生活に役立つお金の知識と情報です。
※本サイトは広告を掲載しています。

携帯電話代の節約(2)格安SIMの基本

記事作成日:2015年4月27日
最終更新日:2015年5月19日

携帯電話代の節約については、格安SIMに移行するかしないか、家のインターネットも一本化できてしまうWiMAXやLTEなどのモバイルWi-Fiルーターを使うかどうか、で大きく別れます。まずは、格安SIMに移行する場合の節約方法を紹介します。続いて大手キャリアとの契約を維持する場合の節約方法について説明します。そしてWiMAXやLTEなどのモバイルWi-Fiルーターを使う場合の節約方法について説明します。ここでは格安SIMの基本的なことについて説明しています。

スポンサーリンク

格安SIMとは何なのか

簡単に言うと、ドコモなどから携帯電話の回線網を借りた業者が安く提供しているデータ通信サービスを利用する方法です。安い分、通信速度や通信量の制限が強くなります。

SIMカードとは

SIMカート(シムカード、Subscriber Identity Module card)とは、電話番号や通信事業者の情報などが書き込まれたカードで、携帯電話に挿入することで携帯電話が使えるようになるものです。本来は、携帯電話の端末と携帯電話会社は分離しているはずで、携帯電話端末はどの携帯電話会社でも使え、SIMカードを別の携帯電話会社のSIMカードに変えれば、携帯電話の端末を変えなくてもそのまま使えるようなものになっているはずでした。

SIMロックとは

本来、携帯電話の端末はどの電話会社のSIMカードでも使えるはずなのですが、日本では違います。携帯電話会社は自社の端末にはロックをかけて他社のSIMカードを使用できないようにしています。これがSIMロックというやつです。SIMロックがあっても同一MNOの回線網ならSIMカードが使えるため、例えばドコモの回線を借りている事業者のSIMはロックがかかっているドコモの端末でも同じドコモなので使えます。SIMロックは有料で解除できる場合があります。

SIMフリー端末とは

SIMロックがかかっていない端末です。最初からSIMロックがかかっていない端末もあり、ネットや家電量販店で購入することができます。最近は選択肢が広がっています。

格安SIMとは

音声通話やデータ通信の利用料金が安いSIMカードのことです。仮想移動体通信事業者(MVNO)が大手キャリアから回線網を借りて、卸を受けて、提供しています。大規模な店舗網を持たずサポートなどのコストが抑えられていること、通信量や通信速度を抑えていることなどから、安くなっています。

MNOとは、大手キャリアとは

MNOとはMobile Network Operatorの略で移動体通信事業者のことを指しています。携帯電話やPHSの通信網を自ら保有して、携帯電話やPHSのサービスを提供している事業者のことです。大手キャリアとはMNOのことで、3大キャリアと言えばドコモ、au、ソフトバンクということになります。

MVNOとは

MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で仮想移動体通信事業者のことを指しています。携帯電話やPHSの通信網を自らは持たずに、MNOから通信網を借りてサービスを提供します。MNOのグループ会社が行っている場合(MNOであるMVNO)とMNOのグループ外の会社のMNVOがあります。

格安SIMが大手キャリアと変わらない点

まず、格安SIMが大手キャリアのサービスと変わらない部分について説明します。

通話エリア、通信エリアは同じ

まず、格安SIMが大手キャリアのサービスと変わらない部分について説明します。それは通話エリア、通信エリアは変わらないということです。ドコモの回線網を借りているサービスであれば基本的にドコモと同じ通話エリア、通信エリアになります。

通話品質は同じ

また、回線の品質自体はドコモと同じなので、通話品質は同じになります。通信については通信料や通信速度に制限がかかりますが、それ以外の面では基本的に大きくは変わりません。

MNPも可能

多くの場合MNPが可能で、通話の電話番号を変えずにそのままの番号で格安SIMの通話サービスを利用することができます。

格安SIMのメリット、良い点

続いて格安SIMのメリット、良い点について説明します。

データ通信の利用料金が安い

格安SIMの最も大きなメリット、良い点はデータ通信部分の利用料金は大幅に安くなることがほとんどであるという点です。大手キャリアの携帯電話料金が高額になる理由はデータ通信が高いからですが、格安SIMを導入することでデータ通信料金を大幅に削減することができます。

契約期間の縛りが緩い

格安SIMのもう一つのメリットとして契約期間の縛りや違約金などが大手キャリアよりも全般的に緩くなっています。そのため、サービスの乗り換えが比較的容易です。

格安SIMのデメリット、悪い点

続いて格安SIMのデメリット、悪い点についてです。

通信量の制限が厳しめ

データ通信については、大手キャリアよりも利用料金が安い分通信量の制限が厳しくなります。とはいっても通信量の制限を超えた場合、通信ができなくなるのではなく通信速度が下がることになります。文字メールなど最低限の通信はできると思います。ただし、通信量の制限と言っても、通信量が膨らみやすい動画などでたくさん使うということではなく、普通のホームページを見たり、メールをしたりと言った使い方であればあまり問題にならない水準だと思います。

通信速度が低め

データ通信については、大手キャリアよりも利用料金が安い分通信量と同様に通信速度が低めとなります。とはいえ、そこそこの速度を確保できる場合が多く、動画をたくさん見るといったような使い方ではなく、ホームページを見たり、メールをしたりと言った使い方であれば通常はあまり問題にならない程度だと思います。

キャリアのサービスが使えない

キャリアが独自に提供しているサービスは格安SIMでは通常使用できません。なお、緊急地震速報は通常受信できるはずですが、利用端末が対応していない場合は使えません。

大手キャリアほどのサポートはない

格安SIMは家電量販店などでも販売されていますが、全国に店舗を展開する大手キャリアのようなサポートは期待できません。サポートはメールや電話での対応が原則になります。

端末の設定は原則として自分で

格安SIMとスマートフォンをセットにして売り出しているサービスもありますが、基本的に端末の設定は全て自分が行う必要があります。そんなに難しいものではないのですが、苦手な人にとっては難しく感じるかもしれません。

大手キャリアの通話料割引などがない

格安SIMの提供事業者は様々なサービスを打ち出していますが、大手キャリアであるような家族は通話無料、といったようなサービスはあまり見られません。

音声通話部分は割安とならないことも

音声通話部分は利用状況によっては大手キャリアの方が割安となる場合もあります。音声通話部分はそれほど割安感がないためです。しかし、050番号のIP電話などでカバーすることができます。

端末購入時の割引がない

大手キャリアであれば、最新の端末を大幅に安く手に入れられることがありますが、格安SIMでは一部例外を除いて端末は自分で用意する必要があり、大手キャリアのような割引もありません。とはいえ、最近では格安SIMに利用できる端末が増えているので、選択肢は広がっています。今まで使っていた大手キャリアの端末をそのまま使える場合もあります。

キャリアメールが使えない

そして気になる人は気になると思いますが、格安SIMではキャリアが提供しているメールが使えません。

キャリアメールについて

キャリアメールとは

キャリアメールとは携帯電話会社(移動体通信事業者)が提供している自社のドメイン名を用いた電子メールのサービスで携帯メールなどとも呼ばれるものです。ドコモであれば~docomo.ne.jp、auであれば~ezweb.ne.jp、ソフトバンクであれば~softbank.ne.jp のようなアドレスは各社のドメイン名となります。

ショートメッセージサービスとは

ショートメッセージサービス(SMS)とは短い文章を送受信するサービスで、基本的に受信は無料で、送信は有料となっています。携帯電話の会社が違ってもお互いに送受信することができます。格安SIMでも利用できる場合がありますし、大手キャリアの契約を通話のみにしてインターネット接続サービス(iモード、EZ WIN、S!ベーシックパックなどのサービスです)を申し込まなくてもSMSは利用できます。

キャリアメールをやめるメリット

キャリアメールをやめるメリットは、まず、携帯電話の会社を変更するたびにメールアドレス変更の連絡をしなくても済むようになるということがあります。また、大手キャリアメールが使えない格安SIMを利用することもできますし、大手キャリアの携帯電話を維持する場合でもインターネット接続サービスを申し込まなくて済むためデータ通信部分の利用料金を削減できるということもメリットです。

キャリアメールをやめるデメリット

キャリアメールをやめるデメリットは、キャリアメールを利用するサービスが一部利用できないということがあります。緊急連絡先などでキャリアメール(携帯メール)が推奨されている場合があったり、キャリアメール(携帯メール)を利用したサービスが一部利用できないことがあったりします。

また、キャリアメール(携帯メール)にメールを送る時に、携帯電話側で迷惑メール対策としてキャリアメール(携帯メール)以外を受け付けないという設定にしている場合、連絡手段がなくなることがあります。キャリアメール(携帯メール)のアドレスは知っているが電話番号を知らない場合、その人との連絡が絶たれる可能性があります。

スポンサーリンク

【記事の続きはこちらです】

携帯電話代の節約(3)格安SIMで節約



SNSでシェア・ブックマーク・後で読む

Twitter Facebook LINE はてな Pocket
最近よく読まれているページ
家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ