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大学と短大(短期大学)の違い

記事作成日:2018年2月16日

大学と短大(短期大学)の違いについてです。大学と短大で最も大きな違いとなるのは卒業までの年数です。大学は通常4年で卒業となる一方で、短大は2年、一部学科は3年となり、早く卒業できます。ただし、短大は卒業までの年数が短い分、学歴は大学卒業の方が上位となり、就職先の選択肢や就職後の待遇については大学卒業の方が有利となる傾向があります。

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大学と短大(短期大学)の違いの比較

大学と短大(短期大学)の違いについて比較したのが次の表となります。

大学と短大(短期大学)の違いの比較
区分大学短大
(短期大学)
目的幅広い教養の取得
専門教育・研究
職業教育
生活関連教育
修業年限4年(一部6年)2年・3年
社会に出る時期22歳~20歳~
必要単位124単位(4年制)62単位(2年制)
93単位(3年制)
男女比1:1に近いおよそ1:9
学生が多い分野社会科学・工学教育・家政
入試選抜方法一般入試中心推薦入試中心
学生数約258万人約12万人
高校等からの進学割合46.9%4.8%
就職の選択肢広いやや狭い
就職率97.6%97.0%
就職後の待遇良いやや悪い
進学大学院進学大学編入学
短大専攻科進学
学位学士短期大学士
学歴(ISCED)Level5Level6

(出典)学校教育法大学設置基準短期大学設置基準文部科学省学校基本調査文部科学省の入学者選抜実施状況(国公私立大学(学部)・短期大学)大学等卒業者の就職状況調査(文部科学省発表分)大学等卒業者の就職状況調査(厚生労働省発表分)厚生労働省賃金構造基本統計調査を基にfromportal.comの担当者が作成

大学と短大(短期大学)では学ぶ目的に違いがある

大学と短大(短期大学)について定めている学校教育法では、大学と短大の目的について異なった定めを置いています。大学は幅広い教養を得ること、専門的な教育・研究を行うことが目的である一方、短大は職業や生活に必要な能力を育成することが目的となっています。大学は幅広い教養+専門教育・研究で、短大は職業教育・生活関連教育ということになります。

  • 学校教育法第83条第1項 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
  • 学校教育法第108条第1項 大学は、第83条第1項に規定する目的に代えて、深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成することを主な目的とすることができる。
  • 学校教育法第108条第2項 前項に規定する目的をその目的とする大学は、第八十七条第一項の規定にかかわらず、その修業年限を二年又は三年とする。
  • 学校教育法第108条第3項 前項の大学は、短期大学と称する。

(出典)学校教育法より引用

大学と短大(短期大学)は卒業までの年数が違う

大学と短大(短期大学)は卒業までの修業年限が違います。大学は基本的に4年、短大は2年あるいは3年です。大学のうち、医学、歯学、獣医学、臨床分野の薬学の修業年限は6年となっています。

短期大学は「短期」の大学なので、大学よりも卒業までの期間が1年あるいは2年短くなります。短大で3年の学科は、看護関連の学科、幼児教育・保育関連の学科が中心となります。

修業年限の違いから社会人となる時期も異なります。大学卒業の場合は22歳(6年生の場合は24歳)から、短大卒業の場合は20歳あるいは21歳から社会に出ることになります。

大学と短大(短期大学)の卒業に必要な単位数

大学の卒業に必要な単位数については、大学設置基準によると、大学の卒業要件は4年以上在学し124単位以上取得となっています。最低限の基準となるため、大学によっては異なる要件が設けられることがあります。また、卒業論文は必須とはなっていません。

また、医学・歯学の学科は6年以上在学し188単位以上取得すること、臨床薬学の学科は6年以上在学し186単位以上取得すること、獣医学の学科は6年以上在学し182単位以上取得することとなっています。

一方で短大(短期大学)については、短期大学設置基準によると、短大の卒業要件は修業年限2年の場合は2年以上在学し62単位以上取得、修業年限3年の場合は3年以上在学し93単位以上取得となっています。また、卒業論文は必須とはなっていません。なお、夜間学科等の場合は、3年以上在学し62単位以上取得となっています。

大学の男女比は1:1に近く短大(短期大学)は女性が多い

大学と短大(短期大学)は学生の男女比が大きく異なっています。文部科学省の学校基本調査によると大学の学部学生の男女比は55:45と1:1に比較的近くなっていて、やや男性が多いもののほぼ男女半々と言えます。

一方で、短大の本科学生の男女比は11:89、ほぼ1:9となっていて女性が著しく多くなっています。短大は歴史的に女性向けの教育機関として位置付けられていたことが背景にあります。

大学と短大(短期大学)の男女別学生比率

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

大学と短大(短期大学)では学生が多い分野が違う

大学と短大(短期大学)では学生が多い学科の分野が異なっていることが特徴です。大学では社会科学(経済、法)、工学分野の学生が多い一方で、短大では、教育(幼児教育・保育)、家政分野の学生が多くなっています。

短大(短期大学)の学科の分野別学生数の割合

大学の学科の分野別学生数の割合

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

大学は一般入試中心で短大(短期大学)は推薦入試中心

文部科学省の入学者選抜実施状況(国公私立大学(学部)・短期大学)(平成29年度実施状況の概況)から、大学と短大(短期大学)の入学者選抜方法をみると、大学では入学者のうち、選抜方法が一般入試の人の比率が5割を超えている一方で、短大では入学者のうち推薦入試の人の比率が6割近くとなっています。大学の入試は一般入試が中心で、短大の入試は推薦入試が中心という傾向があります。

大学と短大(短期大学)の入学者選抜実施状況
選抜方法大学短期大学
一般入試55.4%15.2%
推薦入試35.2%59.6%
AO入試9.1%23.7%
専門高校・総合学科卒業生入試0.0%0.1%
帰国子女入試0.2%0.0%
社会人入試0.2%1.4%

(出典)文部科学省の入学者選抜実施状況(国公私立大学(学部)・短期大学)(平成29年度実施状況の概況)を加工してfromportal.comの担当者が作成

大学の在学者は多いが短大(短期大学)の在学者は少ない

文部科学省の学校基本調査を基に、大学と短大(短期大学)の在学者数の推移をみると、大学の在学者数は多い一方で、短大の在学者数は緩やかな減少傾向にあります。

大学を進学先として選ぶ人が増えたこと、専門学校(専修学校専門課程)が高校卒業後の進学先と認識されることで、短大ではなく専門学校に進学する人が多くなっていること、などが背景にあります。2017年度の学生数は大学の学部学生で約258万人、短大(短期大学)の本科学生で約12万人となっています。

短期大学・大学の学生数の時系列推移

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

高等学校等卒業後の進路は短大(短期大学)よりも大学が多い

文部科学省学校基本調査(平成29年度調査)によると、2016年度の高等学校等(高等学校(通信制含む)、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部)卒業生の卒業後の進路で、大学学部に進学する人の割合は46.9%、短期大学本科に進学するの割合は4.8%と差が開いています。

高等学校等卒業者の進路(2017年3月・2016年度間卒業)
進路人数割合
大学学部532,78446.9%
短期大学本科54,5404.8%
大学・短期大学(通信制)6870.1%
大学・短期大学別科1310.0%
高等学校専攻科4,7060.4%
特別支援学校高等部専攻科2710.0%
専修学校専門課程(専門学校)184,35716.2%
専修学校一般課程・高等課程30,0542.6%
各種学校28,0172.5%
公共職業能力開発施設等6,9080.6%
就職者213,46618.8%
上記以外80,1737.1%
不詳・死亡5690.1%
合計1,136,663100.0%

(注)高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の卒業者の合計値です。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

大学卒業の方が短大(短期大学)卒業よりも就職の選択肢が広い

地域などによって事情は異なりますが、一般的には大学卒業(大卒)の人の方が短大(短期大学)卒業(短大卒)の人よりも、就職の選択肢が広がる傾向があります。応募条件として、大卒が求められる場合があるからです。大卒が条件となっている場合は、短大卒では条件に当てはまらないためです。

ただし、短大卒は高等学校を卒業した人(高卒)よりも一般的には就職の選択肢が広がる傾向があります。

大学卒業と短大(短期大学)卒業で就職率には大きな差はない

大学卒業と短大(短期大学)卒業では就職率(就職を希望する人に対する就職した人の割合)に大きな差はありません。2016年度に大学等(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程))を卒業した人について、2017年4月1日時点での就職率を文部科学省・厚生労働省がサンプル調査した結果は次の通りとなっています。

大学卒業と短大卒業では就職率に大きな差はなく、就職先の違いはありますが、就職のしやすいさということでは大きく異なるというわけではありません。

大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の就職率(2016年度卒業者)
学校等就職率
大学97.6%
短期大学97.0%
高等専門学校100.0%
専門学校96.1%

(注)2016年度卒業者の2017年4月1日時点の数値。就職率は就職希望者に対する就職者の割合です。

(出典)文部科学省・厚生労働省の平成28年度大学等卒業者の就職状況調査大学等卒業者の就職状況調査(文部科学省発表分)大学等卒業者の就職状況調査(厚生労働省発表分))を基にfromportal.comの担当者が作成

大学卒業の方が短大(短期大学)卒業よりも給与などの待遇が良い

大学と短大(短期大学)では、卒業後に就職した場合の給与などの待遇も異なっています。初任給の時点で大卒の方が短大卒よりも高くなっていて、年齢が上がるにつれて大卒と短大卒の給与は差が拡大していきます。

入社後の昇進・昇給・出世等についても大卒の方が優遇されること、短大卒の人が多く就職する職業(幼稚園教諭、保育士など)の給与が構造的に上がりづらいことなどが背景にあると考えられます。

大学卒業の人は社会に出るのが2年間遅くなりますが、給与水準が短大卒業の人よりも高いため、生涯賃金が高くなる傾向があります。

学歴別賃金カーブ

(出典)厚生労働省賃金構造基本統計調査を基にfromportal.comの担当者が作成

大学卒業後は大学院進学が可能で短大(短期大学)卒業後は大学への編入学が可能

大学を卒業すると大学院(修士課程・博士前期課程)への進学が可能となります。医学、歯学、獣医学、臨床関連の薬学は大学院(博士課程(4年制))への進学が可能となります。

短大(短期大学)卒業後は大学への編入学が可能となります。編入学とは途中の年次から入学することで、短大から大学に編入学する場合は3年次から入学することが一般的ですが、受け入れる大学によって入学年次は異なります。

また、短期大学の本科を卒業した後は、短期大学の専攻科に進学することも可能です。

短期大学の卒業後の進路の例

(出典)fromportal.comの担当者が作成

大学卒業の学位は学士で短大(短期大学)卒業の学位は短期大学士

大学や短期大学を卒業するとともに学位を授与されます。しかし、大学は学士の学位が授与されるのに対して、短期大学は短期大学士の学位が授与されます。学ぶ年限が大学の方が長いため、学士の方が上位の学位と位置付けられます。

国際標準教育分類(ISCED)においても、短大はLevel5(短期の高等教育)と位置付けられる一方、大学はLevel6(学士)と位置付けられています。

なお、短期大学を卒業後、短期大学の専攻科に進学した場合、一定の条件を満たした専攻科(いわゆる認定専攻科)を修了すると、学士の学位を得ることができる場合があります。

参考:国際標準教育分類

国際標準教育分類と日本の学校・教育制度との対応関係

まとめ

  • 大学と短大(短期大学)は卒業までに必要な年数がそれぞれ4年(一部6年)と2年・3年と異なっていて、短大の方が早く卒業できます。大学の学歴の方が上位となるため、就職後の給与などの待遇は良い傾向があります。
  • 大学は幅広い教養を得ることや専門的な教育・研究を行うことが目的となっていて社会科学や工学の学科に在籍する学生が多くなっています。一方で、短期大学は職業や生活に関する能力を育成することが目的となっていて、教育や家政の学科に在籍する学生が多くなっています。

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【大学と短大(短期大学)の違いの記事は終わりです】

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