネットの場合、1階部分(下の階)と2階部分(上の階)が分かれているため、部屋の用途に応じて空間を分けて使いやすいという特徴があります。
上階を子ども部屋にすれば下の階を気にしなくてよい
小さな子どもがいる場合、部屋の中を走り回ったり、飛び跳ねたりすることがあり、下の階への音がうるさくないか気を揉んでしまうことがあります。しかし、メゾネットで上の階で子どもを活動させれば、下の階への音の発生を気にしなくてよくなります。
吹き抜けがあると開放感があり風通しも良い
メゾネットタイプで吹き抜けがあると開放感が得られ、風通しも良くなります。広さに余裕がある場合はメゾネットで吹き抜けの空間が設けられることがあります。ただし、吹き抜け分だけ部屋に充てられる面積が少なくなります。
トイレや洗面台が2箇所ある場合がある
メゾネットの部屋によっては上の階と下の階の2箇所にトイレや洗面台がある場合があります。家族の人数が多い場合には、トイレや洗面台が複数あると、朝の忙しい時間帯などに利用が重ならず、ストレスを感じることがなくなります。
メゾネットタイプの部屋のデメリット
メゾネットタイプの部屋のデメリットには家事の動線が複雑になる、階段部分などの有効活用ができなくなる、階段で転落事故の可能性がある、物件数が少なく価格も高い、などがあります。
家事の動線が複雑になる
メゾネットタイプの部屋は2つ以上の階層があるため、家事の動線が複雑となり家事がしづらくなります。掃除をする場合には掃除機を持って上下の階の移動をしなければいけません。洗濯物を集めて洗濯後に元の場所に戻すのも面倒なことがあります。
階段部分などデッドスペースができる
メゾネットの場合、部屋の面積に対して階段部分などでデッドスペースが多くできてしまい、広さを有効活用できないことがあります。また吹き抜けがある場合にはその分、部屋の部分の面積が少なくなります。
階段があることで転落事故の心配がある
メゾネットタイプの場合、室内に階段があるため、階段での転落事故に気を付ける必要があります。小さな子ども、体が不自由な高齢者、小さなペットなどは階段の上り下りができない場合や階段で転落してしまう場合があり注意が必要です。
階段があるためバリアフリーの面では不便
メゾネットの部屋は戸建て感覚が味わえることが売りですが、階段で上下の階に分かれているため、体が不自由な高齢者の人がいる場合などは生活が不便となります。バリアフリーという面ではメゾネットには問題があるのです。
空間が広くなるため冷暖房費がかかる
メゾネットの場合には上下の階となり空間が広くなるため、冷暖房費がよりかかるようになってしまう場合があります。特に吹き抜けがあるような場合には部屋全体を暖めたり冷やしたりするのが大変な場合があります。
価格が高くなる
メゾネットの部屋は希少価値があるため価格(販売価格や家賃)が高くなる傾向があります。そのため、家計にはあまり優しくないのです。
物件を見つけづらい
メゾネットの部屋は購入の場合でも賃貸の場合でも物件数が少ないため、見つけづらいということがデメリットになります。希望する立地に希望するメゾネットの部屋があるとは限らないのです。まとめ
- メゾネットタイプの部屋には、戸建て感覚が味わえる、用途別に部屋を分けて使いやすい、子どもを上の階で活動させれば下の階への音を気にしなくてよい、などのメリットがあります。
- メゾネットタイプの部屋には、家事が大変になる、階段部分の面積が有効活用できない、階段が危険、物件数が少なく価格が高い、などのデメリットがあります。