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引っ越し料金の仕組みと決まり方

記事作成日:2015年10月20日

引っ越し料金の見積もりをもらった時に、引っ越しの料金はどう決まっているんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?どうやって引っ越し料金が決まっているかを理解すると、引っ越し料金を安くすることができるようになります。引っ越し料金の仕組みを理解し、高くならないような引っ越しをするようにしましょう。

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引っ越し料金の仕組みと決まり方

引っ越し業者の立場になって考えてみましょう。引っ越しをするためには何が必要でしょうか?最低限必要なのは、トラックと作業員です。トラックと作業員が長く拘束されればされるほど引っ越し業者にとって費用の負担が大きくなります。そして、高速料金や段ボール・ガムテープなどの資材の費用、オプションサービスを提供するための費用です。

トラック

引っ越し料金で最も重要なのはトラックの台数やサイズです。

トラックの拘束が短いほど安い

まずトラックからですが、1台のトラックが1日1回しか引っ越しに使えない場合と1日2回引っ越しに使える場合を考えてみましょう。1日1回しか使えないのであれば、1日の利益を1回の引っ越しで儲けなければいけません。引っ越し料金は当然高くなります。1台のトラックが1日に2回引っ越しが出来れば、1日の利益は2回の引っ越しで儲ければよくなります。この場合引っ越し料金は下がります。1台のトラックが1日で3回引っ越しが出来れば、1回あたりの売上はもっと少なくても儲かります。

つまり1回の引っ越しのトラックの拘束時間が短いほど引っ越し料金は安くなります。引っ越す距離が近距離であったり、荷物が少ない場合や梱包や荷解きが必要ない場合、特殊作業がない場合など作業時間が短い場合は引っ越し料金が安くなります。

トラックの台数が少ないほど安い

引っ越しに必要なトラックが少ないほど引っ越し料金は安くなります。トラックが1台で済むのか、2台必要なのかは引っ越し料金の値段を大きく左右します。1回の引っ越しで2台もトラックを動員しないといけないのであれば、1回の引っ越しでたくさん売上を上げないと引っ越し業者は元が取れないからです。また、トラックの台数が増えると、作業員の人数が増えるため、当然引っ越し料金は上がります。

トラックのサイズが小さいほど安い

次にトラックのサイズも引っ越し料金に影響します。厳密に1回の引っ越しごとに元が取れるように計算されているわけではありませんので、あくまでイメージということですが、トラックもサイズが大きくなるほど通常購入代金が上がります。つまり大きなトラックが必要になるのであれば、その分多く売り上げを上げない限り元が取れません。トラックのサイズが大きくなるほど引っ越し料金が上がります。

荷物がトラックに積めるどうか

結局、荷物の数が多少増えたり減ったりしても、トラックの台数が増えたりサイズが変わったりしなければ、引っ越し業者にとっての費用負担はあまり変わらないのです。そのため、引っ越し料金もあまり変わらないのです。

作業員

作業員が多くなるほど、作業員の拘束時間が長くなるほど、作業員に対する人件費が高くなります。そのため、作業員が少なくて済むほど、作業時間や移動時間が短くなるほど引っ越し料金は安くなります。

作業員が多いか少ないか

作業員が多く必要になる引っ越しであれば引っ越し料金は高くなります。トラックの台数が多い場合、荷物が多い場合は作業員の数が増えますので、引っ越し料金は上がります。荷物が少ないほど作業員も少なくて済むため、引っ越し料金は安くなります。

家屋などが特殊な構造で搬出や搬入に手間がかかり、より多くの人手が必要と判断される場合には多くの作業員が必要となるため、引っ越し料金が上がる場合があります。特殊作業やオプション作業がある場合にも人手が必要になります。

作業時間が長いか短いか

作業時間が長くなればなるほど作業時間は拘束されます。当然ですが、荷物が多いほど作業時間は長くなります。また、エレベーターがないなどの場合は荷物の搬出や搬入の時間が長くなってしまいます。

作業内容によっても作業時間は変わってきます。大型家具等は作業員が梱包してくれることが多いですが、引っ越しの基本的な作業は既に荷造りがされた荷物を搬出して、トラックで輸送し、引っ越し先へ搬入するというところまでになります。最低限の作業で済めば、作業員の人数や作業時間が少なくて済みますから、引っ越し料金は安くなります。

しかし、荷物の荷造りから、引っ越し先での荷解きまでお願いすると、その分作業員の人数が多く必要になり、作業時間も長くなるため引っ越し料金は高くなります。

さらに、特殊作業やオプション作業がある場合も通常は作業時間がその分長くなります。

移動距離が長いか短いか

移動距離が長いか短いかも作業員の拘束時間に影響します。引っ越し会社や移動距離にもよりますが、出発地での搬出と引っ越し先での搬入を同じ作業員で担当する場合は、移動距離が長くなればなるほど作業員の拘束時間が長くなります。また、搬出と搬入を別の作業員が担当する場合でも、移動距離が長いとトラックの運転手の拘束時間が長くなります。

移動距離が長いほど関わる作業員の拘束時間が長くなるため、引っ越し料金が高くなります。

輸送費用や資材などの実費はいくらか

荷物を輸送する途中で高速道路を利用する場合や、船や飛行機を利用する場合には輸送費用が実費として請求されます。また、荷物の量が異常に多い場合など、基本料金に含まれる範囲内の段ボールやガムテープなどの資材では全然足りない場合には実費を請求される場合があります。ただし、引っ越し作業の途中で段ボールが1箱追加で必要になったというような程度の場合は追加料金を請求されることはほとんどありません。

特殊作業やオプション作業があるかどうか

特殊な作業が発生すると引っ越し料金は高くなります。例えば、玄関からは荷物が入らないためクレーンを使って窓などから入れなければいけないような場合には吊り上げ作業がある分料金が高くなります。

また、ピアノのがある場合も通常は別料金になります。また、エアコンのように取り付けや取り外しで工事が必要となるような大型家電や、ペットの輸送などは別料金となることがあります。不用品の処分やクリーニングなどもオプション料金となることがあります。

見積書の引っ越し料金の内訳の記載

引っ越し料金は会社によって見積書の記載が違っていますが、輸送距離や作業時間に応じた「基本料金」(運賃・作業料金)とに造りに必要な資材や高速料金などの「実費」、特殊な作業などの「オプション料金」といったような区分で記載されます。作業員の料金が基本料金ではなく実費に入るなど会社によって記載方法には色々あります。

基本的にはこれまで説明したように、トラックの台数やサイズ、作業員の人数や拘束時間、輸送費用、特殊作業費用などが引っ越し料金に影響します。これを会社によって様々な呼び方を付けて、独自の区分で見積書に反映させているということになります。

繁忙期か閑散期か

最後に引っ越し利用料金を決める重要な要素に繁忙期か閑散期かというものがあります。積雪など特殊な気象条件は別ですが、基本的にいつ引っ越しをしても、作業料金自体はそれほど変わらないはずです。しかし、人の移動は新学期や新年度など学校や仕事の時期の区切りに合わせて行われることが多いため、繁忙期と閑散期があります。

繁忙期であれば料金を上げても利用する人がたくさんいるため、強気の価格設定になります。一方で、閑散期は料金を下げないと十分な受注ができないので料金は安くなりがちです。

引っ越し料金を安くするには

引っ越し業者の立場で考えると、引っ越し料金の仕組みや決まり方が理解しやすいと思います。引っ越し料金を左右する重要な要素は必要なトラックの台数と輸送距離です。トラックの台数は、不要な荷物を処分するなど荷物を整理することで減らせることがあります。また、繁忙期を避けることで割安な引っ越し料金を引き出しやすくなります。あとは交渉次第なのですが、荷物を減らす、繁忙期を避けるというだけでもかなり効果があります。

まとめ

  • 引っ越し料金は必要なトラックの台数やサイズ、作業員の人数や拘束時間、高速料金などの実費、オプションサービス料金などから構成されます。
  • 荷物を減らして必要なトラックの台数が減らせれば引っ越し料金は下げることができます。ただし、段ボールを数箱減らしてもトラックの台数が変わらなければ料金はあまり変わりません。
  • 引っ越しには繁忙期と閑散期があるため、繁忙期を避けると割安な引っ越し料金で引っ越しやすくなります。

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【引っ越し料金の仕組みと決まり方の記事は終わりです】

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