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益出しとは

記事作成日:2019年4月1日

益出しとは、投資において現在の価格(時価)が購入時の価格(簿価)を上回っている株式などの有価証券や不動産などの資産を売却して利益を出すことを意味します。益出しは時価会計が本格化する前は企業の決算対策として用いられていましたが、現在では企業や機関投資家が含み益を確定させるという文脈で良く用いられます。また、個人投資家においても益出しは行われますが、利益を確定させると課税対象となるため、税金の支払い対策という側面があります。

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企業や機関投資家の益出し

以前は企業が決算対策として含み益となっている株式などの有価証券や不動産などを売却して利益を出す場合に益出しという言葉が良く用いられていました。

資産の価格が購入時の簿価で記載される簿価会計の場合には、益出しをすることによって利益を増やすことが可能でしたが、時価会計が行われていると資産の値上がりは財務諸表に反映されるため、益出しによって利益を不当に操作することは難しく決算対策としては意味が薄れています。近年では、財務諸表には企業の価値を正しく表示するため時価が反映されるような仕組みになっているため、決算対策としての益出しという言葉はあまり用いられなくなりました。

一方、含み益として実現していない利益を実現させて確定させるという点で意味があります。含み益はあくまで確定していない利益であるため、価格が値下がりしたら利益がなくなってしまうかもしれません。そのため、益出しによって利益を確定されるのです。期初の売りと呼ばれる現象がありますが、期初の益出しによって利益を確定させて、利益計画を実現しようとする動きです。

機関投資家によってまとまった量の益出しが行われると、市場の需給が緩むため相場に及ぼす場合があります。市場の規模に対して売りが相対的に多くなる場合は価格下落要因となります。

参考:期初の売り

期初の売りとは

個人投資家の益出し

益出しは個人投資家でも用いられる言葉です。個人投資家の場合は特に税金の観点から益出しが行われます。保有している株式の株価が値上がりすると、含み益の状態となりますが、含み益のまま持っているだけでは課税対象となりません。株式の利益は売却して確定して始めて課税対象となります。

特定の年に税金の支払いが集中しないようにする、損失が多く出ている時に相殺する、などの目的で、含み益がある株式を売却して益出し、税金の支払いを確定させるということが行われる場合があります。

もし、その銘柄を保有し続けたい場合は一度売却して利益を確定させて、同じ銘柄を同じ数量買い注文を入れるというクロス取引を行う場合もあります。この場合は、益出しで利益が確定する一方、再度購入した銘柄は購入価格が上がります。

まとめ

  • 益出しとは、購入時の価格から現在の価格が値上がりしている株式や不動産などの資産を売却して利益を出す行為を意味します。
  • 益出しは、かつては決算対策として用いられていましたが、現在では実現していない利益を確定させるという文脈で用いられます。個人投資家においても税金面から益出しが行われることがあります。

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【益出しとはの記事は終わりです】

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