買うか買わないか迷った時の判断の基準
記事作成日:2018年3月25日
お金を上手に使うためには、「買う」か「買わない」かの判断を適切に行うことが大切です。「買う」か「買わない」か迷った時にどうやって判断したらよいのか、判断の基準について説明しています。買うか買わないかは、買おうとしているものが生活や仕事などで「必要なもの」なのか「欲しいもの」なのかを見極めることが大切です。また、「欲しいもの」の場合は、欲しい理由に意味があるのか、無駄遣いにならないかを考えることが大切です。
スポンサーリンク
必要なものか欲しいものかを考える
買うか買わないかを決めるときに「必要なもの」なのか「欲しいもの」なのかは重要な判断基準となります。生活や仕事のために必要なものはいずれ買うことになるので「買う」という判断になりやすいです。一方「欲しいもの」は欲しいだけで、必要であるわけではありません。そのため、「買わない」という判断になりやすいです。
また、必要な時点は今現在だけとも限りません。将来の自分にとって必要なものを今買う必要がある場合もあります。自分への投資につながるものは買った方が良い場合があります。
ただし、自己投資を理由にして買い過ぎてしまわないように注意も必要です。自分のため、自己投資、自分へのご褒美といったような言葉が免罪符になってしまい、感覚を麻痺させてしまうことがあるのです。
- 必要なもの:「買う」判断になりやすい
- 欲しいもの:「買わない」判断になりやすい
欲しいものの欲しい理由は合理的か
ただし、「欲しいもの」はすべて買ってはいけないと言わけではありません。「必要なもの」ではなく、「欲しいもの」の場合には欲しい理由は合理的なものか、無駄にならないかを考える必要があります。
投資なのか、消費なのか、無駄遣いなのかというような分け方にも通じますが、欲しい理由は意味があるのか、合理的であるのかを考えることで、買うか買わないのかを決めるのです。
たとえ一時の娯楽であったとして一見無駄遣いのように見える買いものでも、気分転換が必要な人にとっては意味がある買い物である場合もあります。
もちろん、何かと理由を付けて欲しいものを際限なく買ってしまうことは問題ですが、とにかく買わないとなってしまうと、ケチ・守銭奴と呼ばれるような状態になってしまって、彩がない生活を送ることになってしまう場合があります。
この見極めが非常に難しく、浪費の原因になってしまうこともありますが、欲しいものを買おうとするときは買う理由を考えて、意味があることなのか落ち着いて冷静に考える必要があります。
- 欲しい理由に意味がある:「買う」でも良い傾向がある
- 欲しい理由に意味がない:「買わない」方が良い
「買わない」場合にないとどうなるか想像する
買うか買わないかを判断する場合に、買わなかった場合にどうなるかを想像することも判断の助けとなります。買いたいと思ったものがない場合に、困るのか、困らないのかを想像してみるのです。
買わなかった場合に、困ることがあるのか、できないことがあるのか、解決しない問題があるのか、不満を感じるのか、といったようなことを想像するのです。あったほうがいいけど、なくても何とかなるというような場合には、買う必要はなく買わないと判断することができます。
ないと困ると感じるのであれば買った方が良い場合もあります。
- 買わなかった場合に困る:「買う」
- 買わなくても何とかなる:「買わない」
買うか買わないかは時間を置いて冷静に判断する
買いたい!欲しい!という気持ちが強まっている場合には、買わなきゃと判断してしまうことが多くなります。いわゆる衝動買いも多くなってしまいます。
買うか買わないかを判断するときは、時間を置いて、冷静になった時に判断しても気持ちが変わらないかを確かめることが重要です。時間を置いても、気持ちが変わらないのであれば、買うという判断をした方が良いことがあります。
ただし、数に限りがあるもの、購入時期が限られているものの判断を迫られている場合は、判断までの時間をどうするかも重要になります。考えすぎると買えなくなることがあるためです。
他人の意見や流行に左右されない
買う、買わないを決める時に他人の意見や流行に左右されないことが大切です。あくまで自分にとって買うのか、買わないのかであって、他人にとって買う買わないではないからです。他人にとっては必要なものでも、自分にとっては必要でないものもあります。また、他人の意見は必ずしも信用できるとも限りませんし、人によって感じ方も違います。
また、流行などに左右されないことも大切です。流行っているから、みんな持っているから、よく見かけるからといったような理由で買おうとしてはいけません。あくまで自分にとって買うのか買わないのか、なのです。
金額(値段・価格)と性質(品質・価値)はバランスが取れているか
最終的に買うか買わないかを決める際に、金額(値段・価格)と性質(品質・価値)のバランスがとれているかどうかも重要になります。必要なものであっても、不必要に高ければ買わない方が良いことがあります。必要なものであっても、求める性質(品質・価値)を満たしていない場合は買わない方が良いでしょう。
単純な金額(値段・価格)の高い安いで判断しない
買うか買わないかを決める時に、価格・値段を重視して決める場合があります。安いから買う、というような場合です。もちろん、安ければ安いことに越したことはないのですが、価格・値段には必ず理由があります。安いものには安い理由があるのです。
安易に安いものを選ぶと、すぐに壊れてしまったり、満足できない品質であったりして、結局高くついてしまうことがあります。
性能(品質・価値)を極度に重視するのも避ける
どうせなら良いものを買おう、性能が良いものは長持ちする、というように性能、品質、価値を重視して買うかどうかの判断をすることはとても重要です。しかし、極度に性能(品質・価値)を重視するのも良くありません。
良い品質のものを買った方が長く使えるから結果的に得になるという考え方は合理的ですが、機能がたくさんついているけれどどれも使わない不要なものであったり、求めている以上の高性能であったりする場合、過剰品質、無駄な性能のものを買ってしまうことになりかねません。
性能(品質・価値)がなるべく高いもの、最上級なものを選ぼうとすると、ほどほどの性能・品質のもので十分に満足できるにもかかわらず、不必要な性能・品質のものを買ってしまい、無駄使いとなってしまうことがあります。
まとめ
- お金を上手に使うためには「買う」か「買わない」かの判断が重要になります。
- 「買う」か「買わない」かは、「必要なもの」なのか「欲しいもの」なのかを見極めることが大切です。また、「欲しいもの」の場合には、欲しい理由が正当なものか、意味があるものかを考えることが大切です。そして、買わなかった場合に、なくても何とかなるのか、ないと困るのかを想像することも効果的です。