水道代の節約(1)水道代の基本
記事作成日:2015年4月1日
水道代の仕組みや平均的な水の使用量など水道代の節約に役立つ基本的な情報をまとめました。水道は基本的に使えば使うほど料金が高くなっていきますが、家庭でお水をたくさん使うのはお風呂とトイレなので、お風呂やトイレで節水を心がけると水の使用量を抑えることができ、水道代の節約につながります。
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水道代のしくみ
水道代は毎月一定額の基本料金の部分と、使った水量で変化する従量課金部分に分かれます。
基本料金は水道の口径で決まる
水道の基本料金の部分は、水道の口径(呼び径)によって決まります。水道の口径とは、給水管の太さのことです。基本料金はメーター(量水計)の口径によるとされている場合もありますが、メーターの口径は基本的にメーターに取り付けられる給水管の口径になるので、原則として同じような意味になります。
給水管の太さは、給水する設備の数や配管状況などによって使用する水量を計算し適切なものを選ぶことになります。口径が適切な太さより細くなると給水管を流れる水量が減るため、水の出が悪くなる可能性があります。口径は設計時点で適切なものが選ばれているはずですが、問題がある場合は自治体などの水道を担当している部門か、専門業者に相談してみましょう。基本料金部分の節約は難しいと思います。
従量課金部分は使うほど単価が上がります
使った水の量に応じて課金される従量課金部分は、一般的に使えば使うほど単価が上がる仕組みとなっています。水は生きていくために必要なものなので全ての人に供給する必要があり、最低限の部分は安く供給し、たくさん使う人に多めに課金して全体でバランスがとられています。使うほど単価が上がることで、節約を促す仕組みにもなっています。節水することで従量課金部分を節約し、水道代を抑えることができます。
平均的な1か月の水道代
1か月の水道代の目安はどれくらいでしょうか?総務省統計局の「家計調査」によると2014年の1世帯当たりの1か月間の上下水道料は4,167円となっています。水道代は通常2か月分をまとめて支払うことが多いと思いますが、2か月分では2倍して8,334円となります。1年間では50,007円となっています。世帯構成や住んでいる地域によって状況は違うと思いますが、1か月4,000円よりも抑えれば節約できていることになると思います。
平均的な1か月の水道使用量
東京都水道局のホームページに掲載されている東京都水道局「平成24年度生活用水等実態調査」によると、1か月の平均の水道使用量は次のようになっています。節水の目安として平均使用量を下回れるように頑張りましょう。
世帯人数 | 水道使用量 |
---|---|
1人 | 8.0m3 |
2人 | 16.2m3 |
3人 | 20.8m3 |
4人 | 25.1m3 |
5人 | 29.6m3 |
6人以上 | 35.4m3 |
(出典)東京都水道局「平成24年度生活用水等実態調査」
家庭での水の使い道
東京都水道局のホームページに掲載されている東京都水道局「平成24年度一般家庭水使用目的別実態調査」によると、家庭での水の使用用途の比率は次のようになっています。
使用用途 | 比率 |
---|---|
風呂 | 40% |
トイレ | 22% |
炊事 | 17% |
洗濯 | 15% |
洗面・その他 | 6% |
(出典)東京都水道局「平成24年度一般家庭水使用目的別実態調査」
節約は効果が大きいものからが原則なので、使用量が多いものから順番に節約していきましょう。お風呂やトイレの節水がカギとなることが分かります。