住宅は引っ越しに備えて売却しやすい物件を買う
記事作成日:2016年7月18日
住宅を若い時点で購入することには大きなリスクが伴います。転勤、結婚、子供の誕生、親の介護など様々な理由から引っ越したいと考える可能性があるからです。若い時にこの場所でずっと暮らすと考えても、人生は何が起こるか分かりません。若い時でなくても一度購入した住宅を売却して引っ越したいと考えることがあります。住宅を購入する時は必ず引っ越す可能性があることを踏まえて物件を選びましょう。
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人生何が起こるか分からない
人生はいつ何が起こるか分かりません。特に若い時はそれから先の人生が長いため、色々な出来事が起こる可能性があります。例えば会社で転勤の命令が出た場合には引っ越しを強いられる可能性があります。住宅購入すると転居がリスクになります。
結婚をしたり、子供ができたりしたらもっと広い部屋に住みたいと考えるかもしれません。子供が成長して入学させたい学校が近くに無かったら、引っ越しをしたいと考えるかもしれません。若いうちは郊外から都心への通勤電車が苦にならなかったのに、年齢を重ねるうちに通勤時間が短い都心に住みたいと思うかもしれません。
親が体調を崩し介護が必要になったら、実家のそばに住みたいと考えるかもしれません。住宅を購入したのに、自分自身が介護が必要になり施設に入居しなければいけなくなるかもしれません。
一度住まいを決めたとしても、引っ越したくなることはあるのです。転居をしないとは言い切れません。
高い価格で売却しやすい物件を選ぶ
住宅を購入する時には、売却ができる物件かどうかを検討することが重要です。売却ができない物件の場合には、引っ越しが難しくなってしまいます。
もちろん、売却価格をどんどん下げていけばなんとか売れる物件も多いですが、値段を下げ過ぎてしまうと大損になってしまいますので、単に売れるというだけではだめで、購入した時の価格からそれほど値段を大きく下げなくても売却することができる物件である必要があります。
損をするだけなら仕方がないと思うかもしれませんが、数百万円から1千万円の損は家計に大きな影響を与えてしまいますし、売却価格が少な過ぎて住宅ローンの残債を下回ってしまい、抵当権が消せず売却できない可能性もあります。
価格がそれほど下がらない物件は多くはないですが、値段を大きく引き下げないと売れないような物件を購入してしまうと、転居が難しくなることがあるので、物件選びでは慎重になる必要があります。
買いたいと思う人が多い物件を選ぶ
価格がそれほど下がらない物件というのは、買いたい人がそれなりにいる物件です。便利な場所にあって、住みたいと思えるような物件です。自分だけが住みたいと思う物件ではなく、他の人も住みたいと思う物件です。住んでいる人が減らないことも大切で、人が集まりやすい地域を選ぶことも大切です。
特に大切なのが交通の便が良いことです。便利な駅の近くにある、駅からの距離が近いということが大切です。また、部屋の広さや間取りも一般的な家庭に合うように広すぎず狭すぎず、変わった間取りでないことが重要です。個性があり過ぎる家は、売りづらいことがあります。
そのほか、日当たりが悪い、嫌悪施設が近い、道路が近く騒音が酷いなど住みたくなくなるような環境でないことが重要です。
住宅ローンを借り過ぎない
頭金をほとんど用意しないで、購入価格の100%あるいは諸費用を含めて100%以上借りてしまうと、住宅を売却しようとしても住宅ローンの残債を下回ってしまい、売るに売れなくなってしまうリスクがあります。
若い頃は十分な貯金がないため少ない頭金で住宅購入に踏み切ってしまうこともありますが、若い場合には今後の人生で引っ越す可能性がより高いことを踏まえると、売却できなくなってしまうリスクがあり大変危険です。
住宅ローンを借りる時は出来るだけ多くの頭金を用意して借りる住宅ローンを少なくしておきましょう。そうすれば、売却する時に住宅ローンの残債を売却価格が下回ってしまうリスクを防ぐことができます。
住宅ローンが増えそうなら物件を変更する
住宅ローンをたくさん借りないと買えないような場合には、諦めることも大切ですが、物件を変更して価格を下げることも重要です。希望する条件を全てかなえようとすると高い物件しか見つからないこともあるので、妥協できる部分は妥協して安い物件を探すことも重要です。
ただし、安い物件は何か条件が悪くなるので、安い事だけに注意していると売却しづらい物件を選んでしまうことにもなりかねないので注意が必要です。
まとめ
- 住宅を購入するのであれば、引っ越しする可能性を考えて、売却がしやすい物件がどうかを考えることが重要です。人生は何が起こるか分からないので、引っ越さないと思ってても引っ越すことになる可能性があります。
- 売却しやすい物件とは、他の人も欲しいと思えるような物件です。交通の便が良い、広さや間取りがちょうどよいといったようなことです。ただし、住宅の売却を考える時は、物件の良し悪しだけでなく、住宅ローンを借り過ぎないことも重要です。