中部屋(中住戸)のメリットとデメリット
記事作成日:2018年5月19日
中部屋(中住戸)のメリットとデメリットについてです。中部屋(中住戸)とは、建物の中の部分にある部屋で両隣に他の部屋がある部屋のことをいいます。中部屋(中住戸)は両側に他の部屋があるため、室温の変化が角部屋よりも少なくなることなどがメリットとなりますが、角部屋と比べると日当たりや眺望などが悪くなってしまうことがデメリットです。
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中部屋(中住戸)のメリット
室温の変化が相対的に小さくなる
中部屋は左右を別の部屋に挟まれていて、開口部が少なくなっているため、角部屋と比較すると相対的に日光や外の気温の影響を受けづらくなっています。夏は暑くなりづらく、冬は寒くなりづらいため、角部屋よりは過ごしやすいことが多いです。
開口部が少ないため防犯対策がしやすい
中部屋は玄関とベランダ側の2箇所が開口部となりますが、角部屋の場合には3方向が開口部となります。そのため、防犯対策という面では開口部が少ない方が対策がしやすいと考えられます。
外部からの音の影響が少なくなる
中部屋は左右を別の部屋に挟まれていて開口部が少なくなるため、角部屋と比較すると外部からの音の影響が少なくなります。例えば、近くに幹線道路など大きな騒音の発生源がある場合には、開口部が少ない方が影響を受けづらいことがあります。
価格が相対的に安い
中部屋は角部屋より開口部が少ないため、面積などが同じ条件であれば相対的に価格(購入であれば販売価格、賃貸であれば家賃)が安くなっていることが多いです。そのため、角部屋ではなく、中部屋を選ぶことで住居費を抑えることができます。
選択肢が増える
角部屋にこだわるのではなく、中部屋を選択肢に入れることによって、購入できる物件、借りられる物件の幅が広がります。角部屋限定で探してしまうと希望する部屋になかなか巡り合えないかもしれませんが、中部屋も対象にすると部屋探しがしやすくなります。
壁の部分が増えるため家具を置きやすい
中部屋は開口部が少なくなる分、壁の部分が増えるため、壁に家具を置きやすくなり、部屋を有効活用しやすくなります。たくさん窓などの開口部があると家具を置きづらくなることがありますし、家具の日焼けも心配です。
開口部が少ないため結露が少なくなる
中部屋は角部屋と比較すると開口部が少ないため、結露の発生場所が少なくなり、カビの心配も相対的に少なくなります。ただし、結露やカビが全くないという訳ではなく、換気が悪ければ角部屋よりもカビが発生します。
冷暖房の効率が良く電気代が少なくなる
中部屋は開口部が少なく、外部の気温や日光の影響を相対的に受けづらいため、気温の変化が少なくなり、冷暖房の効き、冷暖房の効率が良くなります。そのため、電気代が角部屋よりも抑えやすくなります。
中部屋(中住戸)のデメリット
両隣の生活音が気になることがある
中部屋は両側を別の部屋に囲まれているため、もし隣の人の生活音が大きい場合、壁が薄い場合には生活音が気になってしまう可能性があります。角部屋は隣接する部屋は1つですが、中部屋は2つの部屋に隣接するため気になる可能性が高くなるのです。
日当たりが悪くなる
中部屋は開口部が少なくなるため、角部屋よりは相対的に日当たりが悪くなります。方角によっては洗濯物を干すベランダの日照時間が少ない場合がありますし、部屋の中まであまり日が差し込みません。ただし、家具の日焼けは避けられます。
プライバシーがやや確保しづらい
中部屋は廊下の途中にあるため、部屋の前を基本的に他の部屋の人が通る仕組みになっています。そのため、誰かが自分の部屋の前を行き来することになるため、プライバシーという面では角部屋よりも条件が悪くなります。
開口部が少ないため換気がしづらい
中部屋は開口部が玄関側とベランダ側の2方向となりますが、角部屋と比べると開口部が少なくなるため換気が相対的にしづらいと言えます。角部屋の場合は3方向の開口部から風を家の中に通らせることができますが中部屋は2方向からしかできないのです。
眺望(眺め)が狭くなり開放感がない
中部屋の場合は開口部が角部屋よりも少なくなるため、角部屋と比較すると相対的に窓からの眺望(眺め)が狭くなり、開放感もあまりなくなってしまいます。
まとめ
- 中部屋(中住戸)は、両側に他の部屋があるため、室温の変化が角部屋よりも少なくなること、価格が相対的に安いことなどがメリットとなります。
- 中部屋(中住戸)は、角部屋と比べると日当たりや眺望などが悪くなってしまうこと、開放感がないことがデメリットです。