生活に役立つお金の知識と情報です。
※本サイトは広告を掲載しています。

人身傷害保険とは

記事作成日:2015年7月5日
最終更新日:2015年9月4日

自分側の人の死亡やけがの損害を補償する人身傷害保険について説明しています。現在では搭乗者傷害保険に代わって人身傷害保険は自分側の死亡やけがの補償の基本的な補償となっています。人身傷害保険は、契約している自動車に搭乗中の自動車事故以外に他の車に搭乗している時や歩行中などの自動車事故も補償対象とできる場合があります。特に自動車が絡まない自転車対自転車等の事故でも補償があると安心です。

スポンサーリンク

人身傷害保険とは

人身傷害保険とは、契約している自動車に乗車している人が自動車事故で、死亡したり、障害を負ったり、けがをした場合に、保険金額を上限として治療費や休業補償、精神的障害などの実際の損害に対して保険金が支払われる保険です。

人身傷害保険の保険金額

人身傷害保険は保険金額の上限を定める形で契約します。3,000万円や5,000万円といったような設定が多いですが、1億円、2億円、無制限という設定も可能です。特に休業補償などが心配な場合は多めに設定するといざという時安心です。後遺障害が残った場合や死亡した場合は逸失利益が高額となるため、3,000万円や5,000万円では不安な面もあります。

ただし、人身傷害保険には重度の後遺障害が生じた場合でかつ後遺障害によって介護が必要になった場合に支払金額の上限を倍にする倍額条項がある場合があります。

詳しくは人身傷害保険の倍額条項とはで説明していますので、ご参考にしてください。

人身傷害保険の補償対象となる人

人身傷害保険の補償対象となる人は、契約の対象の車に搭乗していた人と、記名被保険者、記名被保険者の配偶者、記名被保険者及び配偶者の同居の親族、別居している未婚の子などとなっていることが多いです。ただし補償内容に違いがある場合や範囲が異なる場合もあります。

人身傷害保険の補償対象となる事故

人身傷害保険の補償対象となる事故は、基本的には契約の対象となる車に搭乗していた時に発生した自動車事故ですが、歩行している時や自転車に乗っている時に自動車事故にあった場合、他の車に搭乗していた時の自動車事故にあった場合も補償される場合があります。最初から補償される場合と、特約で補償範囲を広げる場合があります。また、補償範囲が契約対象となる車に搭乗していた時だけに限定されている場合もあります。特に歩行中や自転車乗車中の自動車事故が補償されるとメリットが大きいので役に立ちます。

ただし、自転車対自転車や歩行者対自転車は人身傷害保険では補償対象にならない場合が多く、補償される場合も特約が必要な場合があります。地味に人身傷害保険で重要なポイントなのですが、契約時に意識している人はあまりいないようです。せっかく人身傷害保険に入るのであれば、自転車の事故でも補償された方がいいです。

自転車対自転車や自転車対歩行者でも重大な障害やけがを負う危険性があるため、人身傷害で対応できない場合は、相手からの賠償が期待できない場合に備えて、けがは傷害保険や医療保険、自転車保険などで、賠償責任は個人賠償責任保険や自転車保険などで別途対応する必要があります。

人身傷害保険の補償の対象となる被害

人身傷害保険では、診察や入院、投薬、手術、通院など実際の治療費が補償対象となるほか、休業時の損害や精神的損害についても補償されます。後遺障害が残ってしまった場合は、逸失利益や精神的損害のほか、介護料も補償される場合があります。死亡してしまった場合には逸失利益や精神的損害のほか葬式代も支払われる場合があります。

人身傷害保険の特徴とメリット

人身傷害保険は損害額を補償

人身傷害保険は、あらかじめ支払う保険金の上限は決まっていますが、実際に支払う金額が決まっているわけではなく、実際の損害額分の保険金が支払われる仕組みとなっています。そのため、事故の内容によって損をしたり得をしたりすることがないようになっています。

過失割合に関係なく補償される

人身傷害保険では、自分の過失割合に関係なく補償されます。過失割合に関わらず補償されるため、自分側の治療費を不足なく用意することができます。

示談成立前に保険会社が立て替えて支払う

人身傷害保険では、事故の相手方がある場合、示談が成立する前でも保険会社が立て替えて支払います。相手への請求は保険会社が行うことになり、相手との示談成立や支払いの時期を気にする必要がありません。治療費が賄えるかどうかの心配をしなくても済むようになります。

人身傷害保険の必要性

人身傷害保険は必要です。つけていないと自動車事故でけがをした時に困る可能性があります。必ずつけましょう。最低限として3,000万円ということにはなりますが、できれば多めの設定金額にした方がいいでしょう。自分側のケガに関する補償ですが、治療に専念できるよう安心できる設定額にしましょう。

まとめ

  • 人身傷害保険は、自動車事故で、死亡や障害、けがに対して治療費や休業補償、精神的障害など実際の損害に対して保険金が支払われます。
  • 人身傷害保険は、契約している自動車に搭乗中の自動車事故以外に他の車に搭乗している時や歩行中などの自動車事故も補償対象とできる場合があります。特に自動車が絡まない自転車対自転車等の事故でも補償があると安心です。
  • 人身傷害保険は、必要なものです。治療に専念できるよう安心できる設定額にしましょう。

スポンサーリンク

【人身傷害保険とはの記事は終わりです】

「お金の知識|お金と生活」のページに戻る



SNSでシェア・ブックマーク・後で読む

Twitter Facebook LINE はてな Pocket
最近よく読まれているページ
家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ