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タワーマンションのメリットとデメリット・注意点

記事作成日:2016年4月22日

抜群の眺望の良さから人気が高いタワーマンションですがタワーマンションには問題点、デメリット・リスクもあります。タワーマンションでは住民構成が複雑になりやすく、管理組合の運営などを巡ってトラブルになりやすい場合があることに注意が必要です。また、修繕費が高くなってしまう場合があることにも注意が必要です。

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タワーマンションのメリット

眺望が良い

タワーマンションのメリットは何といっても眺望の良さです。ただし低層階の場合には眺望があまり良くない場合もあります。周りの建物の状況にもよりますが、中層階以上であれば良好な眺望が得られます。

タワーマンションのデメリット

多様な住民構成になる場合がある

タワーマンションは下層階と高層階では購入する人がかなり違っている場合があります。また、海外の人がタワーマンションを購入する場合もあります。タワーマンションは住民構成が複雑で多様になる場合があり、日常生活でトラブルが発生したり、管理組合の運営などで意見対立が起きたりする場合があります。

価格帯が違い購入者層が多様に

タワーマンションは下層階の部屋は広さを抑えることで安めの価格設定とする一方で、高層階の部屋は富裕層向けの高めの価格設定にして販売されることがあります。

居住目的と投資目的が混在

タワーマンションを自らが居住目的で購入する場合と、投資目的で購入する場合があります。投資目的の場合は賃貸で利益が出るかどうかにしか関心が無くなってしまい、自らの居住目的で購入した人とマンションの管理などで温度差が出る場合があります。

外国人が多い場合も

日本の不動産も海外の不動産と比較すると相対的に割安に見えることがあります。東京などの大都市の都心部では外国人が高層マンションを購入することも珍しくなくなっています。海外の人に人気がある物件を購入すると、外国人居住者の比率が高い場合があります。

地権者が多くいる場合がある

都心では良い立地の土地は手に入れることが難しいですが、土地の所有権を持っている人から所有権を譲り受けてタワーマンションを建設する場合、従来土地の権利を持っていた人(地権者)が建設されたマンションに居住する場合があります。

地権者の人は土地をマンションの開発業者に売却する代わりに、マンションの部屋の1室あるいは複数の部屋が提供される場合があります。さらに建設されたマンションに対して特別な権利が約束されている場合もあります。タワーマンションに限った話ではないのですが、地権者が多い場合には、マンションの管理組合の運営を巡って意見対立が起きる場合があります。

修繕費が膨らむ可能性がある

タワーマンションでも、普通のマンションと同じように大規模修繕が行われることになりますが、高性能・高額な設備が備えられていることが多く更新費用が高い、外壁の修繕が普通のマンションとは異なり難しいため費用がかかるなどの理由から、普通のマンションよりも大規模修繕が高額になる可能性があります。

タワーマンションは土地部分が相対的に小さい

タワーマンションは容積率を最大限生かして建てられる高層建築物です。容積率が大きいということはマンションの延べ床面積に対する建物の敷地面積が小さくなるということで、1戸当たりの土地部分の面積が相対的に小さくなります。

タワーマンションは良い立地に建設され、内装・設備なども高級なものが用いられることが多いため、購入後も価値を維持しやすいとされています。しかし、一般には土地部分の価格変化は緩やかであるのに対して、建物部分は時間の経過により物理的に劣化してしまうため、価値が落ちやすい傾向があります。そのため、価格を維持しやすいとされているタワーマンションであっても、1部屋当たりの土地(敷地)が相対的に狭くなることで、価格下落しやすくなる可能性があることには注意が必要です。

災害時に困る可能性がある

高層階は地震の揺れが増幅される場合も

タワーマンションは通常十分な地震対策がとられていますが、建物の構造上、高層階で揺れが増幅されてしまい、震度の割には揺れると感じることがあります。規模が大きい地震が発生した場合には、長周期地震動と呼ばれる周期が長い揺れによってマンションの高層階が大きく揺れることがあります。室内の家具が倒れたり大きく動いたりして危険な場合があります。

エレベーターが使えなくなると不便

タワーマンションでは通常停電となった場合に備えて非常用の電源が備えられています。そのため、短時間の停電であれば非常用電源が稼働してエレベーターが問題なく使える場合があります。

しかし、大きな地震が発生した場合には長時間停電する可能性があるほか、安全の確認のために点検が終わるまでエレベーターが使えなくなる可能性があります。高層階に住んでいるとエレベーターが使えなくなった場合、階段を利用しなければならずとても不便になる場合があります。

火災発生時の避難が大変

低層階で火災が発生した場合、高層階から避難しようとすると苦労する可能性が考えられます。火災などの場合にはエレベーターは使えなくなる可能性があるほか、高層階の場合はしご車が使えない場合があります。場合によっては屋上でヘリの救助を待たなければならない事態になる可能性もあります。

通勤時間帯のエレベーターの時間がかかる

タワーマンションの場合には、高性能なエレベーターが導入されている場合が多く、上下の昇降や乗り降りにそれほどストレスを感じないように設計されています。しかし、エレベーターの利用が集中しやすい通勤時間帯には混雑して、エレベーターでの移動に時間がかかってしまう場合があります。

出不精になる

タワーマンションの高層階に住むと、外出する場合にエレベーターを使って地上まで降りなければいけませんが、地上に降りることが面倒になってしまい、出不精になってしまう場合があります。

高層階と低層階のメリット・デメリット

タワーマンションでは高層階と低層階では住み心地がかなり変わってきますが、高層階と低層階の特徴については、高層階に住むメリットとデメリット低層階に住むメリットとデメリットをご覧ください。

まとめ

  • タワーマンションでは住民構成が複雑になりやすく、管理組合の運営などを巡ってトラブルになりやすい場合があることに注意が必要です。
  • タワーマンションでは高性能・特別な設備が使われていることがあり、修繕にお金がかかるため、修繕費が高くなってしまう場合があることにも注意が必要です。

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【タワーマンションのメリットとデメリット・注意点の記事は終わりです】

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