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30代の資産運用・投資

記事作成日:2017年5月16日
最終更新日:2022年6月22日

30代の資産運用・投資

30代の資産運用・投資のメリットや特徴、注意点、資産運用戦略など資産形成についてです。30代は収入が増えることや、20代から貯蓄を続けていればお金が貯まっていることから、資産運用の元手を確保しやすく、資産形成にとって重要な時期になります。ただし、支出も増えやすいため、油断していると資産形成ができないまま40代を迎えてしまうこともあります。

30代の資産運用・投資では20代と同様に、損失を出してもカバーしやすいため、リスクをとった運用が可能です。30代では人生の重要なイベントが続き、支出も増えますが、ライフプランを意識しながら、資産運用・投資に取り組んでお金を増やしていくことが大切です。

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30代の資産運用・投資のメリット

30代の資産運用・投資のメリットについてです。

30代では収入が増えるため資産運用の元手が確保しやすくなる

30代になると通常は20代よりも収入が増えるため、家計のやりくりをしっかりと行えれば資産運用の元手がより確保しやすくなります。また、20代から貯蓄を続けていれば、更に元手を増やすこともできます。30代は資産形成にとって重要な時期となります。

30代になると支出も増えてくるため、意識しないままでいると収入が増加すると支出も増加して、手元にあまり残らないという状態に陥ってしまうこともあるので、家計の管理をしっかりと行い、貯金や資産運用のお金を確保することが大切です。

30代の資産運用・投資では積極的にリスクをとれる

30代の資産運用・投資では20代と同様に積極的にリスクをとった運用ができる時期です。30代は現金引退までにはまだ時間があり、年収の増加が期待できること、引退まで働くことができる期間が長い事から、多少の失敗はカバーして補うことができます。

国内株式、先進国株式、新興国株式、新興国債券、国内外の不動産投資信託(REIT)などハイリスク・ハイリターンやミドルリスク・ミドルリターンの金融商品にも積極的に投資をしやすいため、運用する金融商品の幅を広げることができ、投資経験を積むことができます。

30代では長期間投資が可能で複利効果も期待できる

30代の資産運用では定年・引退の時期を60代とすると、老後生活を始めるまで30年前後の期間があります。資産運用をする期間を長期間確保できるため、資産運用によって複利効果が期待できます。

複利効果とは、資産運用・投資によって得た収益(リターン)を再投資することによって、元本だけでなく、再投資分からも収益(リターン)が得られる効果の事です。

複利効果は長期間運用すればするほど大きくなるので、30代から資産運用・投資を始めることによって複利効果が期待できます。

30代であれば長期的な視点で資産運用・投資ができる

30代の資産運用・投資では長期間運用が可能であるため、焦ってハイリスク・ハイリターンの取引をしなくてもじっくりと資産形成をすることができます。

日々の市場の変動に振らされることなく、長期的な視点で投資に取り組むことができます。気持ちにゆとりをもって資産運用・投資に臨むことができます。

参考:長期投資

長期投資の特徴とメリット・デメリット

30代では仕事を通じて経済・金融などへの理解が深まっている

30代になると社会人になってから10年前後は経過していることになり、仕事を通じて世の中や経済・金融の仕組み、家計管理に対しての理解が深まっています。

仕事で得た経験や知識を資産運用・投資に応用できるような場合もあり、好不況の景気サイクル、成長しそうな業種、ヒットしそうな商品などを見る目が養われていれば、パフォーマンスを高めるのに役立ちます。

また、家計管理の重要性についても理解が深まっているため、目的を持って資産運用・資産形成に取り組みやすいと言えます。

資産運用・投資はライフプランを考えるきっかけになる

30代になると、結婚・出産、子供の入園・入学、住宅購入など人生の重要なイベントが続く時期になります。結婚費用、出産費用、教育費用、住宅購入費用など大きな支出も発生する時期ですが、資産運用・投資を行う際にライフイベントを踏まえたライフプランについて考えることで、人生のイベントで必要な資金を計画的に準備できるようになります。

パートナー(夫や妻)・子供などの家族がいる場合だけでなく、独身の場合でも老後資金などを意識すべきことはたくさんあります。

30代での資産運用・投資の特徴や注意点

30代での資産運用・投資の特徴や注意点についてです。

生活資金と余裕資金(余剰資金)を分けて余裕資金で投資する

30代に限りませんが、生活資金と余裕資金(余剰資金)を分けて、余裕資金で投資をするようにしなければいけません。生活費に手を付けないのはもちろんですが、妊娠・出産費用、教育費用、自動車購入費用、住宅購入費用、旅行費用など目的を持って貯めているお金がなくなってしまわないようにしなければいけません。

資産運用・投資に回していいお金を中心に資産運用・投資を行うようにして、目的があって貯めているお金は資産運用・投資に回さないか、値下がりのリスクが限られている安全資産での運用を心掛け、資産運用・投資で失ってしまうことがないように気を付ける必要があります。

生活に影響が出ない金額の範囲で資産運用・投資を行う

30代になると人生のイベントが続き、支出も増える時期なので、少しでもお金を増やそうと思って積極的に資産運用・投資を行うことがありますが、生活に影響が出ないような、無理のない範囲のお金で投資することが大切です。

結婚や出産によって扶養する家族がいる場合にはあまり無茶なことはできません。持っているお金をギリギリまで投資するのではなく、多少ゆとりを持った範囲内で投資するようにしましょう。

多少の値下がりでドキドキしてしまうような金額を投資しているのであればやり過ぎな可能性があります。30代では支出も増えるので、計画的な家計のやりくりが重要になります。

非常用のお金も分けて取っておく

30代だけのことではありませんが、持っているお金を資産運用・投資に回してしまって損失を出してしまい、お金がなくなってしまうと日常生活や精神面に悪影響が出てきます。

病気やけがの治療費、冠婚葬祭費用、リストラなど失業時の生活費など突然の支出が発生しても困らない様に非常用のお金を確保しておくことが重要です。最低でも100万円、できれば毎月の給料の半年分位のお金は、非常時に備えるお金として準備しておきたいところです。

レバレッジのかけ過ぎなどで資産を失わないようにする

30代の資産運用・投資では積極的に運用リスクをとっても問題がないとはいえ、リスクの取り過ぎは問題です。例えば、外国為替証拠金取引(FX)でレバレッジをかけ過ぎてしまったり、信用取引で大きな金額の取引を行ったりするなど、場合によっては大きな損失が発生してしまうような取引は避けるようにしましょう。

思惑が当たれば大きなリターンが得られるにしても、思い通りの展開にならなかった場合には大きな損失を出してしまいます。場合によっては投資元本以上の損失を出してしまうこともあります。リスクのとりすぎで資産を失わないよう気を付けましょう。

働くことによる収入で元手を増やす

資産運用は元手がたくさんあるほど、多くの金額の利益を得られるようになります。働くことによって収入を得て、収入の中から資産運用・投資に回すお金を継続的に確保することで、元手を増やしていくことが大切です。

30代になって、家族ができたり、仕事での人間関係が安定したりすると、交際費などの支出をコントロールしやすくなるため、工夫次第では無駄遣いを減らすことができます。働いて稼いだお金を効率的に貯蓄・資産運用に回すことが大切です。

損失時の損切りルールについて考えておく

30代だけの話ではありませんが、資産運用・投資では儲かった時の利益確定も大事ですが、損失が発生した時の損切りルールをちゃんと実行できるかどうかも大切です。

損失が発生した時に、いつかまた値上がりするかもしれないと思って我慢し続けてしまうと、値下がりが続いてしまって、塩漬け状態になってしまう恐れがあります。

値上がりを期待して資金を動かせなくなってしまうと、他の金融資産に投資する機会を逃してしまうことにもなりかねないので、損きりルールを決めておいて、着実に実行することが大切です。

30代は時間が取りやすい場合もそうでない場合もある

30代になると経験を積んでいるため仕事のペースを自分で調整できるようになります。そのため、仕事の面では自分の時間も確保しやすくなることがあります。一方で、仕事で責任がある立場になると忙しくなって、仕事により多くの時間を使わなければいけなくなることもあります。

プライベートの面では、結婚によって生活が安定してくると、自分の時間を持ちやすくなります。一方で、妊娠・出産によって子供が出来ると、家族の時間の確保も重要になるため、自分の時間が取りづらくなることもあります。

もし、自分の時間が確保できないと資産運用・投資について考える時間が無くなってしまうので、少しでも資産運用や投資について考える時間を確保するようにしましょう。

30代の資産運用・投資の考え方・投資資産

30代の資産運用・投資では20代と同様にある程度リスクをとった積極的な資産運用・投資が可能で、過度に慎重になる必要はありません。安全性よりも収益性を重視した投資を行っても良い時期です。つまり、国内株式、先進国株式、新興国株式などの株式投資、新興国債券、不動産投資信託(REIT)などリスク性資産への投資を積極的に行いやすい時期となります。

資金面でゆとりがあれば、実物不動産投資も資産運用の手法の1つとして検討対象となります。ただし、自分の資産の大半が不動産投資になってしまうと、資産の流動性や資産の偏りの面で問題になるため注意が必要です。

まとめ

  • 30代は収入が増えることや、20代から貯蓄を続けていればお金が貯まっていることから、資産運用の元手を確保しやすく、資産形成にとって重要な時期になります。
  • 30代の資産運用・投資では20代と同様に、損失を出してもカバーしやすいため、株式などのリスク性資産を中心としたリスクをとった資産運用・投資がやりやすい時期です。

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【30代の資産運用・投資の記事は終わりです】

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