自動車保険長期契約のメリットとデメリット
記事作成日:2015年6月27日
自動車保険の長期契約についてメリットやデメリットについて説明しています。自動車保険の1年を超える期間の長期の契約では等級や保険料が原則として途中で変化しないというメリットがあります。ただし一部の保険では例外もあります。自動車保険の長期契約は事故発生時の等級で基本的にメリットが大きく、検討の価値があります。
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自動車保険の長期契約とは
自動車保険の長期契約とは、1年を超える期間で契約する自動車保険です。自動車保険の通常の契約期間は1年で毎年更新していくことが基本ですが、1年を超える期間を契約期間とする長期の契約も可能です。
2年契約、3年契約などがあります。長期契約の場合でも途中解約できないわけではありません。契約を見直したくなったら途中で見直すことは可能です。
自動車保険の長期契約のメリット
等級が途中で変わらない
長期契約の自動車保険の最大のメリットは等級がダウンする事故が発生しても契約期間中は途中で変わらないことです。
1年契約で1年目に等級ダウン事故が発生した場合、翌年は等級が下がりますが、3年契約であれば3年が過ぎるまでは等級は変化しません。3等級ダウン事故の場合3年経過後の更新時に等級が落ちて保険料は上がりますが、1年契約の時よりも影響は緩和されることが多いです。
保険料が途中で変わらない
長期契約の自動車保険は契約時に決めた保険料が契約期間終了まで変わらないこともメリットです。これは等級の影響を受けないという意味だけではなく、保険料の改定があった場合なども含まれます。
3年契約の2年目に自動車保険料の値上げが実施された場合、通常は3年契約は影響を受けませんが、1年契約を毎年更新していれば影響を受けます。車種別の料率が上がった場合も同じことが言えます。
なお、保険料が値下がりした場合も保険料は残念ながら変わらないのですが、応当日が来るタイミング(年の切れ目)で契約をやり直せばメリットを受けることができます。
また、免許がゴールドからブルーに変わってしまった場合も契約の途中では保険料は変わりません。
更新の手間が少ない
3年契約であれば、3年間に契約の更新手続きは1回だけです。1年契約の場合は3回手続きをしなければいけません。更新の手続きの回数が減るため、手間が減るというのは地味ですがメリットです。
自動車保険の長期契約のデメリット
等級や事故有係数適用期間で損する場合がある
特定の年に複数回等級ダウン事故をした場合など特定の状況で、更新時に1年契約の時よりも等級が低くなってしまう場合があります。
また、事故有係数適用期間も1年契約より長くなってしまう場合があります。
詳しくは自動車保険長期契約で等級を損する場合にまとめてしますので、ご参考にしてください。
保険料が途中で変わらない
長期契約の自動車保険は契約時に決めた保険料が契約期間終了まで変わらないことはメリットですが、保険料が有利に変わる場合も反映されないのでデメリットにもなりえます。
保険料の改定、車種別の料率の見直し、免許がゴールドになったなどの場合が考えられます。ただし、応当日で契約をやり直せばメリットを受けられます。
付けられない特約がある
自動車保険によっては長期契約の場合つけられない特約がある場合がありますので注意しましょう。
扱っている自動車保険会社が限られる
自動車保険の長期契約は一部の自動車保険会社が取り扱っていますが、取り扱っていない会社もあります。
一部の自動車保険では毎年料率が変わる
長期契約は保険料が変わらないことが特徴ですが、一部の自動車保険では長期契約でありながら、事故の発生状況などに応じて毎年保険料が見直されるタイプの自動車保険がありますので注意しましょう。
基本的には長期契約は有利
自動車保険の長期契約は事故発生時に保険料の負担が増えにくい仕組みとなっているので、基本的には有利な内容となっています。1年契約の場合と保険料を比較しながら、長期契約に大きなデメリットが見られない場合、長期契約を検討しましょう。
まとめ
- 自動車保険の1年を超える期間の長期の契約では等級や保険料が原則として途中で変化しないというメリットがあります。ただし一部例外もあります。
- 自動車保険の長期契約は事故発生時の等級で基本的にメリットが大きく、検討の価値があります。