ケーブルテレビ料金の節約
記事作成日:2015年4月24日
ケーブルテレビ料金の節約について説明しています。そもそもケーブルテレビが必要なのかどうかという点を中心に説明しています。自宅にアンテナを設置すれば済む場合、ケーブルテレビを契約しなくても地上デジタル放送が視聴可能な場合などについて説明しています。また、ケーブルテレビ料金は他のサービスが利用可能な場合は切り替えると得になる場合もあります。
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ケーブルテレビ料金
総務省統計局の「家計調査」によると2014年の1世帯当たりの1年間のケーブルテレビ受信料は9,623円、1か月では802円となっています。ケーブルテレビでは利用していない世帯の影響が相当あるため低くなっていると思われますが、利用している家庭だけに限るともう少し支出額が高くなるとみられます。
地上デジタル放送で電波障害が解消される場合も
地デジ化で電波障害が解消される場合も
地上デジタル放送になってからはデジタル化によって建物が電波を反射することで複数の電波を受信し画像が2重、3重に映し出されるゴースト障害が起こらないような方式を用いているので、アナログ放送に電波障害でテレビが映らなかった場合でも、テレビが映る場合があります。
また、アナログ放送は受信する電波の強弱によって画質が変化していきますが、デジタル放送は受信できる限界まで画質がほとんど変化しないという特性があるため、アナログ放送では画質が悪くてテレビがほとんど見えなかった場合でも、デジタル放送になって画質が改善している場合があります。
自宅にアンテナを設置して節約
節約度:★★★
自宅にアンテナを設置することで地上デジタル放送が見られる場合には、ケーブルテレビの契約が必要なくなる場合もあります。昔のようなテレビアンテナではなく、見た目がすっきりしたアンテナも発売されていますので、自分が住んでいる地域の地上デジタル放送の受信状況を確認し、受信できる地域であれば自宅にアンテナを設置することで大きな節約につながる場合もあります。ぜひ確認してみてください。
また、同様に光ファイバー回線などによるテレビサービス(フレッツ・テレビ)などを受ける必要がなくなる場合もあります。
パススルーなら地上デジタル放送が見れる場合も
ケーブルテレビを通じて受信する方式
地上デジタル放送のアンテナ(受信設備)がない場合でも、ケーブルテレビで地上デジタル放送を見ることができます。これはケーブルテレビ局が地上デジタル放送を受信し、再放送しているためです。
ケーブルテレビ局が地上デジタル放送を再放送する場合、「パススルー方式」と「トランスモジュレーション方式」の2つの伝送方法があります。
パススルー方式とは
「パススルー方式」とは、ケーブルテレビ局が受信した電波の周波数や電気信号に変換する変調方式を変えずに再放送する「同一周波数パススルー方式」と、変調方式は変更しないで周波数を変換して再放送する「周波数変換パススルー方式」があります。
「同一周波数パススルー方式」では通常の接続方法で地上デジタル方法を見ることができます。一方、「周波数変換パススルー方式」では、テレビが「CATVパススルー対応」となっていることが必要です。現在発売されている国産の地上デジタル放送対応テレビのほとんどは「CATVパススルー対応」になっていると思われますが、海外で生産されたテレビの場合は確認が必要だと思われます。
トランスモジュレーション方式とは
「トランスモジュレーション方式」では、ケーブルテレビ局が変調方式を変更して再放送しているため、ケーブルテレビ局が提供している専用のSTB(セットトップボックス)という機器を使って受信する必要があります。
「パススルー方式」ではCATVが受信できる状態にあれば、通常は追加料金が無料で地上デジタル放送を見ることができます。一方、「トランスモジュレーション方式」では、専用のSTBという機器が必要で、地上デジタル放送を見るために通常は追加料金が必要となります。
伝送方法 | 機器は? | 無料?有料? | |
---|---|---|---|
パススルー方式 | 同一周波数 | 通常は対応 | 通常は無料 |
周波数変換 | 国産は基本対応 | 通常は無料 | |
トランスモジュレーション方式 | STB必要 | 通常は有料 |
パススルーなら契約を解除して節約
節約度:★★★
パススルー方式であるのに、地上デジタル放送を見るためにケーブルテレビに追加で契約をしている等の場合は、追加料金発生なしに地上デジタル放送が見られるかどうかを確認して、不必要な契約を解約することでケーブルテレビ代を節約することができます。ただし、BS放送はパススルー方式で行われていない場合も多いため、BS放送が見られなくなる場合があるのでご注意ください。この場合は、BS放送が見られなくなることによりNHK受信料の契約が衛星契約である必要がなくなるため、NHKとの契約が変更となる可能性があります。
特にこの状況は集合住宅(マンションなど)で発生しやすいです。マンションなどの集合住宅では、CATVの導入に関する初期費用が抑えられて提案されるため、アンテナを設置しないでCATVが導入される場合があります。この場合、有料の契約をしなくても地上デジタル放送であれば見られる場合が大半だと思われるのですが、必要がない場合であってもCATVの有料番組をなんとなく契約する場合があります。今はあまりないと思いますが、昔はCATVの受信状況の点検を兼ねてサービスの説明・勧誘が行われる場合もありました。
自宅のテレビの放送がアンテナで受信しているものなのか、ケーブルテレビを介したものなのか知っておくことは大切なことだと思います。また、ケーブルテレビで地上デジタル放送が映らない場合で、マンションなどに共用のアンテナを設置してもらえない場合は、自宅にアンテナなどを設置することも検討した方がよいかと思います。室内用のアンテナもあるため受信環境次第では、節約につながります。
携帯電話とのセット割引で節約
携帯電話とのセット割引で節約
節約度:★★
特定の携帯電話(スマートフォン含む)とケーブルテレビのサービスを利用しているとセット割引を受けることができる場合があります。auスマートバリューは「携帯電話orスマートフォン」+「ネットと電話」で割引を受けられますが、「ネットと電話」の部分は場合によっては「ネットとテレビ」や「テレビと電話」でも割引を受けられる場合があります。利用条件などに制約がありますが、もし適用が可能な場合はセット割引にするとお得になります。
光ファイバーを通じたテレビサービス
他のテレビサービスに切り替えて節約
節約度:★★★
ケーブルテレビ回線しかテレビの選択肢がなかった場合でも、光ファイバー回線を導入できる場合、光ファイバー回線を通じたテレビサービスを受けることができます。例えばフレッツ・テレビなどがあります。仮に自宅に光ファイバー回線があって、アンテナによる受信ができないか有料テレビがどうしても見たいなどの理由でケーブルテレビを利用していた場合、光ファイバー回線を通じたテレビサービスに切り替えることで節約が可能な場合もあります。